- 公開日: 2026.08.31
- 住宅ローンQ&A
自動車ローンがあると住宅ローンは組めない?返済負担率でわかる本当の理由

ローンの中で多くの人が借りるものというと、自動車ローンがありますよね。
中古でも数十万円しますし、新車となれば100万円以上必要になることも多いため、購入資金の一部にローンを使う方は少なくありません。
今回は、自動車ローンを返済中の方が住宅ローンを組むことができるのかという点についてまとめてみます。結論から言うと「組めないわけではないけれど、借りられる金額が減りやすい」というのが実際のところです。その理由を、数字を追いながら見ていきましょう。
自動車ローンがあると審査に通らないのは、返済負担率が大きく関わっています。
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合のことです。
住宅ローンでは、金融機関や商品によって返済負担率の上限が定められていますが、自動車ローンはこの返済負担率を圧迫してしまうため、審査に通りにくくなると言われています。
例えば、自動車ローンは返済する回数によって違いはありますが、月々2万円〜4万円程度返済したりしますよね。
この金額を見ると、借り入れる金額は一桁違い、数十倍というほど金額差があるのに、月々の返済額は住宅ローンとそれほどの差はないと思いませんか?
これは、住宅ローンが30年前後という長期で返済していくのに対し、自動車ローンは数年程度の短い期間で返していくために、月々の負担が大きくなっているということです。返済期間は金融機関や商品によって異なりますので、ご自身の契約内容は返済予定表でご確認ください。
月々の返済額が大きいということは、返済負担率が高くなるということですから、審査に通りにくい大きな原因となるのです。
しかし、自動車ローンがあるから絶対審査に通らないというわけではありません。
総合的な評価で審査されますから、返済負担率を下げるようにしたり、信用をアップするようにしていきましょう。
ここで大事なのは、この割合が「住宅ローンだけ」ではなく「すべての借り入れの合計」で判定されるという点です。住宅金融支援機構は、対象となる借り入れとして【フラット35】以外の住宅ローンのほか、自動車ローン、教育ローン、カードローンなどを挙げています(【フラット35】ご利用条件・2026年4月1日現在)。
たとえば年収500万円で、自動車ローンを月2.5万円(年30万円)返している方の場合、次のようになります。

【フラット35】の総返済負担率の基準(年収400万円以上は35%以下)にあてはめた当編集部の試算です。自動車ローンの年間返済額30万円がそのまま住宅ローンの枠から差し引かれます。実際の上限や計算方法は金融機関ごとに異なります。
つまり、自動車ローンの返済額とちょうど同じ分だけ、住宅ローンに回せる枠が減るのです。月2.5万円という差は小さく見えても、返済期間が長い住宅ローンでは借入可能額に数百万円単位の差となって表れます。「なぜこんなに借りられないのだろう」と感じる原因の多くは、ここにあります。
なお、この計算はあくまで基準の考え方を示したものです。実際の審査では、金融機関ごとに上限の割合が違ううえ、実際の適用金利ではなく審査用の金利で年間返済額を計算する場合もあります。基準は公表されていないことが多いので、詳しい取り扱いは申し込み先の金融機関にご確認ください。
自動車ローンを完済・解約しないと住宅ローンは組めない?
マイホームを購入する際に組む住宅ローン。 地域的な問題や仕事のために、マイカーは生活に必須という方もいますね。 そこで気になるのが、両方のローンを組むことが可能かということでしょう。 実際、両方のローンを組んで毎月支払っているという人はいるでしょう。 しかし、誰もが組めるわけではありません。 現実問題として、住宅ローンを組みたいなら、自動車ローンを完済するか解約するように言われたという人も多いです。 どうしても両方ローンが必要というのであれば、家を購入してから車という順番の方が審査に通りやすいでしょう。 すでに自動車ローンを組んでいる場合は、借入残金が少ないのであれば一括で返済した方がいいですし、まだ残っているという場合でも、極力完済する方向で確実に遅延や滞納なく返済してしまいましょう。その方が審査に通りやすくなります。 ただし、手元の貯金をすべて使って自動車ローンを一括返済してしまうのは考えものです。住宅の購入には頭金のほかに諸費用もかかりますし、引っ越し後の生活費も必要になります。「完済したら手元が空になった」という状態では、かえって審査で不安視されることもあります。どこまで返して、いくら手元に残すかのバランスを考えることが大切です。自動車ローンがあると審査に通らない理由
自動車ローンがあると審査に通らないのは、返済負担率が大きく関わっています。
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合のことです。
住宅ローンでは、金融機関や商品によって返済負担率の上限が定められていますが、自動車ローンはこの返済負担率を圧迫してしまうため、審査に通りにくくなると言われています。
例えば、自動車ローンは返済する回数によって違いはありますが、月々2万円〜4万円程度返済したりしますよね。
この金額を見ると、借り入れる金額は一桁違い、数十倍というほど金額差があるのに、月々の返済額は住宅ローンとそれほどの差はないと思いませんか?
これは、住宅ローンが30年前後という長期で返済していくのに対し、自動車ローンは数年程度の短い期間で返していくために、月々の負担が大きくなっているということです。返済期間は金融機関や商品によって異なりますので、ご自身の契約内容は返済予定表でご確認ください。
月々の返済額が大きいということは、返済負担率が高くなるということですから、審査に通りにくい大きな原因となるのです。
しかし、自動車ローンがあるから絶対審査に通らないというわけではありません。
総合的な評価で審査されますから、返済負担率を下げるようにしたり、信用をアップするようにしていきましょう。
「返済負担率」を自分の年収で計算してみる
言葉だけだとイメージしにくいので、実際の基準を見てみましょう。全期間固定金利の【フラット35】では、利用条件として総返済負担率の基準が公表されています。| 年収 | 総返済負担率の基準 | 年間に返せる合計額の上限 |
|---|---|---|
| 400万円未満 | 30%以下 | 年収300万円なら年90万円まで |
| 400万円以上 | 35%以下 | 年収500万円なら年175万円まで |

| 項目 | 自動車ローンあり(月2.5万円) | 自動車ローンなし |
|---|---|---|
| 年収 | 500万円 | 500万円 |
| 返済負担率35%の上限 | 年175万円 | 年175万円 |
| 自動車ローンの年間返済額 | 30万円 | 0円 |
| 住宅ローンに使える年間返済額 | 145万円(月約12.0万円) | 175万円(月約14.5万円) |
見落としがちな借り入れ ― リボ払い・分割払いも合算されます
「自動車ローンは分かるけれど、ほかに借り入れなんてないはず」と思っていても、実は合算の対象になっているものがあります。 【フラット35】の利用条件では、カードローンの範囲としてクレジットカードによるキャッシング、商品の分割払いやリボ払いによる購入も含むと明記されています。スマートフォンの本体代金を分割で支払っている、家電を分割払いで買った、といったケースも借り入れとして扱われることがあるわけです。 また、収入合算やペアローンを利用する場合は、合算するご家族の借り入れも一緒に見られます。夫婦で申し込む予定なら、お互いの借り入れをすべて出し合って整理しておきましょう。他のローンやキャッシングも注意して信用を上げる
自動車ローンに限らず、他のローンも返済が残っていると、審査には悪影響になります。できるだけ完済してから住宅ローンを申し込みするのが理想的です。 大きな金額の借り入れはもちろん、たとえ小さなキャッシングなどの借り入れでも審査に影響してきます。特に近い時期でキャッシングの滞納がある場合は、少額であっても自己財産の管理ができていないと見なされるので、住宅ローンの審査に通ることはかなり難しくなります。 ローンの審査においては、他のローンの金額よりも、滞納や遅滞がなくきちんと返済しているかどうかの方が重要視されます。 自動車ローンや他のローンが残っていたとしても、今までしっかりと返済されているのであれば、審査に通る可能性が上がると言えるのです。 他のローンが残っていて、更に住宅ローンの高額な借入を申し込む際は、将来の所得を考慮したうえ、入念に返済のシミュレーションを行いましょう。申し込む前に、いま自分で確認できること
不安なまま申し込むより、手元で確かめられることを先に済ませておくと気持ちが楽になります。 1. 借り入れをすべて書き出す 自動車ローン、教育ローン、カードローン、キャッシング、スマートフォンの端末分割、リボ払い。「毎月いくら」「あと何回」「残高いくら」の3点を、返済予定表や利用明細から書き出します。 2. 返済負担率をざっくり出してみる 書き出した年間返済額の合計を年収で割れば、いまの返済負担率が分かります。そこに住宅ローンの想定返済額を足したとき、上の表の基準に収まるかを見てみましょう。 3. 自分の信用情報を取り寄せてみる 過去の滞納が気になる方は、信用情報機関に本人開示を請求できます。たとえば指定信用情報機関のCICでは、インターネットからの開示手数料は500円です。自分の記録を実際に目で見ておくと、漠然とした不安が具体的な事実に変わります。 4. 完済する順番を決める すべてを完済できないときは、月々の返済額が大きいものから減らすと返済負担率への効果が出やすくなります。残高の大小より「毎月いくら出ていくか」で考えるのがポイントです。 金融機関によって審査の進め方も違います。多くの銀行は事前審査(仮審査)と本審査の2段階ですが、たとえばSBI新生銀行は事前審査を分けずに本審査のみで一体的に審査する取り扱いです。複数行を検討している方は、こうした流れの違いも知っておくと、申し込みの段取りが立てやすくなります。 自動車ローンがあるからと最初からあきらめる必要はありません。いまの借り入れを正確に把握し、返せる範囲を自分の数字で確かめること。それが、住宅ローンの検討でいちばん最初にやるべきことです。
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