- 公開日: 2026.09.03
- 住宅ローンの審査攻略
クレジットカードの枚数は住宅ローン審査に影響する?見られるのは中身

住宅ローンは、審査に通らなければ借りることができません。年収や返済負担率が話題になりがちですが、意外と見落とされているのが手元にあるクレジットカードです。「何枚も持っていると審査で不利になる」という話を聞いて、不安になった方もいるのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、枚数そのものが直接減点されるわけではありません。審査で影響するのは、カードの枚数ではなくその中身——キャッシング枠の合計額や、リボ・分割の残高、そして過去の支払い状況です。ただ、枚数が増えるほどキャッシング枠の合計も膨らみやすいため、結果として「枚数が多い人ほど不利になりやすい」という関係が生まれます。
この記事では、住宅ローンの審査でクレジットカードのどこが見られるのか、そして申し込み前に何をしておけばよいのかを、順を追って整理します。
審査で見られるのは「枚数」より「中身」
住宅ローンの審査では、返済を続けられるかどうかが総合的に判断されます。国土交通省の「民間住宅ローンの実態に関する調査」(令和7年度)でも、完済時年齢・健康状態・借入時年齢・年収・勤続年数・返済負担率・担保評価といった項目が、多くの金融機関から「融資を行う際に考慮する項目」として挙げられています。
このうち返済負担率(年収に占める年間返済額の割合)には、住宅ローンだけでなく他の借り入れも合算して計算されます。ここにクレジットカードが関わってきます。
クレジットカードの契約や毎月の支払い状況は、信用情報機関に記録されています。そのため、次のような点が審査に影響し得ます。
| 見られるポイント | 審査への影響 | 備考 |
|---|---|---|
| キャッシング枠 | 使っていなくても、借入があるものとして扱われることがある | 扱いは金融機関ごとに異なる |
| リボ払い・分割払いの残高 | 実際の借入残高として返済負担率に含まれる | ショッピング利用でも残債は残債 |
| 支払いの遅れ(延滞) | 記録が残っている期間は影響が大きい | カード代金だけでなく携帯端末の分割も同じ |
| 短期間に集中した申し込み | 申込情報が記録され、印象がよくない場合がある | 住宅ローンの直前に新規申し込みを重ねない |
| 保有枚数 | 枚数そのものより、上記の合計額として効いてくる | 枚数に「何枚まで」という決まりはない |
つまり、きちんと使って毎月支払っているカードが数枚あること自体は、問題視されるものではありません。気にすべきは、放置している枠と残債、そして支払いの記録です。
キャッシング枠は、使っていなくても借入とみなされることがある

クレジットカードには、買い物に使うショッピング枠と、現金を借りられるキャッシング枠の2つが設定されているのが一般的です。
このうちキャッシング枠は、設定されている時点で「いつでも借りられる状態」です。そのため一度も使っていなくても、その金額を借入があるものとみなして審査する金融機関があります。カードを3枚持っていて、それぞれに50万円ずつキャッシング枠が付いていれば、合計150万円の借り入れがあるものとして扱われる、というイメージです。
その分だけ返済負担率の余裕が減りますから、借りられる金額が希望額に届かないという結果につながることもあります。
ただし、この扱いは金融機関によって差があります。すべての銀行がキャッシング枠を借入残高と同じように扱うと決まっているわけではありませんので、実際の判断は申し込み先の金融機関に確認してください。それでも、使う予定のない枠は外しておくほうが安全という点は変わりません。
キャッシング枠の有無を確認する方法

自分のカードにキャッシング枠が付いているかどうかは、次の方法で確認できます。
- カード送付時の書類…カードが郵送で届いたときの台紙や案内に、ショッピング枠とキャッシング枠の金額が記載されています。
- カード会社の会員サイト・アプリ…利用明細を確認できるページで、利用可能額と一緒に表示されているのが一般的です。
- カード会社への電話…上記で分からない場合は、カード裏面の番号へ問い合わせれば確認できます。
キャッシング機能を使っていないのであれば、カード会社に連絡してキャッシング枠を0円(なし)に変更してもらうのがおすすめです。会員サイトから手続きできる会社も増えています。カードを解約せずに枠だけ外せるので、ポイントや年会費、公共料金の引き落としに影響を与えずに済むという利点もあります。
自分の信用情報は開示請求で確認できます
「昔のカードを覚えていない」「延滞したかもしれない」という不安がある方は、信用情報の開示請求をして事実を確認しておくと安心です。自分の情報は、本人であれば手数料を払って確認できます。
- CIC…主にクレジットカード・信販会社が加盟。インターネット開示の手数料は500円で、マイナンバーカードによる本人確認が必要です。
- JICC(日本信用情報機構)…主に消費者金融などが加盟。スマホアプリからの申し込みに対応しています。
- KSC(全国銀行個人信用情報センター)…銀行・信用金庫などが加盟。
手数料や申込方法は変更されることがありますので、最新の内容は各機関の公式サイトでご確認ください。開示報告書を見れば、契約中のカードの枠、残債、毎月の入金状況が並んで確認できます。「知らないうちに残っていた枠」が見つかることも珍しくありません。
使っていないカードは整理する。ただし解約前に確認を

お店で勧められて作ったまま、ほとんど使っていないカードはありませんか。そうしたカードは、キャッシング枠を外すか、思い切って解約しておくと、審査前の不安材料を減らせます。
よく使うものに絞り、2〜3枚程度に整理すると管理もラクになります。「何枚までなら大丈夫」という決まりはありませんが、自分で枠と残債をすべて把握できる枚数、というのがひとつの目安です。緊急時のためにキャッシング枠を残したい場合は、メインの1枚だけ最低限の枠を残し、予備のカードは枠なしに設定しておくとよいでしょう。
ただし、解約する前に次の点は確認してください。
- 公共料金・通信費・サブスクの支払いに使っていないか(引き落とし不能になると、その支払いの延滞になってしまいます)
- ETCカードや家族カードが紐づいていないか
- 残っているポイントやマイルが失効しないか
- リボ・分割の残債が残っていないか(残債があると解約できない場合があります)
申し込みまでのスケジュールの目安
解約やキャッシング枠の変更は、手続きをしてすぐに信用情報へ反映されるわけではありません。反映までにおおむね1か月程度かかると考え、住宅ローンの申し込みの3か月前を目安に動いておくと安心です。
- 3か月前…信用情報を開示し、カードの枚数・キャッシング枠・残債を洗い出す。
- 2〜3か月前…使っていないカードを解約、または枠を0円に変更する。リボ・分割の残債もできる範囲で整理する。
- 申し込み直前…新しいカードやローンの申し込みは控える。支払いの遅れを絶対に出さない。
なお、審査の進め方は金融機関によって違います。多くは事前審査(仮審査)を経て本審査へ進みますが、たとえばSBI新生銀行のように原則として事前審査を行わず、本審査だけで判断する銀行もあります。この場合は最初から必要書類を一式そろえることになりますので、他行と併願するならスケジュールの組み方が変わる点を頭に入れておきましょう。
よくある質問
Q. カードを解約すると、これまでの利用実績が消えて不利になりませんか?
A. 解約した契約の情報も、一定期間は信用情報機関に記録として残ります。「解約したから履歴がゼロになる」わけではありませんので、使っていないカードの整理をためらう必要はありません。
Q. リボ払いの残高があると、審査に通りませんか?
A. 通らないと決まっているわけではありませんが、残高は借入として返済負担率に反映されます。可能なら住宅ローンの申し込み前に完済しておくのが望ましいでしょう。
Q. 携帯電話の端末を分割で買っています。これも関係しますか?
A. 端末代金の分割払いは割賦契約として信用情報に登録されます。支払いの遅れは住宅ローンの審査にも影響し得ますので、通信料と一緒に引き落とされる分割代金の払い忘れには注意してください。
Q. 家族カードもキャッシング枠として数えられますか?
A. 家族カードは本会員の契約に紐づくものです。扱いはカード会社や金融機関によって異なるため、気になる場合は申し込み先に確認しましょう。
Q. 審査の申し込み後に、新しいカードを作っても大丈夫ですか?
A. おすすめしません。融資が実行されるまでの間に借り入れが増えると、条件が変わる可能性があります。引き渡しが終わるまでは新規の申し込みを控えるのが無難です。
まとめ
住宅ローンの審査でクレジットカードが影響するのは、枚数そのものではなく、キャッシング枠・残債・支払いの記録という中身です。逆に言えば、使っていない枠を外し、残債を整理し、支払いを遅らせないという3点を押さえておけば、必要以上に不安になることはありません。
まずは信用情報を開示して現状を確認するところから始めてみてください。手続きの反映には時間がかかりますので、思い立ったときが動きどきです。なお、審査の基準や必要書類は金融機関によって異なりますので、詳しい条件は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。
イオン銀行住宅ローンはここがお得!
- 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
- 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
- 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済
住宅ローンの審査攻略関連記事
-
中古マンション購入前の確認ポイント|設備・管理と住宅ローン控除
- 2026.09.16
- 2434view
-
- 2026.09.16
- 2450view
-
フラット35の注意点2つ|固定金利のリスクと団信のしくみを解説
- 2026.09.16
- 2475view
-
個人版民事再生とは?住宅を残して借金を減らす条件と最低弁済額
- 2026.09.16
- 2493view
-
- 2026.09.16
- 2506view
-
住宅ローン控除はいくら戻る?控除率0.7%と借入限度額の一覧
- 2026.09.16
- 2508view











