HOME > すべての記事 > 各種保険について > 団信は持病があっても入れる?告知項目と断られた時の対処法

団信は持病があっても入れる?告知項目と断られた時の対処法

持病があっても、団体信用生命保険(団信)に入れる可能性は十分にあります。団信の審査で見られるのは「病気があるかどうか」そのものより、告知書に書いた治療・投薬・手術の内容から判断される「この先も返済を続けられる体の状態か」という点です。

もし通常の団信が難しくても、引受基準を緩めたワイド団信や、団信の加入が任意のフラット35といった道が残っています。ここでは告知書で聞かれる項目と、断られたときの選択肢を順番に見ていきましょう。

団信そのものの仕組みがまだよく分からない方は、先に団信(団体信用生命保険)の基礎をやさしく解説した記事を読んでおくと、この先の話がすっと入ってきます。

団信に加入するときに告知すべき事項

住宅ローンを申し込むと、団信の「申込書兼告知書」に健康状態を記入します。質問の細かな言い回しは金融機関や引受保険会社によって違いますが、多くの告知書では次の3つが柱になっています。

  • 最近3か月以内に、医師の治療(診察・検査・指示・指導を含む)や投薬を受けたか
  • 過去3年以内に、手術を受けたか、または2週間以上にわたって医師の治療・投薬を受けたか
  • 手足の欠損や、背骨・視力・聴力・言語・そしゃく機能に障害があるか

最近3か月以内の治療・投薬の有無

持病で定期的に通院・投薬を受けている場合はもちろん、風邪などで一時的に受診・投薬を受けた場合も告知の対象です。

「はい」に当てはまる人は多いのですが、一時的な風邪での受診が審査に大きく響くことはまずありません。持病の場合は、病名だけでなく症状が安定しているか、どんな薬をどのくらい続けているかで判断が変わります。

たとえばアレルギー性の病気は、生死に関わるリスクとはみなされにくい傾向があります。一方、うつ病などで治療・投薬を続けている場合は、再発や働けなくなるリスクがあるとして審査に影響することがあります。

過去3年以内の手術・2週間以上の治療の有無

ここで聞かれるのは、過去3年以内に手術を受けたか、または2週間以上続けて治療・投薬を受けたかです。「過去2週間以内」ではなく「2週間以上の期間」という意味なので、読み違えないようにしましょう。

手術の内容にもよりますが、3年以内に大きな手術を受けている場合は、通常の団信では加入が難しいケースも多いと考えておくと安心です。

ただ、日常生活や仕事への影響が小さいと保険会社が判断すれば、加入できることもあります。病名・時期・経過を正確かつ具体的に書くことが、結果として審査を通りやすくします。

障害の有無

手足の欠損や、背骨・視力・聴力・言語・そしゃく(食べ物をかむこと)の機能に障害があるかを答える項目です。

障害があるからといって、必ずしも加入できないわけではありません。日常生活や仕事に大きな支障がなく、返済を続けられると判断されれば、加入できる場合もあります。

団信にどうしても加入できない場合の対処法

団信に入れるかどうかは、病気の状態と保険会社の判断しだいです。同じ病名でも、ある保険会社では通り、別の保険会社では断られるということも起こります。

どうしても難しいときは、次の4つの方法を検討してみてください。まずは全体像を表で整理しておきます。

方法 健康面のハードル 費用面の目安 気をつけたい点
3年待って通常の団信に再挑戦 告知期間を過ぎれば対象外の項目が減る 上乗せなし(通常の団信) その間は購入を先送りすることになる
ワイド団信(引受基準緩和型) 通常の団信より緩い 金利に年0.3%前後の上乗せが一般的 取り扱う金融機関が限られ、自分で最初から選べない銀行もある
フラット35(団信に加入しない) 団信の審査自体がない 団信付きより金利が年0.2%低い 万一のとき返済義務が家族に残る
現金購入・頭金を増やす なし(借入が小さい・ない) 手元資金が必要 生活資金や緊急資金を削りすぎない

告知期間3年を過ぎてから再加入をする

告知の対象期間(3年)が過ぎてから、あらためて通常の団信を申し込むのが、もっともシンプルな方法です。

ただし、今も治療・投薬が続いている場合は「最近3か月以内の治療・投薬」に当てはまります。完治した、または症状が安定したと医師に言われてから申し込むほうが、良い結果につながりやすいでしょう。

引受基準緩和型のワイド団信へ加入する

通常の団信より審査基準をゆるめた「ワイド団信(引受基準緩和型団信)」を使う方法もあります。持病がある人でも加入しやすいのが特徴で、保障内容は一般団信と同じというのが一般的です。

その代わり、保険会社が負うリスクの分だけ金利に上乗せがかかります。たとえばPayPay銀行はワイド団信になった場合の上乗せを年0.3%と案内しており(2026年9月時点)、auじぶん銀行もワイド団信を取り扱っています。

注意したいのは、ワイド団信を最初から指定して申し込めない銀行があることです。PayPay銀行やauじぶん銀行では、一般団信などに申し込んで加入が難しかった場合に、保険会社がワイド団信で査定する流れになっています。取り扱いの有無や手順は銀行ごとに違うので、申込前に確認しておきましょう。

なお、がん保障や全疾病保障が付いた「保障を手厚くするタイプ」の団信は、審査がゆるいわけではありません。持病が心配な人向けの商品とは性格が違うので、混同しないようにしてください。

団信の加入が任意のフラット35を検討する

民間の住宅ローンの多くは団信への加入が借入の条件ですが、住宅金融支援機構のフラット35では、団信(新機構団信)への加入は任意です。住宅金融支援機構も、健康上の理由などで団信に加入しない場合もフラット35を利用できると案内しています。

団信に加入しない場合の金利は「新機構団信付きの金利から年0.2%低い水準」です(住宅金融支援機構 よくあるご質問)。

ただし、万一のときには返済義務が残り、家族が引き継ぐことになります。今入っている生命保険の保障額が、借入額をカバーできるかを必ず確かめておきましょう。

現金一括払いもしくは頭金を多く用意する

資金に余裕があれば、現金で購入するという選択肢もあります。ローンを組まなければ、団信の問題そのものが生じません。

頭金を多めに入れて借入額を小さくしておけば、フラット35を団信なしで使う場合でも、家族に残るかもしれない負担を小さくできます。とはいえ、手元の生活資金まで削ってしまうのは本末転倒です。

告知書を書く前に知っておきたい注意点

事実と違う告知は「保険金が出ない」原因になる

審査に通りたい一心で、通院歴を書かなかったり軽く書いたりするのは絶対にやめましょう。事実と異なる告知(告知義務違反)が分かると、団信の契約が解除され、いざというときに保険金が支払われないおそれがあります。

家族を守るための保険が、肝心なときに役に立たなくなってしまいます。迷う項目は「はい」にして、詳細欄に経過を書いておくのが安全です。

申込前にやっておきたい3つの準備

  • 受診歴を整理する:病院名・病名・時期・薬の名前・今の状態を、お薬手帳や診療明細を見ながらメモしておく
  • 主治医に経過を確認する:「完治」「経過観察」「治療中」のどれに当たるかを聞いておくと、告知書に書きやすくなる
  • ワイド団信の扱いを確認する:検討中の銀行がワイド団信を扱っているか、どんな流れで査定されるかを事前に確かめる

団信の種類や上乗せ金利の考え方をもう少し広く知りたい方は、団信の種類・上乗せ金利・入れない時の選択肢をまとめた記事もあわせてどうぞ。

よくある質問(FAQ)

Q. 高血圧の薬を飲んでいますが団信に入れますか?

A. 降圧剤の服用は「最近3か月以内の投薬」に当たるので告知が必要です。血圧がきちんと管理できていれば通常の団信で加入できるケースも多いものの、最終的には保険会社の判断になります。難しいときはワイド団信も選択肢です。

Q. 過去にがんの手術を受けました。団信に入れますか?

A. 手術から3年以上たち、医師から治療終了と言われていれば、通常の団信の審査対象になります。ただ、がんの種類や再発リスクで判断が分かれます。ワイド団信の有無や引受条件が異なる複数の金融機関を比べてみましょう。

Q. ワイド団信は、自分で選んで申し込めますか?

A. 銀行によります。PayPay銀行やauじぶん銀行のように、一般団信などで加入が難しかった場合に保険会社がワイド団信で査定する方式の銀行もあります。申込の流れは事前に各行へ確認しておくと安心です。

Q. フラット35を団信なしで借りると、金利はどれくらい変わりますか?

A. 新機構団信に加入しない場合、金利は団信付きの金利より年0.2%低くなります。そのぶん毎月の返済は少し軽くなりますが、万一のときに返済義務が家族に残る点は必ず頭に入れておきましょう。

Q. 風邪で1回病院に行っただけでも告知は必要ですか?

A. 最近3か月以内の受診・投薬であれば、風邪でも告知の対象です。一時的な風邪が審査に大きく影響することはほとんどないので、隠さずに書きましょう。

団信の上乗せ金利や引受条件は見直されることがあります。最新の内容は各金融機関の公式サイトでご確認ください。

借入れ・借換えした後もお得♪

SBIマネープラザは、ドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行の住宅ローンを取り扱う銀行代理業者です。
ネット銀行の住宅ローンを、店頭やオンラインで専門スタッフに相談しながら申し込めます。

SBIマネープラザの住宅ローン相談はここが安心!

  • ネット銀行2行の住宅ローンをまとめて比較・相談できる
  • 審査や金利タイプの不安も専門スタッフが対面でサポート
  • 借り換えやペアローンもシミュレーションで具体的に提案

詳細&相談予約はこちら

各種保険について関連記事