住宅ローンの親子リレー返済とは何か?概要と特徴を解説
住宅は人生の中で一番高い買い物であると言われる通り、購入金額が高額となりますので多くの方はローンを借りて購入することが一般的です。
住宅ローンでも、借入額が高額になりますので、2018年9月24日に紹介したペアローンに代表される複数人の収入を合算して借り入れるという方法も活用できます。さらに、親子の収入を合算して住宅ローンを借りれる親子リレー返済も可能です。
今回は住宅ローンの親子リレー返済の概要と特徴を紹介します。
親子リレー返済は親と子で二世代に渡って返済ができる
住宅ローンの親子リレー返済とは、親と子で二世代に渡って住宅ローンの返済ができる住宅ローン商品です。親が住宅ローンの契約を行い、定年した後などのタイミングで子供に返済を引き継ぐことができます。
また、親と子の収入を合算して住宅の購入も可能となりますので、購入する物件の選択肢が広がることや、親が定年近くであっても住宅ローンを契約できるといった利点があります。
多くの場合は、親と子で同居する住宅に加え、2世帯住宅やリフォームを行うといった場合に活用するケースが多いです。また、自営業や農業など将来的に家業を継がせていくなど、子供も将来的に同じ土地に住み続ける可能性が高い場合は非常に利用しやすい商品であると言えます。
親子リレー返済は親の申込時の年齢が45歳以上であることが条件
通常住宅ローンを契約する場合、目安としては35歳ぐらいまでと言われていますが、住宅ローンは金額が大きくなりますので返済する期間も長期化してしまいます。そのため、年齢が大きくなればなるほど住宅ローンの審査が厳しくなってしまうことに加え、定年までに返済することを考えた場合、返済期間も短くなってしまいます。ただし、親子リレー返済を利用することで、年齢に関する条件を緩和することが可能となります。
親子リレー返済を利用する際の条件としては一般的に親の年齢が45歳以上であることが条件に設定している金融機関が多いです。近年では晩婚化などで、住宅取得が遅めになるケースも増えていますが、定年まで住宅ローンの返済が終わらない可能性がある場合なども利用しやすくなります。
そのため、親の年齢が50歳や60歳であっても住宅ローンの一般的な返済期間である35年に渡る長期の契約が可能です。
親子で収入を合算して住宅ローンの契約が可能
親子リレー返済は、親と子が両方仕事などの収入がある場合は、両方の収入を合算して住宅ローンを契約することも可能です。
親と子が同居する場合の他、二世帯住宅などを購入する場合は、一般的な核家族を想定した住宅に比べて若干大きめの物件を選ぶ必要がありますが、その際に物件の購入額についても高額となります。ただ、親子の収入を合算することで、借入可能額が増えますので、これまで手が届きにくかった物件でも購入できる可能性が広がります。
子供は20歳以上かつ定期的な収入があることが望ましい
親子リレー返済を利用する場合、子供が20歳以上かつ定期的な収入があることが望ましいと言えます。
多くの金融機関では子供が未成年の場合などでは親子リレー返済は利用できないとしているところも多いですが、親子リレー返済は、親と子が連帯責任債務者になりますので、親が何かしらの理由でローンの返済ができなくなった場合、子供にその返済義務が回ってくることになります。
そのため、親と子が安定した収入があり、万が一の場合でも互いにカバーして支払いが続けていける状況で利用することが重要であると言えます。また、必ず子供にも連帯保証人になることをしっかりと納得してもらった上で利用することが重要です。
住宅ローンを完済するまでは子供は新規で住宅ローンの借り入れができない
親子リレー返済は、親が実質住宅ローンの返済を行っていても、子供も住宅ローンを借りているという扱いになりますので、住宅ローンの完済をしなければ、子供は新たに住宅ローンを借りることはできません。
子供に住宅ローンの返済が移っても、子供が引き続き住み続けるという場合であれば新たに住宅ローンの借り入れができなっくても問題ありませんが、現時点で住み続けると考えていても、生活環境が変わったりした場合など新たに自分たちの住宅を購入したいと考える可能性があります。
親子リレー返済は、親子で収入を合算して購入できる利点はありますが、若い間は将来的な動向が不明確であることが多く、子供の将来的な選択肢を狭めてしまうことにもつながりますので、事前によく話し合い親子が納得した上で利用すべきであると言えます。
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