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マイホームのランニングコストを下げる|通信・光熱費・保険の見直し順

マイホームを買ったあとの家計を軽くしたいなら、住宅ローン以外で毎月決まって出ていく通信費・保険料・光熱費から見直すと効果が長く続きます。

持ち家になると、返済に加えて固定資産税や修繕費がかかり、マンションなら管理費や駐車場代も毎月出ていきます。住居費そのものは簡単には下げられないので、ほかの固定費で家計に余裕をつくります。

通信費は家族の人数ぶん毎月かかる固定費です

スマホは中学生以上なら1人1台が当たり前になり、家族4人なら4回線分の料金がかかります。自宅のネット回線や、動画・音楽・クラウド保存などのサブスクも加わると、合計はかなりの金額です。

引っ越しは、新居のネット回線を契約し直す時期でもあります。このとき家族全員の契約をまとめて見直すと、手続きが一度で済みます。

見直すときは、次の点を順に調べてください。

  • 直近3か月に実際に使ったデータ量を、各社のアプリやマイページで調べる
  • 加入した覚えのない有料オプションが残っていないか
  • 家族の回線がバラバラの会社になっていないか(まとめると割引がある場合があります)
  • 自宅のネット回線とスマホのセット割を使えないか
  • 使っていないサブスクの引き落としが続いていないか

料金プランが実際の使い方に合っていないことは珍しくありません。たとえば毎月3GBほどしか使わない人が大容量プランのままだと、その差額を何年も払い続けてしまいます。

光熱費の値上がりは、持ち家では長く家計に響きます

光熱費も、いまは見過ごせない金額になっています。東京電力の公表では、標準的な家庭(従量電灯B・30A・月260kWh)の11月使用分(12月請求分)の電気料金は9,738円で、前月より177円上がりました。

食費も上がっています。帝国データバンクの「食品主要195社」価格改定動向調査によると、2026年10月に値上げされた飲食料品は3,153品目でした。

2026年の値上げは、9月末時点の判明分で2万187品目にのぼります(いずれも2026年10月時点の公表)。

賃貸のころは気にならなかった光熱費も、持ち家では住宅ローンと一緒に長く続きます。電気もガスも小売が自由化されているので、契約先や料金プランは自分で選べます。家の購入は、電気・ガスの契約を見直すよい機会です。

切り替える前には、解約時の違約金、セット割の条件、支払方法を各社の案内で調べてください。新居の設備や地域によって、選べる会社が違うこともあります。

生命保険は団信と重なる分だけ減らします

民間の金融機関で住宅ローンを借りると、原則として団体信用生命保険(団信)に入ります。団信とは、契約者が亡くなったり高度障害になったりしたときに、残りのローンを保険金で返してくれる保険のことです。

例えば、ローンが2,000万円残っている時点で契約者に万一のことがあっても、残高は団信で返され、家族に返済は残りません。そのぶん、いま入っている生命保険の死亡保障を減らせる余地があります。

ただし、団信で返せるのは住宅ローンの残高だけです。家族の生活費や子どもの教育費、入院や手術の費用は、団信ではまかなえません。

そのため、生命保険を全部解約するのは危険です。住宅ローンに相当する分だけ死亡保障を下げ、医療保障や生活費の備えは残しておきましょう。

全期間固定金利の【フラット35】の団体信用生命保険では、健康上の理由などで団信に入らないこともでき、その場合の借入金利は年0.200%低くなります。金利に直すと、団信の保障にはおよそ年0.200%分の費用がかかっていることになります。

団信の中身は金融機関ごとに違い、がんや全疾病の保障が付いたタイプを上乗せ金利なしで選べるところもあります。借入先を比べるときは、金利と一緒に団信の内容も比べてください。民間の医療保険と重なる部分が見つかることがあります。

見直しは固定費から始めると効果が長く続きます

家計の見直しというと食費の節約を思い浮かべる方が多いのですが、効果が長く続くのは固定費です。一度契約を変えれば、翌月からは何もしなくても支出が減るからです。

見直す順番 対象 見直す中身
1番目 通信費(スマホ・ネット・サブスク) データ量とプランのずれ、不要なオプション、家族まとめ・セット割
2番目 保険(生命保険・医療保険) 団信と重なる死亡保障。減額で足りないか
3番目 光熱費 契約プラン・契約アンペア・電力会社やガス会社。違約金の有無
4番目 車(維持費・任意保険) 台数、駐車場代、走行距離に合った補償か
5番目 食費・日用品などの変動費 ここは最後。削りすぎると続きません

1〜4は、一度やれば終わる作業です。購入の前後は書類の手続きが多くて大変ですが、この順番でまとめて片づけると二度手間が減ります。

マンションの管理費や修繕積立金は、個人では下げられません。将来上がる前提で、購入前に長期修繕計画と改定の予定を調べておきましょう。ランニングコストを含めた資金計画の立て方は、住宅購入の資金計画表の作り方の記事で紹介しています。

浮いたお金をすぐ繰上返済に回すのは、生活費の半年分ほどの手元資金を確保してからにしてください。繰上返済をすると、そのぶん急な出費に使えるお金が減るからです。

準備は購入前に、切り替えは引っ越しに合わせて

入居後は引っ越しの片づけなどで忙しく、立てた家計の計画が後回しになりがちです。資料請求や相談は購入前に済ませ、切り替えは引っ越しに合わせて行うと、新しい家計をすぐに始められます。

住宅ローンの金利を0.1%下げる工夫も、通信費や保険料を毎月数千円下げる工夫も、家計への効果はどちらも小さくありません。持ち家と賃貸で毎月の負担がどう違うかは、マイホーム購入と賃貸のコストを比べた記事も参考になります。

電気料金や保険の条件は改定されることがあるので、切り替えや見直しの前に各社のページで最新の内容を確かめてください。

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