建築条件付き土地とは何か?その概要と特徴、購入時の注意点を解説
注文住宅を建てる前に土地を探していると、時々「建築条件付き土地」を見かけることがあります。名前から想像して何かしらの建築条件が付いている土地であることはわかりますが、具体的にどのような条件が付いているのかということは明確にされていません。もちろん、建築条件付き土地でありますので、建築物には制限はあるものの、ご自身が建てたい建物の条件が見合えば購入することも可能です。
今回は建築条件付き土地についてその概要と特徴、購入時の注意点を解説します。
建築条件付き土地は建築業者が指定されている土地
土地を探す際に時々見かける「建築条件付き土地」とは、土地の売り主によって建物の建築業者が予め指定されている土地のことです。
宅地の場合は、住宅会社や工務店が予め指定されており、建築業者が提案する建物に合致するように土地が造成されていることも多いです。
建築条件付き土地は、対象の土地を購入後、一定期間内に指定する建築業者と建築請負契約を締結して建物を建てる必要があります。
そのため、注文住宅を検討している場合、住宅会社や工務店を通じて土地探しも行いたい場合、建築条件付き土地を提案される場合もあります。また、土地購入からすぐに住宅を建てることもできますので、土地購入から建築請負契約まで迅速に手続きが行えます。
住宅会社や工務店に土地探しを依頼する場合の特徴などについては、2019年12月23日の記事でも紹介していますので合わせてご覧ください。
土地と建物が1つにまとめて販売され割安で購入できることも
建築条件付き土地は、土地と建物が1つにまとめて販売されているイメージに近いと言えます。前章でも紹介しましたが、土地と建物の建築請負契約を別々に手続きを行う必要が無いため、1社で土地の売買と建物の建築請負契約を1つにまとめて行うことができます。
建築条件付き土地は、建築条件が付加されているということもありますが、不動産屋から土地を購入するのと比べると、土地が割安て提供されていることも珍しくありません。
不動産屋が単体で土地を提供している場合、土地の売り主は土地の販売で収益を確保する必要があり、価格は高くなってしまいますが、建築条件付き土地では、建築業者が建物の建設とまとめて販売することで、建物の建設工事も加わりますので、土地の値段は割安にして、建設工事の部分で収益を確保することもできます。
建売住宅に比べると建物は自由度がある
建築条件付き土地は、建物が無い状態の建売住宅であるとも言われることがあります。これは、前述したとおり、建築業者が指定されていることに加え、建築業者が想定した建物を建てる必要があることからそのように言われます。
建売住宅も同様に土地と建物を1つで提供していますが、すでに現存している建物をそのまま活用することになります。もちろん、内装などは購入者が後日手を加えることはできますが、大規模な工事を行わない限り、自由度の観点から見るとある程度制限されるもの事実です。
一方で、建築条件付き土地を購入することで、建築業者が許容する範囲で、購入者の意向に基づいて建物を設計し建てることができますので、建売住宅に比べると、建物を自由に設計して建てることができるメリットがあります。
建築条件付き土地を購入する際の注意点
建築条件付き土地を購入する場合、土地代が割安なことや建築業者1社で手続きが迅速に住むことなどから魅力的ではありますが、注意点もいくつかあります。
1.建築業者が指定されており必ずしも希望にそうとは限らない
建築条件付き土地は、建築業者が指定されているため、建築業者が提案する建物によっては、必ずしも希望通りに見合った建物の設計ができるとは限りません。そのため、事前に建築業者を確認するとともに、建築業者に建物の設計を相談する場合、希望条件を明確にした上で提示し、実現可能かをしっかりと話し合っておく必要があります。
2.一定期間内に建物の建築請負契約が必要になる
建築条件付き土地は、土地購入後は一定期間内に建築請負契約を締結する必要があります。多くの建築業者では3ヶ月以内に設定していることも多く、土地を購入してから建物の設計をゆっくり考えるという時間は少ないのが事実です。もちろん、親切な建築業者であれば、多少遅れることを許容してくれる場合もありますが、土地を購入前に建築業者と交渉して建物の設計プランを考え、それに最適な土地を提案してもらうのも良いでしょう。
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