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東京スター銀行の住宅ローン|返済休暇と預金連動のしくみを解説

住宅ローンを扱う金融機関はたくさんありますが、そのなかでもちょっと変わったしくみの住宅ローンを用意しているのが東京スター銀行です。

「返済がお休みできる住宅ローン」と聞くと驚かれるかもしれませんが、これは実在するサービスです。ただし、内容を正しく知らないまま期待すると「思っていたのと違った」となりかねません。この記事では、2026年8月2日時点の公式サイトの内容をもとに、しくみと注意点をやさしく整理していきます。

急な家計のピンチに備える「返済休暇」

東京スター銀行の住宅ローンの特徴としてまず挙げられるのが、預金連動型のスターワン住宅ローンに用意されている「返済休暇」です。

これは、事情により通常の返済が厳しくなったときに、あらかじめ指定した期間の元本の返済を1円まで減額できるというサービスです。

住宅ローンを組むときは十分にライフプランを考えるものですが、何が起こるかわからないのが人生です。出産やお子さまの進学、ご家族の転職など、予期していなかった事情で当初予定していた家計の収支が大きく変わることは十分にありえます。

そんなときに備えられるのが返済休暇ですが、利用にはいくつかのルールがあります。公式サイトのよくある質問によると、次のとおりです。

  • 減額できるのは元本のみ。利息の支払いは続きます(返済がゼロになるわけではありません)
  • 利用できるのは返済開始から2年目以降、当初のご契約期間の範囲内で最長3年間(36ヵ月)
  • あらかじめ返済休暇の期間を含めて返済計画を組んでおくか、一部繰上返済で短縮した期間を充当する形で利用します(困ってから急に申し込む制度ではありません)
  • 取得した休暇期間の分だけ、最終返済日は後ろにずれます
  • 延滞しているときは利用できません
  • 利用に伴う手数料はかかりません

つまり、返済休暇は「困ってから使う救済策」ではなく、「あらかじめ組み込んでおく保険のような機能」と考えるのが正解です。お子さまの進学時期など、支出が増える時期がすでに見えているなら、借りる段階から相談しておく価値があります。

家計と住宅ローンの返済について考えるイメージ

なお、スターワン住宅ローンは預金連動型という点でもユニークです。スターワン円普通預金などの対象預金と同額のローン残高には金利がかからないしくみで、預金を増やすだけで繰上返済と同じような利息軽減効果が得られます。預金はいつでも引き出せるので、手元資金を減らさずに済むのが持ち味です。

いまの住宅ローンは3種類

2026年8月2日時点の公式サイトによると、東京スター銀行の住宅ローンは次の3つに整理されています。

商品名 どんな住宅ローンか 注目したい点
スターワン住宅ローン 預金連動型の住宅ローン 対象預金と同額のローン残高に金利がかからない/返済休暇(最長36ヵ月)
スターセレクト住宅ローン 一般の戸建て・マンションに加え、コンパクトマンションやリノベーションマンションにも対応 30㎡未満のコンパクトマンションや旧耐震構造のリノベーションマンションでも購入価格の100%融資が可能(審査による)
スター住宅ローン 永住権をお持ちでない外国籍の方向け 保証会社を利用しないため保証料の負担なし/繰上返済手数料(一部・全額)無料

とくにスターセレクト住宅ローンは、他行では審査が通りにくいことのある物件にも対応しているのが特徴です。ご融資期間は2年以上35年以内、ご融資金額は戸建て・マンションで500万円以上2億円以内(コンパクトマンション・リノベーションマンションは1,000万円以上8,000万円以内)となっています。

金利については、公式サイトに変動金利型 年率1.800%〜2.400%(2026年8月3日現在として掲載・2026年8月2日確認)と記載されています。さらに「資産形成プラン」(積立商品や資産運用商品の利用が条件)を使うと、お借り入れ時の通常金利から全期間で年1.25%〜1.55%の引下げを受けられます。引下げ幅が大きいぶん条件も付くので、内容は公式サイトの商品ページで必ずご確認ください。金利は改定されますので、検討時点の最新の適用金利をご確認ください。

「正社員でなくても」の商品はどうなった?

住宅ローンの審査基準は金融機関ごとに異なりますが、一般的には安定した収入が見込まれる正社員のほうが審査は通りやすいのが実情です。

東京スター銀行はかつて、正社員に加えて自営業・派遣社員・契約社員の方も申込みできる「スターフィット住宅ローン」を扱っており、当時としては珍しい存在でした。

ただし、2026年8月2日時点の公式サイトの住宅ローン一覧には、この商品名は掲載されていません(現在の一覧は上記の3商品です)。取扱いの有無や、雇用形態に関する具体的な条件は変わることがありますので、最新の申込条件は必ず公式サイトまたは窓口でご確認ください

ここで大事なのは、「正社員でないと住宅ローンは無理」と自分で決めつけないことです。金融機関によって審査の考え方は違いますし、勤続年数や収入の安定性を書類で示せれば道が開けることもあります。なお、スター住宅ローン(永住権をお持ちでない外国籍の方向け)では、会社員の方は勤続年数1年以上・税込年収400万円以上、会社役員・自営業の方は日本での営業が3期以上、といった条件が公式サイトに示されています。条件は商品ごとにまったく違うので、一つの商品の基準で全体を判断しないようにしましょう。

便利なしくみと引き換えに考えたいこと

ここまで見てきたとおり、東京スター銀行の住宅ローンには返済休暇や預金連動、物件条件の柔軟さといった、他行にはない持ち味があります。

一方で、住宅ローンを選ぶときの物差しは金利だけではありません。次の3点をセットで見ることをおすすめします。

  1. 適用金利……引下げの条件(給与振込の指定、資産形成プランの利用など)を満たせるかどうかで、実際に適用される金利は大きく変わります。
  2. 諸費用……事務手数料・保証料・繰上返済手数料。商品によって有無が違います。
  3. 付帯サービス……返済休暇や団信の保障範囲など、いざというときに効いてくる部分です。

金利の引下げ条件は、「今の自分が満たせるか」だけでなく「35年間ずっと満たし続けられるか」で考えるのがコツです。条件付きの引下げは魅力的ですが、条件を外れたときにどうなるかまで確認しておくと安心できます。

とくに預金連動型は、金利が上がっても対象預金と同額のローン残高には金利がかからないため、金利上昇局面では心強いしくみです。日本銀行は2026年7月31日の金融政策決定会合で、無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.0%程度で推移するよう促す方針を据え置きましたが(日本銀行公式サイト・2026年8月2日確認)、長期金利は上昇しており、固定金利は上がる方向にあります。金利が動く前提で借り方を選ぶ時代になっている、という点は押さえておきたいところです。

比較の物差しを持つために、諸費用がシンプルな銀行も並べてみるとよいでしょう。たとえばSBI新生銀行の住宅ローンは、保証料0円・一部繰上返済手数料0円で、一般団信の保険料も上乗せ0円。2026年3月からは上乗せ0円の全疾病保障付団信も用意されています(事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型)。店舗相談とオンライン手続きの両方に対応しているので、「特徴あるローンと、シンプルなローンを見比べたい」ときの基準として使いやすい1行です。

よくある質問

Q. 返済休暇を使うと、返済総額は増えますか?
A. 増える方向に働きます。休暇期間中も利息は払い続けますし、元本が減らない期間ができるぶん最終返済日も後ろにずれるためです。「返済が免除される制度」ではない点をしっかり理解したうえで使いましょう。

Q. 家計が苦しくなってから返済休暇を申し込めますか?
A. 公式サイトの案内では、あらかじめ返済休暇の期間を含めて借り入れるか、一部繰上返済で短縮した期間を充当する形で利用するとされています。また延滞しているときは利用できません。つまり「余裕があるうちに準備しておく」性格のサービスです。返済に困ってしまった場合は、放置せず早めに金融機関へ相談してください。

Q. 預金連動型は、預金を引き出すとどうなりますか?
A. 対象預金の残高が減れば、そのぶん利息の軽減効果も小さくなります。ただし預金そのものはいつでも引き出せるので、手元資金を確保しながら利息を抑えたい方には相性のよいしくみです。

Q. どの商品が自分に合うか、どう選べばいいですか?
A. まずは「買いたい物件の条件」から絞るのが近道です。30㎡未満のコンパクトマンションや旧耐震構造のリノベーションマンションを検討しているならスターセレクト住宅ローン、手元にまとまった預金があり金利上昇に備えたいならスターワン住宅ローン、というように条件で分かれます。来店不要の仮審査も用意されているので、迷ったら仮審査で可否を確認してみるのも一つの方法です。


東京スター銀行の住宅ローンは、返済休暇・預金連動・物件条件の柔軟さという、金利表だけでは見えない価値を持っています。ライフプランに不確実さを感じている方や、他行で物件条件がネックになった方にとっては、有力な選択肢になりえます。

一方で、商品ラインアップや条件は年月とともに変わります。実際、この記事でご紹介した内容も、以前とは商品名や条件が変わっている部分があります。検討される際は、必ず公式サイトで最新の商品内容・金利・申込条件をご確認ください。そのうえで、シンプルな諸費用の銀行と並べて見比べる——それが、納得のいく住宅ローン選びへの近道です。

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