新型コロナの影響で返済が困難になった方へ、返済困難時に利用したい住宅ローン相談窓口を紹介

2020年1月ごろより中国武漢市を発症とした感染症である新型コロナウイルスが国内でも感染拡大しています。感染拡大により催し物が中止や延期になっている他、部品供給が滞っていることから工場の操業が一時的に停止するなど景気への悪影響も広がりつつあります。

現在住宅ローンを返済されている方の中にも、新型コロナウイルスの関係で収入が減少して、返済が難しいと感じている方も今後増えていくことが予想されます。

そんな中で、今回は新型コロナウイルスによって住宅ローン返済が難しくなった場合に備えて相談できる窓口を紹介します。

新型コロナウイルスの影響が長期化すれば景気後退の可能性も

2020年に入って、中国武漢市を発症とした新型コロナウイルスの感染症拡大が国内でも広がっています。感染症の拡大を予防するため、世界各国で催し物や集会などが中止になっている他、中国の工場が停止するなどで部品供給網が滞っている影響で、国内においても工場が一時的に操業を停止するなど、旅行業や小売業、製造業などにおいて、収益減少など幅広い業種でじわじわと影響が出始めています。

国内は、製造業などを中心に景気に左右される業種が多く、世界的な景気の影響を大きく受けやすい産業構造であると言えます。また、中国の経済発展に伴い、世界における中国の影響力も想像以上に高まっており、中国に何かあれば世界的に大きな打撃を受けることが改めて考えされられています。そのため、新型コロナウイルスの影響が長期化した場合、2008年のリーマンショック以来の景気後退も予測されます。

したがって、影響が長期化した場合、日本国民の収入が減少するといったことも考えられ、住宅ローンを返済している方はにとって、返済が厳しくなるといった状況も考えられます。

全国銀行協会などが住宅ローン返済相談窓口を開設

新型コロナウイルスの影響により、仕事が減少するなどで収入が減少し、住宅ローンの返済が厳しくなった方に、返済に関する相談窓口の開設が相次いでいます。

一般社団法人全国銀行協会

一般社団法人全国銀行協会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で住宅ローンに加え、カードローンなどの返済に困っている方に、電話による相談窓口を開設しています。

相談時間は月曜日から金曜日で10時から12時、お昼休みを挟んで13時から17時となっています。木曜日と金曜日は19時まで相談を受け付けています。電話番号は「050-3540-7553」です。

状況等によって相談時間などが変更となる場合がありますので、事前に全国銀行協会のホームページを御覧の上ご利用ください。

一般社団法人全国住宅ローン救済・任意売却支援協会

一般社団法人全国住宅ローン救済・任意売却支援協会はも住宅ローンの返済が厳しくなった方に、電話による相談窓口を開設しています。電話相談は9時から20時で年中無休となっています。電話番号は「0120-963-281」です。

こちらも、状況によって相談時間などが変更になる場合がありますので、事前に全国住宅ローン救済・任意売却支援協会のホームページごご確認ください。

地方銀行などでも新型コロナウイルスの影響による住宅ローン相談を開始

地方銀行などでも、新型コロナウイルスの長期化に備え、住宅ローンの相談を開始しています。

みちのく銀行は、感染症拡大における影響で、住宅建築の着工が遅れている場合における相談対応をはじめています。建材部品の供給が滞っているなどの理由で建設着工が遅れるといった場合に備えて、融資実行日の変更などの相談に応じるとしています。

また、愛知銀行においても感染症の影響により、建材供給の遅延などによる住宅ローン相談の窓口を開設しています。相談は電話と店舗で可能で、窓口は通常の営業時間である9時から15時、電話は9時から17時まで受け付けています。また、ローンプラザでは休日での対応も可能で、窓口と電話ともに9時から17時までの受付となります。

武蔵野銀行においても住宅ローンの他、事業融資などに関する緊急の相談窓口を開設しています。相談窓口は、埼玉県内にある9つの住宅ローンセンターで、平日と土曜日の9時から17時まで受け付けるほか、各銀行の窓口では平日9時から15時まで、さいたま新都心駅パーソナルプラザとユアラウンジ浦和で、平日と土日祝日の9時から17時（ユアラウンジ浦和は平日は18時まで）相談を受け付けています。

その他の銀行においても、今後専用の相談窓口が開設されることも考えられますので、取引がある銀行のホームページでご確認いただくか、銀行に直接問い合わせて見ると良いでしょう。