住宅を購入する前に確認しておきたい周辺環境のチェックポイント
住宅を購入した後は、その場所に長く住むことになりますので、住みやすい場所を選んで住宅を購入することが重要です。元々住んでいる近くで住宅を購入する場合は周辺の地域情報はわかりますが、全く縁がない場所や近隣の地域などで住宅を購入する場合、場所に関する大まかな地理情報は把握していても細かい周辺環境については意外と知らないことも多いです。
住宅を購入して、住み始めてから気づくポイントも多くあり、できるだけ理想の環境で住まいを探せるためにも周辺環境をチェックすることが重要です。今回は、住宅を購入する前にチェックしておきたい周辺環境のチェックポイントをお伝えします。
ご自身や家族の生活シーンにあった施設が揃っているか?
住まいを探す上で、生活に欠かせない施設としてスーパーマーケット、コンビニエンスストア、役所、銀行、郵便局などがあげられます。生活シーンによって重要視する施設は異なるかと思いますが、できれば1キロ範囲内にこれらの施設があることが理想であると言えます。
特に、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなど買い物する施設は必要不可欠になりますので、近隣に複数の施設があることが望ましいといえます。1店のみだと店舗閉鎖などで買い物する施設がなくなる可能性も考えられます。また、実際にスーパーマーケットに訪れて価格や品揃えなどもしっかりとチェックしておくと良いでしょう。
子供がいる場合、教育関連施設は揃っているか?
子供がいる場合、周辺に教育関連施設が揃っているかどうかもしっかりと確認することが重要です。幼稚園や保育園、小中学校はもちろん、公園の有無、図書館の有無についても調べてみると良いでしょう。
また、同年代の子供がどれ位住んでいるのか、子供会やお祭りといった子供を巻き込んだ地域イベントなどが定期的に開催されているのかについても確認しておくと、今後の子供の成長にも何かしらプラスになるかと思います。
子供に習い事を検討している場合は、個人もしくは法人でこの様な習い事を開いているのかもチェックしておくと良いでしょう。
交通の利便性はどうか?
京王電鉄が2018年春開始予定の着席指定列車5000系(筆者撮影)
交通の利便性についてもしっかりと確認しておくことが重要です。例えば、電車で都心まで通勤しているのであれば、住宅の購入予定場所から駅までどれくらい距離があるか、都心まで乗り換え無しで行けるのか、各駅停車だけではなく急行や快速など優等列車が停車するかなどをチェックします。
また、細かい点ではありますが、朝はできるだけ座って通勤したいという場合は、最寄り駅から始発列車が出ていることや特急列車や在来線グリーン車といった有料着席サービスが受けられるのかも大きなポイントとなります。
一方で、車通勤の場合は、幹線道路までの距離に加え、朝や夕方の渋滞状況、自動車が安全に走行できる道路環境であることもチェックしておきます。
工場や娯楽施設など住環境に悪影響を及ぼす施設は無いか?
住宅購入を検討している周辺環境が住みやすいのかもチェックします。例えば、近隣に工場や倉庫、パチンコ店など騒音などで住環境に悪影響を及ぼす施設はできるだけ無いことが望ましいといえます。
また、駅近くを意識しすぎた余り、繁華街に近く深夜遅くに営業をしている飲食店が多く、夜中に酔っ払いが暴れてうるさいという状況であることも考えられます。
この様に、工場や倉庫、娯楽施設、飲食店が集まった地域は、騒音だけではなく、治安があまりよろしくない傾向にあることから、利便性を重視する場合でもできるだけ避けることが望ましいといえます。
周辺の治安はどうか?
東京都多摩市の住宅街(筆者撮影)
周辺の治安はどうなのかもしっかりと調べておくことが重要です。閑静な住宅街でも空き巣が多い地域も存在します。そのため、あらかじめ管轄の警察署のホームページや市役所のホームページ、地域で発行されている情報紙などを活用して、空き巣などの被害状況の有無を事前に調べておくことが重要です。
また、周辺を歩いてみて、防犯パトロールを実施しているか、街中には防犯に対する注意書きが見られるか、近隣の住宅にはホームセキュリティの導入率が高いかなど、近隣住民の防犯意識についてもしっかりと確認してみるのも良いでしょう。
近隣にはどの様な人が住んでいるのか?
近隣にはどの様な人が住んでいるのかもしっかりとチェックしておきます。例えば、都心から少し離れた郊外の住宅街であればファミリー層が多く、田畑が多い地域であれば高齢者が多く、駅に近く繁華街などがある場所であれば単身者が多く、工場や倉庫などが多い地域であれば労働者が多い傾向にあります。
住宅購入予定場所付近を歩いてみて、どの様な人が行き来しているのかをチェックしておくと良いでしょう。
- 2017.10.09
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