- 公開日: 2026.06.14
- 購入と賃貸について
譲渡型賃貸住宅とは?仕組みと特徴・メリット・デメリットをわかりやすく解説

賃貸として住み続けながら、最終的に住宅の所有権を取得できる「譲渡型賃貸住宅」という選択肢をご存じでしょうか。住宅ローンなしで新築に住めることが最大の特徴で、近年注目を集めています。一方で、メリットだけでなく注意すべきデメリットもあります。今回は譲渡型賃貸住宅の概要・仕組み・向いている人の特徴を詳しく解説します。
譲渡型賃貸住宅とは
譲渡型賃貸住宅とは、賃貸として住み続けると一定期間後に所有権が移転する住宅の形態です。「賃貸として住んでいるが、いずれは自分の家にできる」という仕組みで、賃貸と購入の中間的な選択肢といえます。
具体的には、提供会社が新築住宅を建設し、入居者はその家を最初は賃貸として借ります。賃貸契約の期間は事業者によりますが、一般的に10〜30年程度の長期にわたるケースが多く、期間を満了すると所有権が入居者に移転します。
国内では「家賃が実る家」などを提供するサービスが登場しており、住宅取得の新しい選択肢として一定の認知が広まっています。
譲渡型賃貸住宅の特徴

譲渡型賃貸住宅の主な特徴は以下のとおりです。
- 新築住宅に賃貸で入居できる — 最初から新築の家に住めます
- 住宅ローン審査が不要 — 入居時点では賃貸契約であるため、住宅ローンの審査は通常不要です
- 間取り・設備のカスタマイズが可能なケースがある — サービスによっては、建築前に希望の間取りや設備を選べます
- 期間満了後に所有権移転 — 契約期間中の賃料を払い続けることで、最終的に自分の家になります
譲渡型賃貸住宅のメリット
1. 住宅ローンの審査が不要
通常のマイホーム購入では金融機関の住宅ローン審査を通過する必要があります。信用情報に問題があったり、収入が安定していない場合に審査が厳しくなります。譲渡型賃貸住宅では入居時点での審査が賃貸として行われるため、住宅ローンの審査が通らない可能性がある方でも新築に住めるケースがあります。
2. 希望の間取り・設備を選べる
サービスによっては、建築前に間取りや設備を希望通りにカスタマイズできます。賃貸物件のように出来合いの間取りに住むのではなく、自分好みの家に住めるのは大きな魅力です。
3. 最終的に自分の家になる
賃貸として住み続けながらも、契約期間満了後は所有権が自分に移転します。老後の住まいとして持ち家を確保したいと考えている方にとっては魅力的な選択肢です。
譲渡型賃貸住宅のデメリット
1. 中途解約でペナルティが発生する場合がある
転勤・離婚・経済的理由など、期間満了前に退去しなければならないケースでは、中途解約に伴うペナルティ(違約金・補償費用)が発生する可能性があります。契約前に解約条項を必ず確認しましょう。
2. 提供会社の倒産リスク
提供会社が倒産した場合、契約の継続が困難になるリスクがあります。長期契約であるため、事業者の財務状況や信頼性を事前によく調べることが重要です。
3. 総費用が割高になる可能性
長期間の賃料の総額が、住宅ローンを組んで購入した場合の総コストを上回るケースがあります。期間中の賃料総計と比較物件の購入コストを試算した上で判断することが大切です。
4. 途中での所有・転売は原則不可
期間中は賃貸契約であるため、自由に売却したり、担保にして融資を受けることはできません。資産として活用したい場合は、期間満了まで待つ必要があります。
向いている人・向かない人
| 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|
| 住宅ローン審査が不安な方 | 住宅を早期に資産として活用したい方 |
| 頭金を大きく用意できない方 | 転勤や引越しの可能性が高い方 |
| 新築に住みながら将来の持ち家を目指したい方 | 長期間の賃料を払い続ける余裕がない方 |
| 間取りや設備にこだわりを持つ方 | 住宅を担保にした融資を考えている方 |
よくある質問
Q. 住宅ローンを使って購入する方法と、どちらがお得ですか?
一概には言えません。賃料の総額・住宅ローンの金利・税制(住宅ローン控除など)・転居リスクなどを総合的に比較する必要があります。住宅ローンを活用できる場合は、住宅ローン減税(0.7%×13年間の所得税控除)が使える分、購入がお得になるケースも多いです。ファイナンシャルプランナー等の専門家への相談をおすすめします。
Q. 期間中に勝手にリフォームできますか?
原則として賃貸期間中は所有権がないため、無断でのリフォームは難しいケースが多いです。ただし、間取りのカスタマイズを入居前に行えるサービスもあります。契約内容を事前に確認してください。
Q. 退去した場合、それまで払った賃料は返ってきますか?
基本的には返金されません。賃貸契約として支払ったものであるためです。途中解約の場合はペナルティが発生することもありますので、長期継続できる見通しを確認した上で契約することが重要です。
Q. 住宅ローンを使った購入より、最終的な費用は高くなりますか?
長期間の賃料総額によっては、購入より総コストが高くなる場合もあります。住宅ローン審査が通る方は、低金利の住宅ローンを利用した購入のほうがトータルコストを抑えられるケースが多いです。各金融機関の住宅ローン金利は公式サイトでご確認ください。

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