ゼロから学ぶ住宅ローン -金利編- 主な3タイプ基本情報
夢のマイホーム購入!の一方で、ややこしいのがお金の問題です。
特に「金利」については「よく分からかないけど不動産業者に任せておけば大丈夫だろう」と甘く考えていませんか?確かに複雑で厄介な問題ですが、しっかり理解しておかないと後になって「返済できなくなった!」という事態に陥る可能性があります。
金利にはさまざまな種類がある
住宅ローンの金利タイプは大きく分けて3つあります。
どれが一番よいというわけではなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。
(1)全期間固定金利型
借入日から最終返済日まで金利が固定されて変動しないプランがこの「全期間固定金利型」になります。
このタイプのメリットとしては、借入時から金利が固定されているので返済額が分かりやすく、返済計画も立てやすい点です。加えてもし低金利時に契約できれば、景気の変動に左右されることなく低金利のメリットを享受し続けることができるため、うまく利用するとお得なプランでもあります。一方、デメリットとしては、借入時の金利が以下の2タイプと比べると比較的高いため、現在から将来に渡っての景気の見極めをどれだけできるかが重要になってきます。
このタイプの代表的な商品としては、民間金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供している「フラット35」があります。
(2)変動金利型
返済途中であっても市場金利の変動にあわせ定期的に金利が変わるプランがこの「変動金利型」です。変動のタイミングについては、短期プライムレートを基準として半年に一度金利の見直しを行うのが一般的です。短期プライムレートとは、銀行が優良と判断した企業に融資する際の金利のことで、このレートを基準に金利が変動するというわけです。
このタイプのメリットは、住宅を購入するタイミングでは高金利だったとしても、その後低金利になればそれにあわせて金利も変動する点です。一方、デメリットとしては、このように社会情勢にあわせて金利が変動するので、将来的な返済額について計画が立てづらい点が挙げられます。
(3)固定金利選択型
返済開始後一定期間は金利が固定され、設定した固定金利期間終了時点でまた変動金利型or固定金利型を選択するプランが「固定金利選択型」になります。上記(1)と(2)を合わせたようなプランになります。
したがって、メリットとしてはある程度社会情勢に合った金利を設定できる点があげられます。一方で、デメリットとしては(2)のプラン同様、将来的な返済額について計画が立てづらい点が挙げられます。
返済プラン=あなたのライフプラン
結婚を機にマイホームの購入を考えた方、家族が増えて手狭になったのでマイホームの購入を考えた方、これまで頑張ってきた自分へのご褒美・・など、マイホームの購入目的は人によってさまざまかと思います。
でも、現状では想像もできないようなことが起こるのも人生です。収入と支出のバランスが変わり、これまで問題なく返済できていた住宅ローンが急に支払えなくなる可能性があります。転職や勤務先の業績などによる収入の変化、結婚や出産、病気の看護や介護などによるライフプランの変化など、考えられるリスクを予めよく検討した上でプランを選択することが大切です。
- 2015.09.01
- ゼロから学ぶ住宅ローン
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