住宅を購入する前に知っておきたい!2つの住宅ローン返済方法について解説
マイホームを住宅ローンを契約して購入した場合、毎月借入残高と利息を返済していく必要があります。利息の支払いと合わせて返済する必要があることから、住宅ローンを契約する前に毎月の返済プランをしっかりと計画した上で、無理のないように返済を続けていく必要があります。
住宅ローンの返済は主に2通りの返済方法があります。それぞれの返済方法について、住宅ローンを契約する前にしっかりと理解した上で、ご自身の収入と支出、定年退職時期などを考慮した上で返済方法を選ぶ必要があります。
今回は、住宅ローンの2つの返済方法について解説します。
元利均等返済と元金均等返済の2種類
住宅ローンの返済方法ととして「元利均等返済(がんりきんとうへんさい)」と「元金均等返済(がんきんきんとうへんさい)」の2種類があります。
元利均等返済方式
元利均等返済は、住宅ローンの借入残高である「元金」と利息の支払いを合わせて、毎月一定額を返済する方法です。返済当初は、利息の支払いに占める割合が高く返済を行っていくことで利息の支払い額は減少しますが、逆に、元金については借入れ当初は低く、返済が進むにつれて元金が占める割合が高くなります。
元金均等返済方式
元金均等返済は、住宅ローンの借入残高である「元金」については毎月一定で、元金が減少すると利息の支払いも減っていきます。そのため、返済を進めていくことで、総返済額も徐々に減少していきます。
元利均等返済方式の特徴
元利均等返済方式方式の特徴としては、住宅ローンの返済計画が立てやすいことや無理のない返済計画が立てやすいメリットがあります。ただし、借入残高の減少ペースが遅いことや元金均等返済に比べて返済期間が同じである場合、返済金額が多くなってしまうこともあります。
元利均等返済方式のメリット
元利均等返済は、住宅ローンの借入残高である元利と利息の支払いが毎月一定額となるため、住宅を購入後から返済終了までの間、返済計画が立てやすい特徴があります。
また、毎月の返済金額についてもご自身の収支バランスに応じて低く抑えることも可能で、今後予想されるライフイベントや大きな支出が予想される時期などを織り込んだ上で返済計画が行え、無理のない返済が可能になります。
元利均等返済方式のデメリット
元利均等返済は、毎月一定額が返済できるメリットがある反面、返済が進むにつれて元金の返済が大きくなっていきますので、住宅を購入してしばらくの間、借入残高が中々減らないため、返済する速度が遅くなります。
また、返済期間が同じである場合、元利均等返済方式で返済した場合、元金均等返済に比べて総返済額が大きくなってしまいます。
元金均等返済方式の特徴
元金均等返済方式の特徴としては、返済ペースも早いことにあります。ただし、返済当初の返済負担が重くなるデメリットがあります。
元金均等返済方式のメリット
元金均等返済方式は、元金が毎月一定となっていますので、返済を進めるにつれて元金が大きくなる元利均等返済方式に比べて返済ペースが早まります。また、返済ペースが早くなりますので、利息を加味すると総返済額も少なくなります。
元金均等返済方式のデメリット
元金均等返済方式は、元金については毎月一定ですが、返済を始めた当初については、総返済額に対して利息の支払いにおける割合が高くなっていることから、住宅ローンの返済をはじめた直後は返済負担が重くなるデメリットがあります。そのため、借入れにおいて必要とされる収入が返済金額に応じて高くなります。
どちらの返済方法を選ぶべきか?
元利均等返済方式と元金均等返済方法の2種類について紹介しましたが、どちらを選ぶべきかは、現状の家計状況や将来のライフイベントにより将来的にどれ位のお金が必要になるかなどによって異なります。
将来の収入の見込みがわかる方
毎月返済額が一定であるため、会社員や公務員など将来得られる収入の見込みがわかる方や、収入と支出に余裕があり毎月多くのキャッシュフローがある方には元利均等返済方式がおすすめであると言えます。
余裕がある時に返済を進めたい場合
自営業など将来的に得られる収入がわからず、資金に余裕がある時に支払うべきものは多く支払っておきたいと考える場合は、元金均等返済方式を選択することがおすすめです。
将来のライフイベントで多額の支出が見込まれる場合
将来、ライフイベントなどで多額の支出が見込まれる場合についても、元金均等返済方式を選択することがおすすめです。例えば、今は夫婦2人だけだが、子供が欲しいと考えている場合や、車の買い替えの計画もあるなど、将来予想されるライフイベントで、多くの資金が必要とされる場合、将来的に元金を減らしておくことで負担の軽減につなげられます。
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