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素朴な疑問ほど営業マンは答えられない、新築建売住宅の豆知識。

新築の建売住宅を見学する時、間取りや部屋の広さ、水回りの使い勝手、日当たりなどを見ることでしょう。
また、営業マンからも設備や仕様について説明されます。

そんな中、良く目を凝らしてみると「なぜこうなっているのだろう?」、「これは施工ミスではないか」と感じる部分があったりします。

そのような疑問を抱えたままでは、仮にその物件を気に入ったとしても不安要素が残ってしまいます。
今回は、営業マンでも回答に窮するような住宅の疑問について、いくつか事例を挙げて解説していきます。

同じ建売物件なのに、隣と比べて道路より高くなっているのはなぜ?

同じ分譲地内で土地の高さが異なるのはなぜなのか。これはまず、家を建てるための敷地を造り上げる(造成)には、敷地の高さを道路に対して多少なりとも高くする必要があります。

なぜなら、降雨対策として道路から敷地まで勾配(傾斜)角度を設け、雨水をスムーズに流すためだからです。

敷地によっては、道路から10m程度の細長い駐車スペースを通ったところに玄関があるという場合もあり、勾配角度が小さくても10m進めばある程度の高低差が生じる場合もあります。

あえて高低差をつけるのは、雨水をスムーズに流すためである事が多いのです。

建物の基礎に換気口が無い。これって施工ミス?

基礎の換気口は、床下に湿った空気を溜めないよう通気を促す役割があります。
従来の基礎には、表面から見える場所に格子状の換気口を設けていましたが、ここ10年ほど前から別の方法で床下に通気を取るようになりました。

現在ほとんどの住宅メーカーで採用されているその方法とは、基礎と土台との間に「基礎パッキン」という緩衝材を一定の間隔で設置し、その間隔(=空間)から通気を促す換気方法です。

これは、過去の大地震のデータから、換気口を設置した基礎ほど強度が下がり、基礎損壊の事例が多かった事によるものです。

ですから、基礎換気口がなくても心配することはありません。
なお、一部の会社に、特許を取得した基礎換気口を採用しているところもあります。

外壁にすき間発見!これでは雨水が染み込んでしまう?

一般的な住宅では、外壁を並べて張り付けていきます。すると張り合わせの箇所にすき間ができるため、従来はその部分にコーキング処理を施してすき間を目立たないようにしていました。

しかし、年数が経つとコーキング部分に汚れが付着して、見た目が悪くなってしまいます。

そこで、コーキングを不要とする代わりに、外壁の内側全面に「防水シート」を張り巡らせ、雨水が染み込んでこないようにしました。

確かにすき間はありますが、1mm程度に収まっているため、よーく見ないと発見できないくらいのすき間です。もちろん、1cm程度のあきらかな施工ミスと思われるものもあるかも知れませんので、その時は施工会社に確認が必要です。

これらの事例は、営業マンよりもお客様が気づくことが多いため、質問しても即回答できない場合があります。

皆さんのお役に立てるよう、随時機会を設けてこのような豆知識を紹介していきたいと思います。

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