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住宅ローン体験談

銀行員FPが自分のマイホーム購入で選んだ住宅ローン

投稿日：2018-11-04　
投稿者：柳田　サトルさん（30代男性）

住宅ローンの借り入れを
シミュレーションする

住宅を購入しようと思ったきっかけ、
エピソードなどがあれば教えてください

僕がマイホーム購入に向けて動いたのは、子供が小学生に上がるタイミングでした。
現在居住している町で育ち、両親も比較的近い距離に住んでおり、漠然と「いつかはここでマイホームを購入するだろうなあ」と考えながら子供が通う幼稚園の近くにアパートを借りて暮らしていました。
子供の小学校入学の準備を進めていく中で、学習机やベッドの購入、勉強部屋などの生活環境を整えてあげたいと夫婦で話し合い、そこからマイホーム購入を検討し始めました。
職業柄2,000件以上の住宅ローンの審査を経験し、沢山のマイホーム購入計画を見てきた僕ですが、自分自身のマイホームに抱く夢もなく、こだわりも全くなかったため、ゼロベースからの検討でした。
中古マンションから新築戸建、果ては競売物件まで見て回りましたがなかなか決められませんでした。
悩みながらハウスメーカーの展示場まわりや、マンションのモデルルーム見学を繰り返しているうちに一戸建てとマンションのメリット・デメリットを真剣に吟味するようになってきました。
最終的には、夫婦で「駅から多少遠くても小さくてもいいから庭がある家がいいね」という意見が一致して、一戸建て一本で検討することとなりマイホーム計画を進めていきました。

該当の銀行の住宅ローンを選んだ理由は何ですか？

僕は自分の勤務先（銀行）の住宅ローンではなく住信SBIネット銀行の住宅ローンを利用しました。
その理由は大きく3つあります。
１．金利が低いこと
２．自宅で審査申込から契約手続きまでできること
３．ATMの出金・振込手数料が無料になること

１．金利が低いこと
住宅ローンの金利0.1％の違いが、最終的には数十万円の支払利息の差になることを職業柄知っていましたので、住宅ローン選びで最優先すべきは「金利」であるとの考えを持っています。
僕が借入した2018年当時で一番低い金利の住宅ローンを提供していたのが住信SBIネット銀行でした。

２．自宅で審査申込から契約手続きまでできること
住信SBIネット銀行の「ネット専用住宅ローン」ならWEBから申込内容を入力するだけで事前審査が完了します。
しかも審査スピードも早く、申込してから１時間後にEメールで連絡が来ました。
私の勤務先（銀行）では、事前審査申込時に沢山の書類を提出してもらいますし、審査結果が出るまで3~5日程度はかかっているため、住信SBIネット銀行の審査スピードの速にびっくりしたのを覚えています。

３．ATMの出金・振込手数料が無料になること
住信SBIネット銀行の住宅ローン契約をしている口座は、回数に限度はありますが、同行が提携しているコンビニ等のATMからの出金手数料や他行あての振込手数料が無料になる優遇制度があります。

実際に住宅ローンを契約した
感想を教えてください

一度も銀行に来店する必要もなくすべての手続きを自宅で完結できたため、平日勤務の僕は大変助かりました。
しかしながら、住宅ローンの知識がないと手続きがスムーズに行かなかっただろうと感じたところもありました。
正式な申込手続きは、書面で郵送のやりとりとなりますが、申込書記入欄が専門的で一般的にどう書いたらよいのかわからない部分も多々ありました。
また融資実行と同時に抵当権の設定ができることが条件となるため、建物建築費の着工金や中間金の支払いにはこの住宅ローンを利用することはできません。
これらの支払いを自己資金で対応できない場合は、別途「つなぎローン」と呼ばれる短期間のローンを契約しなければならないのですが、そのことについて事前に説明を受ける機会はありません。
住宅ローンの専門家である僕でも複数回にわたり書類の再提出や再審査をすることになってしまいましたので、不慣れな方はむしろ実際の窓口がある銀行に来店して聞きながら手続きをした方が楽かもしれません。
またネット銀行の住宅ローンの場合は、ハウスメーカーの営業マンは基本的にタッチしません。
わからないことは平日の日中に時間を作って電話で相談するしかないのですが、お昼時は電話が殺到しているためかなかなかつながらないこともありますので、そういう不便さも想定したうえで利用する銀行を選ぶ必要があると感じています。

住宅購入、住宅ローン契約を検討している方に
アドバイスをお願いします

個人的にFPとしても活動していますが、マイホーム購入の相談も多数を受けてきました。
その方たちに複数のアドバイスをしていますが、本日は２つほど紹介します。

１．まずやるべきはライフプランニング！
２．借金はできるだけ完済しておく！

１．まずやるべきはライフプランニング！
人生で一番高い買い物と言われているマイホーム。
慎重に購入計画を立てないと、将来発生する教育費や老後の生活費が足りなくなる可能性があります。
ハウスメーカーの営業マンは、マイホーム検討者の理想を実現することと自分の成績（売上）を上げることを最優先に仕事をしていますので、購入後の生活、もっといえば老後の生活までを考えたプランは期待できません。
FPや保険の外交員に相談し、将来の家計収支を計算（ライフプランニング）して、自分が購入しても老後の生活に支障がない住宅金額を算出してから、身の丈にあったマイホーム計画を進めましょう。

２．借金はできるだけ完済しておく！
住宅ローンの審査では、申込者の借入状況が詳しく審査されます。
特にクレジットカードの分割払いを利用している人の審査は不利になりがちです。
これは自分の収入に見合わない消費行動をしているとの見方からきているものですが、借入金額が多すぎたり返済に遅れがあったりすると審査に通らない可能性もあります。
また審査に通っても住宅ローン契約時の手数料を多めに取られたり、住宅ローン金利を上乗せされたりするなど良いことはありません。
日頃から無用な借金はしないように心掛けることと、もしも利用している場合は、早めに完済しておくことが住宅ローンの審査には有効です。

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