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鹿児島銀行の住宅ローン|金利・ガン団信・金利選択のしくみ

鹿児島県に本店のある鹿児島銀行(かぎん)は、2015年10月に熊本の肥後銀行と経営統合して九州フィナンシャルグループを設立した、九州を代表する地方銀行のひとつです。住宅ローンの特徴は、がんの保障を上乗せ金利の記載なしで選べる団信プランと、申し込んだときの金利を一定期間確保できる「金利選択」の仕組み。金利が動きやすい今の局面では、この2つ目がとくに効いてきます。はじめて住宅ローンを検討する方向けに、公式情報をもとに整理します。

かぎん住宅ローン(プロパーコース)の基本条件

鹿児島銀行の住宅ローンは、変動金利型と固定金利選択型(2年・3年・5年・10年)から選ぶ形です。公式サイトの商品概要(2026年4月1日現在)では、次のように案内されています。

  • 利用できる方:借入時に満18歳以上満71歳未満で、完済時に満82歳未満/安定継続した年収がある方/原則として団信に加入できる方
  • 融資金額:100万円以上2億円以内(10万円きざみ)
  • 融資期間:3年以上50年以内(6か月きざみ)
  • 使いみち:住宅・宅地の購入、新築・増改築、借換え、および付随する諸費用(登記料・火災保険料・仲介手数料・太陽光発電費用など)
  • 保証人:原則不要(収入合算する場合は合算者が連帯保証人・連帯債務者に)
  • 団信:原則加入。保険料は銀行が負担

注目したいのは返済期間が最長50年まであることと、諸費用まで含めて借りられる点です。ただし期間を延ばせば毎月の返済は軽くなる一方、利息を払う期間も延びます。「毎月いくら」と「完済までの合計」の両方を必ず出してもらいましょう。

もうひとつ覚えておきたいのが、当初の固定期間が終わったあとに再び固定金利選択型を選ぶと、かぎん住宅ローン基準金利から年0.600%の引き下げを受けられるという案内です。固定期間終了後にどうなるかは、住宅ローンで見落とされがちな重要ポイントなので、契約前に確認しておくと安心です。

2026年9月の適用金利を見る

鹿児島銀行のローン金利一覧(2026年9月1日現在・保証料一括型)に掲載されている住宅ローンの金利は次のとおりです。金利は毎月見直されます。

金利タイプ 基準金利 新規実行金利(最大引き下げ後)
取扱手数料 定額型
同 定率型
※プロパーコースのみ
新変動金利型 3.375% 1.600%〜2.100% 1.350%〜1.850%
固定金利選択型2年 3.800% 2.200%〜2.700%
固定金利選択型3年 4.300% 2.400%〜2.900%
固定金利選択型5年 4.650% 2.650%〜3.150%
固定金利選択型10年 5.100% 3.200%〜3.700%

初めての方がつまずきやすいのが、「基準金利」と「新規実行金利」の違いです。基準金利は言わば定価で、実際に適用されるのは審査結果に応じて引き下げられた新規実行金利のほうです。しかもその新規実行金利にも「1.600%〜2.100%」のように幅があります。幅の下限が自分に適用されるとはかぎらないので、事前審査で自分の金利を確かめてから比較するのが確実です。

もう一点、変動金利型では取扱手数料を「定率型」にすると金利が0.250%低くなる設定になっています(定額型1.600%〜/定率型1.350%〜)。定率型は借入額に応じて手数料が増えるため、「手数料を先に多く払って金利を下げる」か「手数料を抑えて金利は高め」かの選択になります。借入額と返済期間によって有利・不利が入れ替わるので、両方の総額を試算してもらってください。

なお鹿児島銀行は全期間固定のフラット35も扱っており、住宅金融支援機構の金融機関別の金利情報によると、2026年9月資金受取分(融資率9割以下・新機構団信付き)は年3.460%・融資手数料は融資額×1.50%(税込)です。返済額を最後まで固定したい方は、こちらも同じ窓口で相談できます。

3つから選べる団信プラン

鹿児島銀行の住宅ローンでは、通常の死亡・高度障害の保障に加えて、団信を3つのプランから選べます(引受保険会社:カーディフ生命保険)。

保障の内容 ガン保障付 3大疾病保障付 全疾病保障付
死亡・高度障害/余命6か月以内と判断
ガンと診断されたとき
急性心筋梗塞・脳卒中で所定の状態
5つの重度慢性疾患で就業不能
8疾病以外の病気・ケガで就業不能

さらに3プラン共通で、奥さまが乳がん・子宮がん・卵巣がんなど女性特有のがんと診断されたときの一時金100万円/がん先進医療の技術料を通算最大2,000万円まで(一時金10万円)/上皮内がん・皮膚がんの一時金30万円/入院が継続して返済日を迎えたときに1か月分の返済相当額という保障が付きます。

ここが本記事の要点です。ローン金利一覧に上乗せ金利の記載があるのは、地銀協3大疾病保障特約が年+0.300%、カーディフ3大疾病保障特約が年+0.100%、全疾病保障特約が年+0.200%の3つで、ガン保障付には上乗せの記載がありません。つまり、がんの保障を金利の上乗せなしで持てる可能性が高いということです。ただし公式サイトには「団体信用生命保険については、住宅ローン金利に別途金利を上乗せさせていただく場合がございます」との注記もあるため、自分の条件で上乗せがあるかどうかは必ず窓口で確認してください。

また、保障は「病名が付けば必ず出る」わけではありません。急性心筋梗塞・脳卒中は所定の状態に該当することが条件で、就業不能の保障も要件が細かく定められています。プラン名ではなく、支払われる条件を読んで選ぶようにしましょう。

「借りるまで安心の金利選択」のしくみと注意点

住宅ローンは、申し込んでから実際に借りるまでに数か月あくことも珍しくありません。その間に金利が上がると、想定より返済額が増えてしまいます。鹿児島銀行にはこの不安に応える仕組みがあります。

公式サイトによると、固定金利選択型の場合、事前審査申込時・本審査申込時の金利がそれぞれ12か月後の月末まで選べます(借換えの場合は3か月後の月末まで)。注文住宅のように完成まで時間がかかるケースでも、早い段階の金利を確保しておける、というわけです。

ただし、次の3点は必ず押さえてください。

  • 申込時の金利から借入時の金利が0.400%を超えて上昇した場合は、借入時の金利が適用されます(上昇幅に上限のある仕組みで、無条件に低い金利が確保されるわけではありません)。
  • 対象は固定金利選択型です。新変動金利型は借入時の金利が適用されます。
  • 審査の結果によっては希望にそえない場合があります。

この仕組みの価値は、金利が動きやすい局面ほど高まります。日本銀行は2026年6月16日の金融政策決定会合で金融市場調節方針を変更(=政策金利の引き上げ)し、7月31日の会合では変更していません。次回の金融政策決定会合は2026年9月17日・18日で、結果は18日に公表されます。もっとも、そこで何が決まるかは誰にも分かりません。だからこそ「当てにいく」のではなく、上振れしたときの返済額を先に知っておくことと、こうした金利確保の仕組みを知っておくことが、現実的な備えになります。

繰上返済はネット申込が有利

意外と見落とされがちなのが繰上返済の手数料です。鹿児島銀行では、かぎんeバンクサービスに入会したうえでインターネットから申し込めば、一部繰上返済手数料が0円になります。一方、窓口で受け付ける場合の手数料は次のとおりです(税込)。

  • 固定金利型・固定金利選択型:返済額500万円未満 22,000円/500万円以上1,000万円未満 33,000円/1,000万円以上 44,000円
  • 変動金利型・新変動金利型:5,500円

こまめに繰上返済して利息を減らしたい方ほど、この差は効いてきます。契約時にネットバンキングの手続きも一緒に済ませておくとよいでしょう。

他の選択肢と比べるときの視点

地方銀行・フラット35・ネット銀行を比べるときは、金利だけでなく諸費用・団信・繰上返済のしやすさまで含めた「総額」と「使い勝手」で見ると失敗しにくくなります。

比較の観点 鹿児島銀行で確認すること 他行と比べる視点
金利 新規実行金利の幅のうち、自分にいくら適用されるか 基準金利ではなく実際の適用金利で並べる
取扱手数料 定額型と定率型のどちらが総額で安いか 定額型の代表例はSBI新生銀行
保証料 保証料一括型か金利上乗せ型か 保証会社を使わないSBI新生銀行などは保証料0円
団信・疾病保障 ガン保障の上乗せ有無と支払条件 上乗せ幅と保障範囲のバランスで比べる
繰上返済 ネット申込で0円になる条件 SBI新生銀行は一部繰上返済手数料0円

ネット系・新形態の銀行も候補に入れると、諸費用を抑えやすくなります。たとえばSBI新生銀行は、一般団信込みで保証料0円・一部繰上返済手数料0円と費用の内訳が分かりやすく、店舗での相談とオンライン手続きの両方に対応しています。SBIグループとしての安心感もあり、地元の銀行と並べて検討する価値のある一行です。金利・手数料・団信の最新の詳細は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

よくある質問(FAQ)

Q. ガン保障は本当に金利の上乗せなしで付けられますか?
A. 鹿児島銀行のローン金利一覧で上乗せが明記されているのは3大疾病(地銀協+0.300%/カーディフ+0.100%)と全疾病(+0.200%)で、ガン保障付には上乗せの記載がありません。ただし公式サイトには上乗せする場合がある旨の注記もあるため、自分の申込条件で上乗せが発生しないかは窓口で確認してください。

Q. 変動金利型で「定率型」を選ぶと金利が下がるのはなぜですか?
A. 取扱手数料を借入額に応じた定率でまとめて払う代わりに、金利を低く設定する仕組みだからです(2026年9月時点で定額型1.600%〜、定率型1.350%〜)。初期費用は増えますが、返済期間が長く借入額が大きいほど金利差の効果も大きくなります。どちらが得かは自分の借入額で試算して判断してください。

Q. 事前審査のときの金利を確保できるなら、早めに申し込んだほうが得ですか?
A. 固定金利選択型なら、金利上昇局面では有利に働く可能性があります。ただし申込時から借入時までに0.400%を超えて上昇した場合は、借入時の金利が適用されます。また変動金利型はこの仕組みの対象外です。「申し込めば必ず低い金利で借りられる」わけではない点に注意してください。

Q. 固定金利選択型は、当初の固定期間が終わったらどうなりますか?
A. 鹿児島銀行では、期間終了後に再び固定金利選択型を選ぶと、かぎん住宅ローン基準金利から年0.600%の引き下げを受けられると案内されています。固定期間終了後の条件は返済計画に大きく響くので、契約前に「そのとき何%になり得るのか」を確認しておきましょう。

Q. まず何から始めればよいですか?
A. ①毎月無理なく払える金額を決める→②鹿児島銀行のローンシミュレーションで変動・固定各期間の返済額を出す→③事前審査で自分に適用される金利を確かめる→④保証料・取扱手数料・団信の上乗せまで含めた総額で、フラット35やネット銀行と比べる、という順番がおすすめです。③の「自分の金利」が分かるまでは、どの商品が有利かは決められません。

金利・手数料・団信・キャンペーンの内容は改定されることがあります。最新情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

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