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建売住宅は安かろう悪かろう?注文住宅との違いをやさしく解説

「近くに新築の建売住宅が売りに出たので、購入しようか検討しています。でも友人から『建売は安かろう悪かろうだよ』と言われて…。それって本当なのでしょうか?」

建売住宅(以下、建売)は、注文住宅(以下、注文)と比べて仕様が画一化されていることが多く、価格も手ごろなため、「安づくり」というイメージを持たれがちです。でも、そのイメージは実態と合っているのでしょうか。今回は、これから初めて家を買う方に向けて、建売と注文の違いを、構造・仕様・費用・安心の仕組みの観点からやさしく整理していきます。

まずは「建売」から見ていきましょう

建売とは、土地と建物がセットで販売される形態です。建物の間取りやデザイン、仕様は自分で自由に選べないのが原則ですが、一部にはカラーセレクト(内装や外壁の色を選べる)ができる建売もあります。

ここで多くの方が気になるのが「品質は大丈夫なの?」という点でしょう。実は、最も重要な構造部分(柱・基礎・屋根・断熱など)については、建売でも注文でも、建築基準法などの法令上の基準をクリアしなければ、そもそも建築を始めることができません

さらに、完成後には検査機関などによる完了検査を受け、検査済証が発行されなければ引き渡すことができません。「基準を満たして建てられ、検査にも合格した建物」であることが、この検査済証で確認できるのです。

加えて、新築住宅には法律による安心の仕組みが用意されています。品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)により、新築住宅は構造耐力上主要な部分(柱・基礎など)と雨水の浸入を防止する部分(屋根・外壁など)について、引き渡しから10年間の瑕疵担保責任が義務づけられています。万が一これらに欠陥(瑕疵)が見つかった場合、事業者は無償で補修などの責任を負います。さらに住宅瑕疵担保履行法により、事業者が倒産しても補修費用がまかなえるよう、保険への加入または保証金の供託が義務化されています。建売でも、この保護は同じように受けられます。

次に「注文」について

注文は、自分の土地に希望の住宅を建てる形態です。すでに土地を持っている場合は土地の購入費用がかからないため、その分を建物にかけることができます。外壁や窓、設備機器などを標準よりランクアップした仕様にしやすく、「仕様が上=高い=上質な住宅」というイメージにつながっています。

ただし、肝心の構造部分についてクリアすべき法令の基準は、建売と同じです。また、注文にありがちな個性的な形状の家や凹凸の多い家は、どうしても構造的に力のかかりやすい弱点が生まれやすいという面もあります。

一方、建売はコストダウンの観点から総二階(1階と2階の面積がほぼ同じ、凹凸の少ない形)とすることが多く、結果的に構造的な弱点が少ない、シンプルで安定した形になりやすいという特徴があります。「安い=弱い」とは一概に言えないのです。

建売と注文の違い

建売と注文の違いをまとめると、以下のとおりです。

1. 建売でも注文でも、法令上の基準をクリアした建物であり、構造そのものに明確な良し悪しの差はない。
2. 建売と注文の最大の違いは、外壁・窓・設備機器など「構造以外」の部分の仕様にある。
3. 建売は、土地を持っていない「一次取得者」(初めて家を買う人)が購入することが多い。
4. 注文は、すでに土地を持っている人が建てることが多く、標準よりランクアップした仕様になりやすい。

もちろん、この分け方がすべてではありませんが、少なくとも建物の根幹である構造部分の品質については、建売と注文で大きな遜色はないということがお分かりいただけたと思います。

建売と注文をひと目で比較

ここまでの内容を、検討時に見ておきたい観点で表に整理しました。どちらが優れているというより、あなたの希望や予算、土地の有無に合うのはどちらかという視点で見てみてください。

比較の観点 建売住宅 注文住宅
土地と建物 セットで購入 土地は別途(すでに所有していることが多い)
間取り・デザインの自由度 低め(一部カラーセレクト可) 高い(自由に設計できる)
構造の安全基準 建築基準法をクリア(注文と同じ) 建築基準法をクリア(建売と同じ)
10年間の瑕疵担保責任 あり(品確法・住宅瑕疵担保履行法) あり(品確法・住宅瑕疵担保履行法)
仕様・設備のグレード 標準仕様が中心 ランクアップしやすい
価格の目安 抑えやすい 仕様次第で高くなりやすい
完成イメージ 実物を見て購入できる 完成まで実物は見られない

※上記は一般的な傾向です。同じ建売・注文でも、事業者や物件によって仕様や価格は大きく異なります。気になる物件は必ず現地で確認しましょう。

建売住宅と住宅ローンの関係

建売は土地と建物がセットになっているため、土地・建物の代金をまとめて一本の住宅ローンで借りやすいのが特徴です。注文の場合は、土地の購入や着工・完成の各段階でお金が必要になり、「つなぎ融資」などが必要になることもあります。その点、建売は資金計画がシンプルで、初めての方にも見通しを立てやすいと言えます。

物件の価格が固まってきたら、次は住宅ローン選びです。金利・団信(団体信用生命保険)・事務手数料などは金融機関によって差があるため、複数の選択肢を比較しておくと安心です。ネットと店舗の両方で相談できるSBI新生銀行のように、諸費用のわかりやすさや手続きのしやすさで選ぶのも一つの方法です。まずは気になる金融機関の最新情報を確認してみましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. 建売住宅は本当に「安かろう悪かろう」なのですか?
A. 構造の安全基準は注文住宅と同じ法令をクリアしており、10年間の瑕疵担保責任などの保護も同じように受けられます。価格が抑えめなのは、仕様の画一化や量産によるコストダウンが主な理由で、必ずしも品質が劣るわけではありません。

Q. 建売を買うとき、品質面でチェックすべきポイントは?
A. 検査済証が発行されているか、住宅瑕疵担保責任保険(新築住宅かし保険)に加入しているか、アフターサービスや保証の内容がどうなっているかを確認しましょう。可能であれば、住宅診断(ホームインスペクション)を利用するのも安心につながります。

Q. 建売と注文、初めての家にはどちらが向いていますか?
A. 土地を持っておらず、実物を見て納得して買いたい方・予算や資金計画をシンプルにしたい方には建売が向いています。逆に、すでに土地があり、間取りや仕様にこだわりたい方には注文が向いています。

Q. 建売でも住宅ローン控除は使えますか?
A. 一定の要件を満たせば、建売でも住宅ローン控除の対象になります。ただし制度の要件や控除額は年度によって見直されるため、最新の内容は国税庁や金融機関の公式情報でご確認ください。

「建売=安かろう悪かろう」というイメージは、必ずしも実態を表していません。大切なのは、建売・注文という形態だけで判断せず、実際の物件の品質・保証・価格をきちんと確かめることです。ご自身の予算や暮らし方に合った家を、納得して選んでいきましょう。

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