- 公開日: 2026.07.23
- 住宅ローンQ&A
団信は病気でも補償される?死亡・高度障害以外の保障をやさしく解説

住宅ローンを組むときに、多くの方がセットで加入するのが「団体信用生命保険(団信)」です。返済中に契約者が亡くなったり、所定の高度障害状態になったりした場合に、残っている住宅ローンを保険金で完済してくれる、とても心強い仕組みです。
一方で、これから住宅ローンを検討する方からは「死亡や高度障害のときしか使えないの? ふつうの病気やケガのときはどうなるの?」というご質問をよくいただきます。今回は、団信は死亡・高度障害状態以外の病気でも補償されるのかを、はじめての方にもわかりやすく整理します。
団体信用生命保険は原則「死亡・高度障害状態」が支払い対象

団体信用生命保険は、住宅ローンの返済中に契約者が死亡または所定の高度障害状態になった場合に、保険金でローンの残りが完済される保険商品です。万が一のときにご家族が返済に困らず、購入した住まいにそのまま住み続けられるため、民間の金融機関の多くは団信への加入を融資の条件(義務)にしています。
両目の視力を失う、両手・両足の機能を完全に失うなど、保険会社が定める重い障害の状態を指します。日常生活や仕事が極めて困難になるケースを想定した基準で、けがや病気の「重さ」で一律に決まるわけではありません。
ここで押さえておきたいのが、団信は原則として、死亡・高度障害状態に至らないかぎり保険金は支払われないという点です。実際には、死亡や高度障害までは至らなくても、長期の入院や通院が必要になったり、仕事を休んで収入が減ってしまったりするリスクの方が身近かもしれません。そうした「働けなくなる・治療費がかさむ」リスクは、標準的な団信だけではカバーしきれないことを、まず知っておきましょう。
特定の病気に備える「疾病保障特約」を付けられる

標準的な団信は死亡・高度障害が対象ですが、ネット銀行を中心に、特定の病気になったときにも保障が受けられる「疾病保障特約」を付けられる団信が増えています。代表的なものは次のとおりです。
- がん団信…所定のがんと診断されると住宅ローン残高が0円になるタイプ。
- 三大疾病特約…がん・急性心筋梗塞・脳卒中に備えるタイプ。
- 八大疾病特約…三大疾病に加え、糖尿病・高血圧性疾患・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎まで対象を広げたタイプ。
- 全疾病保障(就業不能保障)…病気やケガで働けない状態が続いたときに、返済や残高を保障するタイプ。
これらの特約に加入していれば、対象の病気になったときに団信から保険金が支払われ、住宅ローンの負担を軽くできます。ただし、保障を手厚くするほど金利の上乗せ(追加負担)が必要になることが多いため、保障内容とコストのバランスを見て選ぶことが大切です。上乗せ幅や保障範囲は銀行ごとに異なるので、下の表はあくまで一般的な目安として確認してください。
| 団信のタイプ | 主な保障範囲 | 金利上乗せの目安 |
|---|---|---|
| 一般団信(標準) | 死亡・高度障害状態 | 上乗せなしが一般的 |
| がん団信 | 上記+所定のがんと診断 | 銀行により異なる(例:SBI新生銀行は年0.1%上乗せ) |
| 三大・八大疾病特約付 | 上記+脳卒中・心筋梗塞など所定の疾病 | 銀行により異なる(年0.2〜0.3%前後が目安) |
| 全疾病保障付 | 病気・ケガによる所定の就業不能状態など | 銀行により異なる(上乗せ0円の銀行もある) |
たとえばSBI新生銀行のパワースマート住宅ローンは、死亡・高度障害に加えて就業不能リスクにも備えられる「全疾病保障付団信」を金利の上乗せ0円で選べます(2026年3月2日から取り扱い開始)。がんに手厚く備えたい場合の「ガン団信」も年0.1%の上乗せと比較的抑えめで、保障とコストのバランスを取りやすいのが特徴です。こうした団信の中身も、金利や手数料と同じように住宅ローン選びの大切な比較ポイントになります。なお、各行の団信の種類・上乗せ幅・年齢条件は変更されることがあるため、最新の内容は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
通常の病気には健康保険や民間の医療保険をあわせて備える

疾病特約でカバーしきれない一般的な病気やけがについては、団信に加えて、公的な健康保険や民間の医療保険をあわせて活用するのがおすすめです。民間の医療保険は入院・手術などの費用を補うもので、死亡・高度障害を対象とする団信とは役割が違うため、両方に入っていてもムダな重複にはなりにくいのが一般的です。
ただし、民間の医療保険にも「三大疾病特約」「八大疾病特約」が付けられる商品があります。同じ保障を団信で付けるか、医療保険で付けるかは、保障内容と保険料を総合的に見比べて決めるとよいでしょう。
病気やけがの療養が長引くと、医療費だけでなく「働けずに収入が減る」ことが家計の大きな負担になります。その場合に備えて、2018年11月16日の記事で紹介した就業不能保険をあわせて検討するのも一つの方法です。医療保険の加入はおすすめしますが、就業不能保険については、貯蓄額や家族構成、勤務先の保障などを踏まえて、加入の要否を判断していきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 団信に入っていれば、医療保険は不要ですか?
A. 役割が異なるため、団信だけで医療費までカバーするのは難しいのが実情です。団信は「死亡・高度障害でローン残高を消す」保険、医療保険は「入院・手術などの費用を補う」保険です。両方を組み合わせて考えるのが安心です。
Q. 疾病保障特約は、あとから付けられますか?
A. 多くの場合、団信は住宅ローンの契約(借入)時に加入・特約を選ぶ形で、後から特約だけを追加するのは難しいのが一般的です。特約を検討するなら、申し込み前に保障内容と上乗せ金利を確認しておきましょう。
Q. がん団信や全疾病保障は、どの銀行でも同じ内容ですか?
A. 保障の範囲・支払い条件・金利の上乗せ幅は銀行ごとに異なります。同じ「がん団信」でも、診断だけで残高0円になるもの、一定の状態が続いた場合に支払われるものなど条件が違うため、必ず各行の商品説明書で確認してください。
Q. 健康に不安があると団信に入れませんか?
A. 健康状態によっては加入が難しいこともありますが、引受基準をゆるめた「ワイド団信」を用意している銀行もあります。まずは複数の選択肢を確認してみましょう。
団信は「もしものときに住まいを守る」ための大切な保険です。まずは標準の保障範囲を理解し、そのうえで疾病保障特約や民間保険をどう組み合わせるかを、無理のない返済計画とあわせて検討していきましょう。

イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。
イオン銀行住宅ローンはここがお得!
- 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
- 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
- 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済
住宅ローンQ&A関連記事
-
リノベーション物件購入のポイント|住宅ローン控除と保証の確認
- 2026.08.10
- 1680view
-
- 2026.08.10
- 1689view
-
- 2026.08.10
- 1693view
-
住宅ローンの繰り上げ返済はいつがお得?控除0.7%と10年の壁
- 2026.08.10
- 1713view
-
三井住友銀行で住宅ローンを借り換える|手数料・金利・諸費用の見方
- 2026.08.10
- 1694view
-
ろうきん(労金)の住宅ローンとは?金利引き下げ条件と会員区分を解説
- 2026.08.10
- 1695view











