- 公開日: 2026.08.18
- ゼロから学ぶ住宅ローン
住宅ローンとマイカーローンの違い|金利・期間・使いみちを比較

銀行のローンにはいろいろな種類がありますが、家を買うときの住宅ローンと、車を買うときのマイカーローンは、どちらも「手元のお金(頭金)だけでは足りない分を補うためのローン」という共通点があります。
では、この2つは何がどう違うのでしょうか。どちらも銀行で借りるものなのに、金利も、借りられる金額も、期間もまったく違います。ここでは、これから初めて住宅ローンを検討する方に向けて、住宅ローンとマイカーローンの違いを、ひとつずつ噛み砕いて整理していきます。
利用使途があらかじめ定められているローンが特徴です
銀行が用意している個人向けローンには、利用使途が定められていないカードローンと呼ばれる商品があります。カードローンは利用限度額が審査によって決められ、その範囲内であれば繰り返し借りられるという便利なローンです。
一方、住宅ローンやマイカーローンは、カードローンとは違ってお金が口座から口座へ動く仕組みで、現金を手にすることがありません。住宅ローンなら売主や施工会社へ、マイカーローンなら販売店へ支払われるのが基本です。
利用使途についても、カードローンとは違って使い道があらかじめ決められています。「制限があるなんて不便では?」と思うかもしれませんが、実はこれが利用者にとっての大きなメリットになっています。使い道がはっきりしている分、貸す側もリスクを見積もりやすく、カードローンと比べて高額の融資が可能で、金利も低く設定されるのです。
お金の使い道による比較をしてみると

マイカーローンは、車そのものの購入資金だけでなく、車庫の設置費用や登録などの諸費用、オプション品の代金や取り付け費用にも使えるのが一般的です。たとえば三菱UFJ銀行の「ネットDEマイカーローン」では、自動車・自動二輪車の購入資金に加えて、見積書に記載された付帯経費や、他社で利用中の自動車購入資金の借り換えにも使えるとされています(営業用車は対象外)。
これに対し、住宅ローンはマイホームを購入するときの資金だけでなく、家を増改築したいときの工事費用や、土地を購入して家を建てるときの土地代・建築費としても使えます。マイホームの購入については新築・中古を問わず融資を受けられます。
いずれも共通しているのは、使いみちを証明する書類(売買契約書や工事請負契約書など)の提出が求められるという点です。「とりあえず借りておく」ということができないのが、目的別ローンの性格だと考えてください。
ひと目でわかる比較表
まずは全体像をつかんでおきましょう。細かい条件は金融機関ごとに違いますが、大きな傾向は次のとおりです。
| 比較の観点 | 住宅ローン | マイカーローン |
|---|---|---|
| おもな使いみち | マイホームの購入・新築、増改築、土地の購入と建築費用 | 自動車・バイクの購入費用、諸費用やオプション代金、他社ローンの借り換え |
| 借入額の目安 | 数千万円単位(フラット35は最高1億2,000万円) | 数十万〜数百万円が中心(例:50万円〜3,000万円) |
| 返済期間 | 最長35年(フラット35は15年以上35年以内) | 10年以内が一般的(例:6か月以上10年以内) |
| 金利の水準 | 変動で年1.060%、全期間固定のフラット35で年3.290% | 年2.125%〜年3.250% |
| 担保 | 購入する住宅と土地に抵当権を設定 | 原則として不要(保証会社の保証を利用) |
| 団体信用生命保険 | 加入が基本 | 原則なし |
| 税制の優遇 | 住宅ローン控除の対象になり得る | なし |
| 審査にかかる期間 | 数週間かかることが多く、物件そのものの審査もある | 比較的短い(例:申込から借り入れまで10日〜3週間程度) |
※住宅ローンの変動金利はSBI新生銀行(自己資金10%以上の優遇適用時)、フラット35は融資率9割以下・返済期間21年以上35年以下・新機構団信付きの最頻金利で、いずれも2026年8月時点の値です。マイカーローンの数値は三菱UFJ銀行「ネットDEマイカーローン」(2026年6月19日現在・保証料込・借入金額に応じて変動)の例です。いずれも一例であり、最新の金利や条件は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
いちばん大きな違いは「金利」と「借りられる期間」
表を見ていちばん驚くのは、金利の水準がまるで違うことではないでしょうか。
住宅ローンの変動金利は、2026年8月時点でも年1%前後という水準です。一方、銀行のマイカーローンは年2%台から3%台が中心。三菱UFJ銀行の例では、借入金額200万円以下なら年3.250%、1,001万円〜3,000万円なら年2.125%というように、借りる金額が大きいほど金利が下がる設定になっています(同行の住宅ローン利用者はさらに年0.2%の優遇があるとされています)。
なぜここまで差が出るのでしょうか。理由は担保にあります。住宅ローンでは購入する住宅と土地に抵当権を設定するため、万一返済が滞っても金融機関は回収の手段を持っています。だから金利を低くできるのです。マイカーローンは原則として担保を取らないぶん、金利が高めになります。
返済期間も対照的です。住宅ローンは最長35年(フラット35は完済時80歳までという上限もあります)、マイカーローンは10年以内が一般的。建物は何十年も価値が残るのに対して、車は10年ほどで価値が大きく下がるため、モノの寿命に合わせて期間が決められている、と考えるとイメージしやすいでしょう。
新築と中古で返済期間は変わるの?
「中古住宅は返済期間が短くなる」という話を耳にしたことはありませんか。かつては新築なら35年、中古なら25年まで、という商品が少なくありませんでした。
しかし現在は事情が変わっています。フラット35は新築・中古の区別なく、返済期間は15年以上35年以内(申込時の年齢によっては「80歳-申込時の年齢」が上限。申込者または連帯債務者が60歳以上の場合は10年以上)と定められており、中古だからという理由だけで短くなることはありません。民間の住宅ローンでも、中古住宅を最長35年で扱う商品は一般的になっています。
ただし、建物の構造や築年数によっては期間が短く設定されることがあるのも事実です。木造で築年数が経っている物件などは、金融機関ごとの基準で判断が分かれます。中古を検討している方は、「その物件で何年借りられるか」を早めに金融機関へ確認しておくと、資金計画が立てやすくなります。
なお、マイカーローンについては新車か中古車かで返済期間が変わらないのが一般的です。先ほどの三菱UFJ銀行の例でも、新車・中古車・バイクで同じ金利が適用されると案内されています。
住宅ローンだけにある2つの仕組み
金利と期間のほかに、住宅ローンにあってマイカーローンにはない、大切な仕組みが2つあります。
1つめは団体信用生命保険(団信)です。住宅ローンでは加入が基本で、契約者が亡くなったり所定の高度障害状態になったりしたときに、保険金でローンが完済されます。残された家族に家だけが残り、返済義務は残らないという、生命保険に近い役割を持っています。マイカーローンには原則としてこの仕組みはありません。
2つめは住宅ローン控除(住宅ローン減税)です。一定の条件を満たすと、年末のローン残高の0.7%が所得税(引ききれない分は翌年の住民税の一部)から控除されます。この制度は令和8年度税制改正で5年間延長され、2026年1月1日から2030年12月31日までに入居した場合が対象です。マイカーローンにこうした税制上の優遇はありません。
つまり住宅ローンは、単に「金利が低いローン」ではなく、保障と税制優遇までセットになった特別なローンだということです。
住宅ローンで車を買うことはできません
金利の差を見ると、「それなら住宅ローンで多めに借りて、その分で車を買えばいいのでは」と考えたくなるかもしれません。しかし、これは絶対にやってはいけません。
住宅ローンもマイカーローンも、契約で使いみちが定められています。定められた資金使途以外に使ったことが判明した場合、契約違反として借入金の一括返済を求められるおそれがあります(三菱UFJ銀行のマイカーローンでも同趣旨の注意が明記されています)。
住宅と車の両方を同じ時期に買う予定がある場合は、それぞれ適した商品を使い、返済額の合計が家計に無理のない範囲に収まるかを先に確かめておきましょう。なお、車のローンが残っていると住宅ローンの審査で借入可能額が減ることがあります。マイホームを優先したい方は、先に車のローンを整理しておくのもひとつの考え方です。
よくある質問
Q. 住宅ローンとマイカーローン、同時に借りることはできますか?
A. 制度上は可能です。ただし住宅ローンの審査では、他のローンの返済額も含めた年収に占める年間返済額の割合が見られます。マイカーローンの返済が残っていると、そのぶん住宅ローンで借りられる金額が少なくなる可能性があります。順番と時期は慎重に考えたいところです。
Q. 住宅ローンを借りている銀行でマイカーローンを借りると得ですか?
A. 住宅ローンの利用者向けに金利を優遇するマイカーローンはあります(三菱UFJ銀行では年0.2%の優遇が案内されています)。ただし優遇の有無や幅は金融機関ごとに異なりますので、他行のマイカーローンとも比べたうえで決めるのが確実です。
Q. 家の購入と一緒に、諸費用も住宅ローンで借りられますか?
A. 登記費用や事務手数料などの諸費用を借入額に含められる商品もありますが、扱いは金融機関によって異なります。車の購入費用のような「住宅に関係のない支出」は含められません。何が対象になるかは、申し込み前に必ず確認してください。
Q. マイカーローンとカードローンは何が違うのですか?
A. カードローンは使いみちが自由なかわりに、金利は目的別ローンより高く設定されるのが一般的です。車の購入資金がはっきりしているのであれば、使いみちの決まったマイカーローンのほうが金利面で有利になりやすいといえます。具体的な金利は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
まとめ
住宅ローンとマイカーローンは、「使いみちが決まっている」という点では兄弟のようなローンですが、中身はかなり違います。
- 金利……住宅ローンは担保があるぶん低い。マイカーローンは年2%台〜3%台が中心
- 期間……住宅ローンは最長35年、マイカーローンは10年以内が一般的
- 金額……住宅ローンは数千万円単位、マイカーローンは数十万〜数百万円が中心
- 付いてくるもの……住宅ローンには団信と住宅ローン控除がある
- 共通の注意……使いみち以外に使うのは契約違反
これから住宅ローンを選ぶ方は、金利の低さだけでなく、団信の保障内容や諸費用まで含めた総額で見比べてみてください。たとえばSBI新生銀行は、保証料と一部繰上返済手数料が0円で、一般団信や全疾病保障付団信も金利の上乗せなしという分かりやすさがあり、オンラインでの手続きと店舗での相談の両方に対応しています。はじめての1本を選ぶときの候補として、検討してみる価値はあるでしょう。
金利や商品内容は随時見直されます。実際に申し込む際は、各金融機関の公式サイトで最新の条件を必ずご確認ください。

イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。
イオン銀行住宅ローンはここがお得!
- 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
- 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
- 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済
ゼロから学ぶ住宅ローン関連記事
-
マイホーム購入資金の作り方|預金・個人向け国債・新NISAの使い分け
- 2026.09.15
- 2552view
-
空き家900万戸・空き家率13.8%|住宅購入前に知る影響と相続の期限
- 2026.09.15
- 2560view
-
- 2026.09.15
- 2591view
-
興産信用金庫の住宅ローン|みらい・マイホームローンの金利と条件
- 2026.09.15
- 2604view
-
- 2026.09.15
- 2632view
-
- 2026.09.15
- 2740view











