住宅ローン控除申請に向けた確定申告事前準備手順を徹底解説
2017年の確定申告の時期が近づいてきましたが、2017年に新しくマイホームを購入した方で住宅ローン控除の適用に向けた準備を進めている方も多いかと思います。
自営業の場合は、毎年確定申告を実施していますので使い勝手に慣れていれば特段迷うことは少ないかと思いますが、会社員など普段確定申告を行わない方は、確定申告の手順に戸惑うことも多いかと思います。
ただ、住宅ローン控除の適用にあたり、確定申告は税務署に出向かずに自宅のパソコンやスマートフォン、タブレット端末でも簡単に手続きが可能です。今回は、住宅ローン控除の適応に向けて国税庁の確定申告作成コーナーでの事前準備手順を解説します。
申告前に必要書類を準備する
住宅ローン控除の適用に向けて確定申告を行う前に、申請に必要な書類が一式揃っていることを確認します。また、e-Taxはマイナンバーカードを利用して電子送信する方法と、確定申告書作成コーナーで作成した内容を紙に出力して郵送もしくは税務署に持参して申請する方法があります。
電子送信には、マイナンバーカード(通知カードではない)とICカードリーダーが必要になりますので、あらかじめ各自で準備とセットアップを済ませておく必要があります。電子送信に向けたセットアップについては、地方公共団体情報システム機能のホームページをご覧ください。
住宅ローン控除に必要となる書類は以下となります。
1.源泉徴収表原本(給与所得者の場合)
2.住宅ローン年末残高等証明書原本
3.建物の全部事項証明書原本
4.建物の請負契約書・売買契約書(コピー可)
その他、土地を別途購入した場合は、「土地の全部事項証明書原本」と「土地の売買契約書(コピー)」が必要です。
確定申告書作成に向けたセットアップ
必要書類の準備が完了後、国税庁の確定申告書作成コーナーにアクセスします。
上記ページが表示されますので、「申告書・決算書・収支内訳書等作成開始」ボタンをクリックします。
次のページで、「e-Tax」もしくは「書面提出」を選択します。ここでは、「書面提出」をクリックします。
e-Taxでの電子送信を行うにあたり、あらかじめお使いのパソコンが要件を満たしていることを確認します。内容を確認の上、チェックマークを有効にします。その後、「事前準備終了(次へ)」をクリックします。
作成する申告書を選択する
確定申告書作成コーナーでのセットアップが完了後、作成する申告書を選択します。セットアップが完了後、上記画面が出てきますので、給与所得者の場合は「所得税の確定申告書作成コーナー」の「所得税コーナーへ」をクリックします。事業所得者の場合で青色確定申告を行う場合(青色確定申告は事前申請が必要)は、「青色申告決算書・収支内訳書作成コーナーへ」をクリックします。
今回は、「所得税コーナー」での申告を行うという想定で解説を進めます。「所得税コーナーへ」をクリック後、入力方法の選択画面が表示されます。給与・年金所得者の場合は青色の「給与・年金の方」の項目ないの「作成開始」ボタンをクリックします。給与と年金以外にも所得がある場合は赤色の「左記以外に所得がある方」の項目ないの「作成開始」ボタンをクリックします。
今回は、給与所得のみがあるという前提で話を進めます。「作成開始」ボタンをクリック後、上記確認内容が記載されていますので、一読後、「次へ」をクリックします。
作成にあたり必要事項を入力する
次のページで、提出方法と申告者の生年月日を入力します。入力後「入力終了(次へ)」をクリックします。
次のページで、所得の種類を選択します。給与所得のみの場合は「給与のみ」のラジオボタンをクリックします。
次のページで給与所得の支払い数の数を選択します。一箇所から給与が支払われている場合は、一番上の「給与の支払者(勤務先)は1か所のみである」のラジオボタンを選択します。
その後、年末調整の状況についての項目で、年末調整が完了している場合は「年末調整済みである」のラジオボタンを選択します。ただ、年の途中で退職した場合など年末調整が行われていない場合は、一番下のラジオボタンを選択します。該当しない方は、勤務先で年末調整そのものが終わっていない可能性もありますので、一度勤務先に確認後、再度手続きを行うことをおすすめします。
次の適用を受ける控除の選択ページより、住宅ローン控除を適用しますので、「(特定増改築等)住宅借入金等特別控除」のチェックボックスを有効にします。その他、医療費控除も合わせて行いたい場合は、「医療費控除」も合わせてチェックを入れておくと良いでしょう。
その後は、給与所得額の入力など申告に必要となる項目の入力作業に移ります。続きについては、次回以降の記事で改めて解説します。
- 2018.02.12
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