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譲渡型賃貸住宅とは何か?その特徴と概要を解説

住宅を取得する場合、多くの方は賃貸住宅から購入した住宅に引っ越す場合が多いですが、2020年2月10日に記載したとおり、住宅に住み慣れたことや、近隣に良い物件が見つからないなどで賃貸住宅を買い取りたいという需要も少なからずあります。そんな中、近年、最終的に入居者に譲渡する目的で提供されている賃貸住宅「譲渡型賃貸住宅」と呼ばれるサービスが登場しています。

譲渡型賃貸住宅とは最終的に入居者に所有権が譲渡される賃貸住宅

譲渡型賃貸住宅とは、はじめは賃貸住宅として提供を行い、入居者が家賃を払って住み続けた後に、最終的に所有者が入居者に譲渡される賃貸住宅です。

これまでの賃貸住宅は、賃貸の契約期間が満了した場合などは出ていく必要がありました。また、最終的に自分の住宅を持ちたいと考えた場合は、別途、購入可能な物件を探して購入することが前提となっていました。

2020年2月10日に記載したように、既存の賃貸住宅でも所有者が許可すれば、ご自身で買い取ることは可能ですが、始めから賃貸目的に提供されている物件などでは、買い取ることは難しいのも現状です。

今回の譲渡型賃貸住宅であれば、始めから、入居者に対して買い取ってもらうこともを目的としているため、いざ買い取るとなれば、その交渉なども迅速に行えるメリットがあります。

ただし、譲渡型賃貸住宅の多くが、既存の賃貸住宅ではなく、譲渡型賃貸住宅を提供している業者が入居者の要望に合わせて住宅を設計し、保証金を支払った後に、住宅を建築した上で入居者に引き渡すことになります。実質、新築住宅を建築した後に住むことになりますので、土地探しや建物の設計作業などが必要になります。そのため、新築住宅を購入しているのと同等の作業が生じる事になります。

賃貸住宅として入居している期間は10年から30年から設定することが可能で、賃貸物件として提供している間は、譲渡型賃貸住宅を提供している業者が投資家に売却し、業者を挟んで、その投資家に対して家賃を支払うことになります。

住宅ローンの審査が通らなくても最終的に住宅の購入が可能

譲渡型賃貸住宅は、はじめは賃貸住宅として提供し家賃を支払い続けていく必要がありますが、最終的にご自身に所有件が移転することになりますので、住宅ローンの審査が不要となります。そのため、住宅ローンの審査が通りにくい方でも、ご自身の住宅を持つことがしやすくなります。

住宅ローンは、金融機関の基準に基づいて審査が行われていますが、支払い能力があっても誰しもが審査に通過するとは限らず、このような層を顧客層として獲得し住宅の提供を行うことを目的にしていると言えます。

また、前述したように、既存の賃貸住宅ではなく、入居者の要望に合わせて建物を新たに設計して建築するため、実質、注文住宅を建てているのと手続き上は変わらないことになりますので、予算など諸事情で住宅ローンを契約して住宅を建築することが難しい場合における、新築住宅を取得する新たな方法の選択肢として検討できます。

さらに、日々支払っている家賃が最終的にご自身の持ち家になりますので、これまでの賃貸住宅のように、家賃が生活費としてそのまま出ていってしまうという心配は不要になります。

賃貸契約中の退去は違約金などが発生する場合もある

譲渡型賃貸住宅は、最終的に入居者に住宅を譲渡する目的で提供された住宅であります。そのため、通常の賃貸住宅とは使い勝手が異なることにも注意が必要です。

通常の賃貸住宅では、転勤などで引っ越す必要が生じた場合は、1ヶ月前までに通知すれば賃貸契約を解除することができますが、譲渡型賃貸住宅の場合は、予め定められた期間内に引っ越しなどで退去する場合は、違約金が発生する可能性もあります。

また、賃貸契約期間中に業者が倒産して事業活動を中止した場合、現在住んでいる賃貸住宅から退去を命じられる可能性もあるなど、ご自身の所有物件になると考えていても、予期せぬ出来事で住み続けることができないことも考えられます。

さらに、賃貸契約期間中に支払う家賃と周囲の建物、土地代などを総合的に試算した場合、近隣の相場と比較して総合的に考慮すると、結果として割高になる場合もありますので、検討する場合は、周囲の相場も確認した上で検討する必要があると言えます。

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