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現在の家賃を基準にする「能動検索」を、さらに賢く活用する方法とは?

マンションや一戸建てを検索するときに、インターネットや広告などの相場に合わせる「受動検索」ではなく、自分のキャパシティを基準にした「能動検索」を、前回は推奨しました。

今回は「相場」の続編で、「返済額は何を基準にするべきか」ということについてお話して行きます。

現在の家賃は、自分の身の丈に合っているか?

数ヶ月に1回は家賃を滞納したり、家計が赤字になってしまう方、その物件の家賃は身の丈を超えています。

「近隣の家賃は大体同じような金額だ」や「家賃が低いと、古かったり狭かったりする」などを理由に挙げる方もいるでしょう。

でも、無理な家賃で生活が困窮したり、滞納で信用を損ねるくらいなら、多少のことは妥協が必要です。
滞納や赤字が習慣化すれば、マイホームを購入しても住宅ローンを滞納する可能性は高く、健全な生活を送ることはできません。

毎月の家賃や生活費、返済や貯蓄を引いて、手元に家賃と同程度の金額が残れば、身の丈以内の家賃と言えるでしょう。

「身の丈家賃」を基準にして「能動検索」

前回では、現在の家賃を目安とした「能動検索」のお話をしましたが、今回はさらに進めて「身の丈家賃で能動検索」を実行してみましょう。

前述の方法で身の丈の家賃を算出し、「自分の相場の価格」をあぶり出します。

①身の丈家賃→〔月収-(家賃+生活費+返済+貯蓄)=手残り(=1ヶ月分の家賃相当額)〕
②身の丈家賃÷速算式の数値(前回参照)-諸費用(物件価格の15%)=返済可能な住宅ローン借入金額
③上記②の金額-頭金(10%で試算)=物件価格(=自分の相場の価格)

ここまでできれば、上記③の価格帯を中心に検索を行い、気に入った物件をピックアップして、見学へと進めて行くことになります。

「身の丈家賃」→「自分の相場の価格」によって、最適なマイホームが選択できる

先に記載した身の丈家賃の条件として、「手元に家賃と同程度の金額が残る」と述べましたが、これは、将来の出費や収入減に備えるための、いわば「リスクマネジメント」に該当します。

子供の学費や進学、出産やそれに伴う妻の休職など、出費だけでなく一定の収入減も考慮しておかなければなりません。

そのため、実際に生活するうえでは、家賃(月々の返済)と同程度の金額が残るくらいで丁度良いのです。

理想的な資金計画としては、物件価格の20%の頭金を用意すべきとされていますが、現実にはなかなか貯まりません。
だからこそ、身の丈家賃と自分の相場価格が重要になってくる訳です。

頭金が少ない分、月々の返済を圧縮し、且つリスクにもしっかり対応できる購入計画を実行して行って下さい。

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