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子育て環境で比較|戸建てとマンションどちらを購入する?

住宅の購入を考えている人で、小さい子どもがいるけれど、マンションと戸建てのどちらが子どもにとって良い環境なのかわからない…という人もたくさんいるのではないでしょうか? そんな人のために子育て面でマンションと戸建ての比較をしてみました。あわせて、毎月かかるお金や税金の違いなど、住宅ローンを考えるうえで知っておきたい点も整理しています。お悩みの方は是非参考にしてみてください。

戸建てのメリット・デメリット

世間的にも戸建てのほうが子どもがのびのびと育つと言われていますよね。 その理由は、戸建てなので少しくらい大きな声を出しても迷惑ではなく、家の中を走り回っても多少は大丈夫なこと、庭つきのお家で土をいじって虫を探したり、一緒にガーデニングを楽しめたり、お庭でのバーベキューなど、色々なことを経験させてあげれるからです。他にも理由はたくさんあります。 新築注文住宅であれば子供部屋の間取などを自由に決めることができるので、将来を見据えて大きめなお部屋にしておけば子どもが成長をしても安心です。 デメリットというと、ワンフロアーではないからという問題が発生します。 例えば、子どもが小さい間は2階や3階への行き来は抱っこになるため大変だとか、子どもが階段から落ちてしまう心配などがあります。 お金の面でもうひとつ知っておきたいのが、修繕費の考え方です。戸建ては管理費や修繕積立金の毎月の支払いがない代わりに、外壁の塗り替えや屋根・給湯器の修繕にかかる費用を、自分で計画的に貯めておく必要があります。「毎月の支出が少ない」のではなく「自分で積み立てる方式」だと考えておくと、あとから慌てずに済みます。

マンションのメリット・デメリット

マンションは、ワンフロアーのため、目が届きやすいというメリットがあります。 生まれたばかりから自由に歩き回るまでの年齢だと、騒音の心配はそれほどないため、かえって過ごしやすいという人も多いです。 管理人さんがいるため、何かあった時に助けてもらったり相談することができます。 同じ子育て中の方と交流もしやすいというのもメリットでしょう。 お家にお母さんもお父さんもいなくなってしまう場合は、同じマンションにママ友を作っておけば、ちょっとしたときに子どもを預けることができ、お迎えも同じマンション内なので忙しいご家庭には便利です。 マンションによっては24時間ゴミ出しが可能なところもあるため、オムツ時期の赤ちゃんがいる場合に、いつでも捨てられるというのもありがたいですね。オートロックや宅配ボックスなど、防犯・利便性の設備が整っているマンションが多いのも安心材料です。 デメリットは、やはり騒音の問題でしょう。 マンションの場合だと近隣に気を遣わなければならないので、あまり大きな声で話したり、部屋を走り回ったりはなかなかできません。 これは感覚的な話にとどまりません。国土交通省の「令和5年度マンション総合調査」によると、過去1年間に発生したトラブルで最も多いのは「居住者間の行為、マナーをめぐるもの」で60.5%、その具体的な内容では「生活音」が43.6%と最多でした。音の問題は、実際に多くのマンションで起きているということです。 子どもにじっとしているように言っても無理ですから、気にして生活することにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。とはいえ、防音性の高い床材を採用しているマンションを選ぶ、プレイマットを敷く、階下の方にあらかじめあいさつをしておくなど、和らげる工夫はあります。内見のときに「小さな子どもがいる世帯は多いですか」と聞いてみるのも有効です。

毎月かかるお金の違いも知っておきましょう

子育てのしやすさとあわせて確認しておきたいのが、住宅ローンの返済以外に毎月かかるお金です。ここは戸建てとマンションで仕組みが大きく違います。 マンションでは、住宅ローンの返済に加えて管理費・修繕積立金(駐車場を借りるなら駐車場使用料も)が毎月かかります。国土交通省の「令和5年度マンション総合調査」では、月/戸当たりの平均額は次のようになっています。
マンションの管理費と修繕積立金の月/戸当たり平均額を比較した棒グラフ
「充当額」は駐車場使用料等から管理費・修繕積立金に充てられている分を指します
項目駐車場使用料等からの充当額を除く平均充当額を含む総額の平均
管理費(月/戸当たり)11,503円17,103円
修繕積立金(月/戸当たり)13,054円13,378円
ここでもうひとつ大切なのが、修繕積立金は将来上がることがあるという点です。同じ調査では、修繕積立金の積立方式は段階増額積立方式が47.1%、均等積立方式が40.5%となっています。段階増額積立方式は、はじめは低く設定され、あとから段階的に上がっていく方式です。さらに、計画上の積立額に対して現在の積立額が不足しているマンションが36.6%あることも報告されています。 つまりマンションを検討するときは、「今の管理費・修繕積立金がいくらか」だけでなく、「長期修繕計画でこの先いくらになる予定か」まで確認することが大切です。中古マンションなら、管理組合の議事録や長期修繕計画を見せてもらいましょう。 一方の戸建ては、これらの毎月の支払いはありませんが、前述のとおり修繕費は自分で積み立てておく必要があります。住宅ローンの借入額を考えるときは、「毎月の返済額+住まいの維持にかかるお金」で家計に無理がないかを確かめる——これがどちらを選ぶ場合にも共通する考え方です。

税金の軽減にも違いがあります

意外と知られていませんが、新築住宅の固定資産税の軽減措置は、戸建てとマンションで期間が違います。 国土交通省によると、新築住宅は固定資産税が3年間、2分の1に減額されます。ただしマンションなど中高層耐火建築物の場合は5年間です。さらに認定長期優良住宅であれば、戸建てで5年間、マンションなどで7年間に延びます(適用期限は令和13年3月31日)。 この減額は、期間が終われば本来の税額に戻る仕組みです。増税されるわけではありませんが、4年目(マンションなどは6年目)から負担が変わるので、家計の見通しに入れておきましょう。詳しい適用要件は、お住まいの市区町村にご確認ください。

子ども&将来のことを考えて検討しよう

マンションと戸建の両者を比べたら、子育て面では戸建てのほうが便利だと言えるのではないでしょうか。 しかし、家は購入すると長い間住むことが基本です。 子どもの人数にもよりますが、ドタバタ走ってしまうのは一時期のこと。 あっという間に子どもは育っていきます。 単純に子育てしやすいから戸建と決めるのではなく、公園などの自然や、学校・習い事や遊び場、そして子どもが自立したあとなど、様々な環境を考慮して決めることが大切ですね。 子どもの年齢や人数に合わせて、将来のプランをよく検討してから住宅購入をするようにしましょう。 ちなみに、実際にマンションを買った方が購入時に何を重視したかを見ると、国土交通省の調査では「駅からの距離などの交通利便性」が71.6%で最も多く、次いで「間取り」61.4%、「日常の買い物環境」53.5%でした。建物の種類そのものより、暮らしの動線が満足度を左右しているとも読み取れます。戸建てかマンションかで迷ったときは、「その家で毎日どう動くか」を想像してみると、答えが見えてくるかもしれません。

子育て目線の比較まとめ

比較の観点戸建てマンション
音の気づかい比較的のびのび過ごしやすい下階・隣室への配慮が必要。生活音はトラブルの上位
目の届きやすさ階が分かれるため動きが見えにくいこともワンフロアで見守りやすい
外遊び庭があれば土いじりやバーベキューも共用の敷地や近くの公園を利用する
安全面階段からの転落に注意が必要段差が少ない。オートロック等の設備がある物件も
毎月の維持費管理費等はかからないが修繕費は自分で積み立てる管理費・修繕積立金・駐車場代がかかる(将来上がることも)
固定資産税の新築減額3年間 2分の1(認定長期優良住宅は5年間)中高層耐火建築物は5年間(認定長期優良住宅は7年間)
間取りの自由度注文住宅なら子供部屋なども設計できる既存の間取りから選ぶ。リフォームは管理規約の範囲で

よくある質問

Q. マンションの管理費・修繕積立金は、住宅ローンの審査に関係しますか? 審査の基準は金融機関ごとに異なりますが、家計の面では毎月の実質的な住居費に確実に上乗せされる支出です。「返済額+管理費・修繕積立金+駐車場代」で無理がないかを必ず確認しましょう。 Q. 修繕積立金は本当に値上がりするのですか? 国土交通省の調査では、段階的に増額していく方式を採用しているマンションが47.1%と、均等に積み立てる方式(40.5%)を上回っています。長期修繕計画に将来の予定額が書かれているので、購入前に確認するのがおすすめです。 Q. 子どもが小さいうちはマンション、大きくなったら戸建て、という考え方はどうでしょう? ライフステージに合わせた住み替えも選択肢のひとつです。ただし売買のたびに諸費用がかかり、住宅ローンも組み直しになります。「住み替える前提」なら、売りやすい立地かどうかも判断材料に入れておきましょう。 Q. 戸建ての修繕費は、毎月いくら貯めればよいですか? 建物の規模や仕様で必要額は変わるため、一律の目安はありません。マンションの修繕積立金が月1万円台であることを一つの参考にしつつ、ハウスメーカーや工務店に、外壁・屋根・設備の修繕サイクルと概算費用を確認して、自分の家に合った金額を決めるのが確実です。

まとめ

子育て環境という観点では、それぞれに向き・不向きがあります。のびのびとした環境や間取りの自由度を重視するなら戸建て、見守りやすさや設備・近所づきあいのしやすさを重視するならマンション——というのが大まかな整理です。 そのうえで忘れたくないのが、お金の仕組みが違うという点です。マンションは管理費・修繕積立金という形で毎月支払い、戸建ては自分で修繕費を積み立てる。固定資産税の軽減期間にも違いがあります。住宅ローンの返済額だけで比べず、住まいにかかるお金の総額で比べると、判断を誤りにくくなります。 子どもの成長は思っているより早いものです。「今」と「10年後」の両方を思い浮かべながら、ご家族に合う住まいを選んでいきましょう。 なお、税制の軽減措置には適用期限や要件があり、管理費・修繕積立金の額は物件ごとに大きく異なります。最新の情報は国土交通省や市区町村、物件の管理組合の資料でご確認ください。

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