ゼロから学ぶ住宅ローン -返済編- いつ、いくら払う?2つの返済方法
住宅ローンを組むにあたり、最も気になるのは「今後毎月いくらずつ返済していくか」という問題でしょう。
毎月の返済額を決める、重要なポイントになるのが「2つの返済方法」になります。
「金利分を多く払う時期をいつにするか」で支払い方法が変わる
住宅ローンの返済方法には「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。
この2つの違いは、読んで字のごとく「元利を均等に払うか」「元金を均等に払うか」という点にあります。
・・・突然このように説明されてすぐにイメージが付く方は数学な得意な方かもしれません・・。
筆者は数学が苦手なので(笑)、ここでもう少し具体的に考えてみましょう。
例えば、このご家族が、次の①〜③の条件で住宅ローンを組んだ場合、元利均等返済と元金均等返済では何がどう違うのでしょうか。
①借入金額:2000万円
②金利:年2.5%(固定)
③返済年数:20年(240回)
【返済方式の違いの例】
○元利均等返済
・初回返済額・・・10万5981円
・120回目の返済額・・・10万5981円
・240回目の返済額・・・10万5981円
・返済総額・・・2543万5339円
・利息総額・・・543万5339円○元金均等返済
・初回返済額・・・12万5000円
・120回目の返済額・・・10万4340円
・240回目の返済額・・・8万3507円
・返済総額・・・2502万0833円
・利息総額・・・502万0833円※1円未満の端数は四捨五入としている。
引用:Wikipedia
こうして具体的な数字で見てみるといろいろと違いがあるのがわかりますね。
返済額を一定にしたい人は「元利均等返済」
「元利均等返済」は、毎月の返済額が返済開始から終了まで変わらない返済方式です。
上の具体例を見れば分かる通り、元金返済部分と利息部分を合計した毎回の返済額が均等になるように計算されていますので毎月の返済額も分かりやすく、将来の返済計画の見通しが立てやすいことがわかります。
ただ、よく見ると利息総額が元金返済方式の場合より40万円程度多いですね。
これは、支払いを均等にするには、返済当初は利息の返済にあてられる割合が大きくなるため元金が減りづらく、結果として利息分の支払いが大きくなることによるものです。
少しでも返済額を減らしたい人は「元金均等返済」
一方、「元金均等返済」は、返済が進むにつれて毎月の返済額が減っていく方式です。そのため、どうしても返済当初の返済負担が大きくなってしまいます。上の例でも約2万円の差がありますね。
ただ元利均等返済より元金を減るスピートが早いため、トータルの返済額は元利均等方式より少なくて済みます。40万円も支払い額が変わってくるのは大きなメリットですよね。
したがって、ローン返済開始当初にある程度資金の余裕が見込める方や、生活が安定している若いうちに少しでも支払いを済ませてしまいたいと考えている方などにはおすすめの返済方法といえます。
このようにどの返済方法を選択するかによって、「いつ」「いくら払う」かが大きく変わってきますので、住宅ローンを組む際には先々のライフプランまで検討の上、返済方式を決定することをおすすめします。
- 2015.09.02
- ゼロから学ぶ住宅ローン
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