誠実な会社は商品がキレイ!建売住宅の見学では、会社側の姿勢を見る
まだ昭和の頃は、「注文は高価、建売は安価」と言われた時代がありました。当時の建売住宅は、画一的な間取り・仕様で作られることが多く、「特徴が無い=量産」という印象を持たれることが多かったのです。
しかし平成に入り、阪神・淡路大震災や東日本大震災に代表される災害や、構造計算書偽装問題(いわゆる姉歯事件)などが発生したことにより、建築物に関する法令が改正・強化され、注文・建売を問わず厳しい耐震基準が義務化されました。
厳しい基準で建てられている現代の建売住宅では、どこを注意して見るべきか?
法令上はクリアしている(はずの)建物ですから、おそらく違反行為は無いでしょう。
ではどこを注視すれば良いのか。
キーワードは「企業側の姿勢」です。近年はコンプライアンス(遵法精神)の意識が高まっており、基準をクリアした建物を建てるだけでは、顧客満足を満たしているとは言えなくなっています。
そこで、実際に建売住宅を見学する時は、現地が「整然」としているかに着目しましょう。
例えば、工事用具や資材が散乱していないか、お客様が見学するに足りる清掃をしているか、床下や天井裏のような見えない箇所が汚いままになっていないかなどです。
このような事は、現場監督や職人の責任なのですが、住宅を購入されるお客様に対する企業側の姿勢とも言えます。これらが雑な会社は、アフターメンテナンスの信用性が低いと見られてもしょうがありません。
内外装の仕上げは、商品に対する誠実さが表れる
壁クロスの目地の仕上げが雑だったり、外壁のキズや塗料付着が目立っていたりするのも頂けません。
その原因がたとえ職人の意識不足であったとしても、そこは現場監督がキッチリ仕上げさせなければならないのです。
契約後の立会いの際に「どうせ住んでいるうちにキズは付いてきます」という担当がいたりしますが、言語道断でしょう。
新築の商品を引き渡す訳ですから、少なくとも目立つような場所にあるキズは直すのが当然のはずです。皆さんは購入したスマホにキズが付いていたらどうします?
建売住宅は、内覧会などで不特定多数のお客様が来場されます。そうすると、床や壁などにキズが付いたり、内外に汚れが付いてしまうこともあります。
しかし、売っているのは新品であって中古品ではありません。人為的に付いたものは取り除いてから渡すのが常識です。建売住宅の内覧会や立会いの際は、厳しく吟味するようにしましょう。
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