住宅ローンの抵当権設定とは?登録免許税0.1%軽減措置や必要書類・手続きの流れをわかりやすく解説

住宅ローンを借りてマイホームを購入すると、必ず行われる手続きのひとつが「抵当権設定登記」です。「抵当権」という言葉は聞いたことがあっても、どういう意味でどんな手続きなのかよく分からない、という方も多いのではないでしょうか。
この記事では、抵当権設定の仕組みから必要書類・手続きの流れ・かかる費用(登録免許税)まで、初めての方にもわかりやすく解説します。
不動産登記における抵当権設定とは
抵当権とは、住宅ローンを組む際に、購入する不動産(土地・建物)を担保として金融機関に提供する権利のことです。万が一ローンが返済できなくなった場合、金融機関はその不動産を競売にかけて売却し、残債の回収に充てることができます。
この抵当権の設定を公的に証明するために行われるのが「抵当権設定登記」です。登記所(法務局)に申請し、登記簿(不動産登記)に記録されることで、第三者にも効力が生じます。
住宅ローン以外の場合は?
抵当権はリフォームローンや事業資金の融資など、住宅ローン以外の借り入れでも設定されることがあります。ただし、ここでは住宅ローンに関する抵当権設定について説明します。不動産担保の考え方について詳しくは住宅ローンの担保についての解説記事もご参考ください。
自分で手続きすることも可能?金融機関の許可が必要
抵当権設定登記は、司法書士などの専門家に依頼せず自分で(本人申請で)行うことも、制度上は可能です。しかし実際には、次の理由から難しいことがほとんどです。
- 金融機関の許可が必要:住宅ローンを借りている金融機関は、登記の正確性を担保するために「指定の司法書士に依頼すること」を条件とする場合がほとんどです。自分で申請したいときは、事前に金融機関に相談・許可を得ることが不可欠です。
- 書類の複雑さ:申請書類には多くの専門的な記載事項があり、書き方を誤ると法務局に受理されません。
- 時間的制約:金銭消費貸借契約(ローン契約)と抵当権設定登記は通常同日に処理する必要があり、段取りが非常に厳しくなります。
現実的には、住宅ローンを利用する際は金融機関が指定または紹介する司法書士に依頼するのが一般的な流れです。
抵当権設定登記に必要な書類
抵当権設定登記を申請する際に必要な主な書類は以下の4種類です。
| 書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| 登記申請書 | 法務局の窓口またはWebサイトで書式を入手できる。記載事項に誤りがないか慎重に確認する。 |
| 登記識別情報 | 12桁の英数字で構成された情報。不動産を取得したときに発行される(権利証にあたるもの)。 |
| 抵当権設定契約書 | 金融機関との間で締結した抵当権設定に関する契約書。住宅ローン契約と同時に作成される。 |
| 印鑑証明書 | 市区町村役所で発行する実印の証明書。有効期限(発行から3ヵ月以内)に注意。 |
上記のほか、金融機関から求められる書類が追加される場合があります。司法書士に依頼する場合は、必要書類のリストを事前に確認し、漏れなく用意しておきましょう。
法務局での手続きの流れと登録免許税
抵当権設定登記の申請先は、不動産の所在地を管轄する法務局です。窓口の受付時間は平日8:30〜17:15となっています(閉庁日を除く)。管轄の法務局は法務局公式サイトから検索できます。
申請の流れ(概要)
- 登記申請書・添付書類を準備する
- 管轄法務局の窓口へ持参して申請(またはオンライン申請)
- 登録免許税を納付する(収入印紙による納付が多い)
- 問題なければ数日〜1週間程度で登記が完了
登録免許税の計算方法
抵当権設定登記を行う際、登録免許税という国税が発生します。計算式は次のとおりです。
登録免許税 = 債権額(借入金額)× 税率
| 区分 | 税率 | 例(借入3,000万円の場合) |
|---|---|---|
| 原則の税率 | 0.400% | 12万円 |
| 自己居住用住宅の軽減措置 | 0.100% | 3万円 |
自分が住むための住宅を取得する場合、一定の要件を満たすと税率が0.4%から0.1%に軽減されます(租税特別措置法第75条)。この軽減措置は2027年3月31日まで(令和8年度税制改正により延長)の申請が対象です。適用には築年数・床面積などの要件があるため、不動産会社・司法書士にご確認ください。
たとえば3,000万円の住宅ローンで軽減措置が適用された場合、登録免許税は12万円から3万円に下がります。この軽減効果は大きいため、要件を満たしているか事前に確認しましょう。
まとめ
住宅ローンの抵当権設定は、マイホーム購入の手続きに必ずセットでついてくる登記です。登録免許税は原則0.4%ですが、自己居住用住宅の場合は0.1%の軽減措置が2027年3月末まで適用されます。手続きは司法書士に依頼するのが一般的ですが、費用や流れを事前に把握しておくと安心です。
- 抵当権設定登記は金融機関の担保設定のための不動産登記
- 自分でも申請可能だが金融機関の許可が必要・通常は司法書士が代行
- 登録免許税:原則0.4%、自己居住用は0.1%に軽減(2027年3月末まで)
- 申請先は管轄法務局(平日8:30〜17:15)
- 2026.06.18
- 住宅ローンQ&A

イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。
イオン銀行住宅ローンはここがお得!
- 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
- 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
- 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済
住宅ローンQ&A関連記事
-
南日本銀行の住宅ローン|なんぎん住宅ローンの金利・団信を解説
- 2026.06.30
- 3999view
-
- 2026.06.30
- 4599view
-
- 2026.06.30
- 4142view
-
- 2026.06.30
- 4458view
-
- 2026.06.30
- 4171view
-
熊本信用金庫(くましん)の住宅ローン|内容・特徴と借りるときのポイントを解説
- 2026.06.30
- 3983view











