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PayPay銀行の住宅ローン|4つのメリットと注意点を解説

PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンは、保証料が0円で、借入は500万円から2億円まで、返済期間は最長50年という設計です。団信も全疾病・失業・自然災害の保障までそろい、ネット銀行のなかでは保障が手厚いほうに入ります。

ただし、一部繰上返済が無料になるのはネット手続きの場合だけ、といった見落としやすい条件もあります。4つのメリットと、申し込む前に知っておきたい注意点を順に確認していきましょう。

PayPay銀行の住宅ローン:4つのメリット

PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の住宅ローンには、他のネット銀行や大手銀行にはない特徴があります。ここでは次の4点を中心に見ていきます。商品全体の条件はPayPay銀行の商品要項で確認できます。

メリット①借入は2億円まで・返済期間は最長50年

PayPay銀行の住宅ローンの借入金額は500万円以上2億円以下(10万円単位)です。都市部の高額物件や、ペアローン・収入合算での借り入れにも対応できる幅があります。

返済期間は1年以上50年以内(1ヶ月単位)。期間を長くすれば、毎月の返済額を抑えやすくなります。

ただしお借入期間が35年を超える契約には、別途金利の上乗せが発生します。「50年で借りれば単純にお得」ではない点は押さえておきましょう。中古物件は期間に一部制限があり、借り換えの場合は原則として現在の残存期間が上限です。

メリット②定額自動入金サービスが手数料無料

PayPay銀行には、他の金融機関にある本人名義の口座から毎月一定額を引き落とし、PayPay銀行の普通預金口座へ自動で入金する「定額自動入金サービス」があります。手数料は無料です。

給与の受取口座が別の銀行でも、返済に必要な金額を自動で移せるので、毎月の資金移動の手間と、うっかり残高不足になるリスクを減らせます。引き落としは毎月5日または27日で、原則として引落日の4営業日後の午前中に入金されます。

なお、PayPay銀行の口座と引落先口座の名義が同じであることが条件です。配偶者名義の口座から引き落とす、といった使い方はできません。

メリット③保証料0円・ネット手続きなら一部繰上返済も無料

PayPay銀行の住宅ローンは保証料が必要ありません。一般的な銀行では借入時に数十万円規模の保証料がかかることもあるため、初期費用の面で分かりやすい設計です。

一部繰上返済は1万円以上1円単位で可能です。手数料は手続きの方法で変わります。

手続きの種類 手数料 備考
一部繰上返済(ホームページ) 無料 1万円以上1円単位
一部繰上返済(電話) 5,500円(税込) —
全額繰上返済 33,000円(税込) 住宅ローンセンターへ電話で申し込み

「繰上返済はすべて無料」ではありません。ボーナスや余剰資金でこまめに返していくなら、ホームページから手続きするのが基本と覚えておきましょう。

メリット④団信の保障範囲が広い

PayPay銀行の住宅ローンは団信への加入が必須で、保険料は銀行が負担します。プランは次の3種類から選びます(ペアローン向けの連生団信もあります)。

プラン 主な保障 加入年齢・上乗せ金利
一般団信 死亡・高度障害、リビングニーズ、重度がん保障特約 満65歳未満/上乗せなし
がん50%保障団信 上記+がん診断で残高の50%保障、がん先進医療、全疾病保障(入院限定)、失業保障、自然災害保障 満51歳未満/上乗せあり
がん100%保障団信 上記+がん診断で残高の100%保障、がん診断時一時金(がん100万円・上皮内がん50万円) 満51歳未満/上乗せあり

注目したいのは、がん保障付きのプランに「全疾病保障(入院限定)」「失業保障」「自然災害保障」まで含まれる点です。勤務先の倒産や会社都合の解雇で失業したとき、住宅が全壊・大規模半壊で住めなくなったときも、その月の返済相当額が保障されます。

さらに、一定の条件を満たせば、がんを経験した方でも追加負担なくがん保障付団信に加入できる場合があります。健康面に不安があって団信をあきらめていた方は、選択肢として確認する価値があります。

ただしがん保障付きのプランには上乗せ金利がかかり、上乗せなしは一般団信のみです。上乗せ幅は改定されることがあるため、最新の数値はPayPay銀行の団信プラン紹介ページで確認してください。契約後のプラン変更はできません。

金利と諸費用の目安(2026年9月時点)

当編集部が2026年9月1日にPayPay銀行の公式金利ページを確認したところ、住宅ローンの金利は次のとおりでした(新規・借り換え共通)。

金利タイプ 金利 区分
変動 1.330% 全期間引下型
固定10年 3.440% 当初期間引下型
固定20年 4.020% 当初期間引下型
固定35年 4.190% 当初期間引下型

事務手数料は借入金額×2.20%(税込)、保証料は0円です。固定金利は2年・3年・5年・10年・15年・20年・30年・35年から選べます。ネット銀行の金利と手数料の見方については、ネット銀行の住宅ローンの基本をまとめた記事もあわせてどうぞ。

PayPay銀行住宅ローンの注意点

① 5年ルール・125%ルールがない

これがいちばん大事な注意点です。PayPay銀行では「返済額5年間一定ルール」も「返済額見直し125%ルール」も取り扱っていません。

多くの銀行の変動金利型には、金利が上がっても5年間は毎月の返済額を据え置き、見直し後も従前の125%までに抑える仕組みがあります。PayPay銀行にはそれがないため、金利が上がれば、その分が比較的早く毎月の返済額に反映されます。

日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で、無担保コールレートを1.25%程度で推移させる方針を決定し、適用は9月24日からと公表しました(日本銀行 公表文)。金利が動く局面では、このルールの有無が家計の見え方を大きく変えます。

なお、PayPay銀行の変動金利は年2回(4月1日・10月1日を基準日)に見直され、新しい金利は同年6月・12月の返済日の翌日から適用されます。いつ、いくら変わるのかを自分の契約で確認できるようにしておきましょう。

② 申込条件と対象外物件が細かく決まっている

利用できるのは20歳以上65歳未満(完済時80歳未満)で、前年度年収200万円以上の方。日本国籍の方または日本の永住許可を受けている方が対象です。

物件側の条件も見落とせません。親族間売買・事業用物件(店舗併用を含む)・賃貸用物件(賃貸併用を含む)・借地物件・連棟式住宅・セカンドハウスや別荘などは対象外です。土地代金や着工金・中間金だけの融資もできません。

③ 対面相談ができない

手続きはすべてオンラインで完結します。裏を返せば、窓口でじっくり相談しながら進めたい方には向きません。複雑な事情がある場合は、コールセンターで確認しながら進めることになります。審査の考え方はネット銀行の住宅ローン審査についての記事も参考にしてください。より詳しい注意点はPayPay銀行の住宅ローンで知っておきたい3つの注意点にまとめています。

よくある質問

Q. PayPay銀行の一部繰上返済は本当に無料ですか?

A. ホームページからの手続きは無料です。電話で手続きする場合は5,500円(税込)、全額繰上返済は33,000円(税込)がかかります。こまめに返済したい方は、ネットで手続きする前提で考えておくと安心です。

Q. 返済期間を50年にすると金利は変わりますか?

A. 変わります。お借入期間が35年を超える契約には別途金利の上乗せが発生します。毎月の返済額は下がりますが、期間が延びるぶん利息の総額は増えます。上乗せ後の金利で総返済額を試算してから決めましょう。

Q. 5年ルールがないと、何が起きますか?

A. 金利が上がったときに、毎月の返済額へ反映されるのが早くなります。5年ルールのある銀行は返済額を据え置く代わりに元金の減りが遅くなりますが、PayPay銀行はその緩衝がありません。金利上昇に耐えられる家計かどうかが判断の軸になります。

Q. がんを経験していても団信に入れますか?

A. 一定の条件を満たす方は、がん経験済でも追加負担なくがん保障付団信に加入できる場合があります。引き受けの可否は保険会社の判断になるため、確定的なことは言えません。該当しそうな方は申込前に確認してください。

Q. SBI新生銀行とどちらがお得ですか?

A. SBI新生銀行も保証料0円・一部繰上返済手数料0円で、2026年3月からは上乗せ金利0円の全疾病保障付団信を扱っています。事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型です。上乗せなしで保障を広げたいならSBI新生銀行、失業・自然災害まで含めたいならPayPay銀行、といった比べ方ができます。

※金利・手数料・団信の上乗せ金利・申込条件は改定されることがあります。最新の内容は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

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