土地購入から住宅建設までの手続きの流れを徹底解説

住宅を購入するに当たり、土地を購入してから注文住宅を立てたいと考える方も多いかと思います。その場合、はじめに土地探しから始める必要がありますが、建売住宅とは異なり土地購入の手続きから注文住宅の建設請負契約など手続きは多岐に渡ります。

今回は土地購入から住宅建設までの手続きの流れを解説します。

土地購入から住宅建設までの手続きの流れ

注文住宅を建設したいと考えた場合、多くの方が土地探しから行うことになりますが、大まかな流れとしては、土地を探して購入し、住宅会社と建設請負契約を締結し、完成後引き渡しの手続きを行います。

1.土地探しと購入
2.住宅会社に建設を依頼する
3.着工金支払い後建設工事開始
4.中間金の支払い
5.住宅の完成（竣工）、竣工金支払い

土地を購入時や建設着工時とその中間点、完成時の竣工時に土地代と工事代を支払う必要があります。一方で、手持ちの資金が少ない場合は、ローンを利用して借り入れることができますが、通常の住宅ローンでは住宅完成前の段階で住宅ローンを借りることができませんので、2019年11月28日に記載したつなぎ融資といったローンを利用することになります。

土地代から借り入れたい場合は、土地探しと同じタイミングで金融機関に出向いて借り入れの手続きも加わることになります。また、住宅会社に注文住宅の相談をする場合、設計など多くの時間を要することになりますので、基本的には土地探しと並行して行うことが一般的です。住宅会社からも最適な土地の提案を行ってくれることも多いです。

住宅建設にあたり土地探しと購入

注文住宅を建設する場合、はじめに土地を探す必要があります。土地探しについては、ご自身が住みたい地区を中心に不動産屋と相談して土地を探すことになります。その他にも、注文住宅を依頼する住宅会社に相談することで、最適な土地を提案してくれる場合もあります。

近年では田畑などを分譲地として提供しているケースも多く見受けられます。一方で、山などを再開発して住宅地として提供する場合もあります。予め、建売住宅の建設を前提として開発された土地を購入するのも手っ取り早い方法でもあります。

土地探しのポイントについては、別途記事で紹介する予定ですが、分譲地などの場合は、その土地の性質についてもしっかりと調べた上で土地を購入する必要もあります。例えば、大昔（江戸時代など）、池や川、湿地などを開発して田畑にし、その後近年になって地主が農業を辞めるもしくは縮小するなどで、分譲地として売却しているケースなども考えられ、地盤が弱いケースなども考えられます。

地域の特徴や利便性、土地の性質など総合的に情報を収集して判断して住むための土地探しを行うことになります。

住宅会社に建設を依頼する

住宅を建設する土地が決まり、無事に購入ができれば、いよいよ住宅会社に建設工事を依頼することになります。

通常の場合は、土地探しと平行して注文住宅の設計や建設計画を合わせて考える方法が一般的ではあり、土地の購入候補に合わせて住宅設計や建設計画が行われます。

購入した土地に対して、予め考えていた建設計画に見合った工事が可能なのかなど細かい調査も行われることになります。また、場合によっては、設計や建設計画が変更になる場合もあります。

一方で、これから住宅会社に設計などを依頼する場合は、購入した土地の情報を元に住宅の設計から建設計画が行われることになります。

住宅の設計から建設計画までがまとまれば、正式に建設の依頼を行い、建設請負契約を締結することになります。その場合に、工事費の一部でもありますが、着手時の準備や人手の確保を行うために、着工金を支払います。

住宅建設着工開始！

住宅会社と建設請負契約を締結後は、いよいよ住宅会社より提携先の建設会社と協力して住宅建設工事の着工に向けて準備が始まります。建設準備が完了すると、いよいよ工事の着工に入り、住宅の建設が開始されます。

住宅建設が行われている間についても、工事費として中間金を支払いが必要になります。こちらも、建設時の人件費の他、資材の購入費などに充当されます。

住宅の建設が完了すると、引き渡しが行われます。引き渡し時に、残りの工事費として竣工金を支払う必要があります。その後は、登記手続きの他、金融機関に出向いて住宅ローンなどの手続きを進めていくことになります。