都心生活の夢を叶えてくれる「狭小住宅」をくわしく知りたい!
都心回帰現象と言えばマンションを想像しますが、昨今では一戸建てにおいてもその傾向が見られます。
ただ、都心で一戸建てを建てると言っても、郊外と比べて土地の価格が高かったり敷地面積狭くなってしまったり、敷地の形状が変形であったりすることが多く、建物の床面積や形状などに多くの制限が掛かってしまいます。
しかし、そんな問題の解決法として「狭小住宅」が話題を集めています。
コストだけではない「狭小住宅」のメリット!
まず、何と言っても狭小住宅の最大のメリットはコストでしょう。小さな家を建てる訳ですから、部材が少なくて済みますし、土地・建物の面積が小さいですから固定資産税も安くなります。
また、郊外に住めば、住宅購入費用は抑えることができますが、通勤・通学の定期代や車で外出する時のガソリン代など、日常のランニングコストが掛かります。都心に住む事でこれらの費用を抑えることができます。
次に、狭小住宅ならではのデザイン性の良さがあります。外観を自分好みにアレンジしたり屋上を設置するなど、工夫を凝らしたデザインが楽しむ事ができます。
メリットであるはずのコストがデメリットになることも!
メリットがあればデメリットもあるのが世の常ですが、狭小住宅ならではのデメリットと言えば、「コスト」です。前述のメリットでもコストを挙げましたが、それは世間一般に普及している住宅を建てる場合です。
狭小住宅だからと個性的なデザインや材質にこだわり、加えて特殊な設備などを導入したりすれば、総額は上がっていきます。
また、一般的な床面積よりも小さくなるため、俗に言う「坪単価」は高くなります。住宅の中で最もコストの高い水回りは、家が大きくても小さくても同じように掛かります。床面積が大きければ、坪あたりの水回りコストは低くなり、小さくなれば高くなります。
ですので、建て方によって坪単価が高くなれば、一般的な床面積の家とあまり変わらない価格になってしまう場合もあります。
また、敷地が狭かったり道路が入り組んでいたりすると、工事車両や部材の搬入が困難になり、より多くの日数を要することから、コストがかさむことにもつながります。
「狭小住宅」に対応してくれない住宅メーカーもある
一部の住宅メーカーでは、あらかじめ設計してある企画プランを使用することでコストを低く抑えています。
そのため、狭小住宅のような特殊な家に対応できない会社もあります。
その場合は、対応できるメーカーを探すか、プロの設計士に頼んで設計してもらい、提携のメーカーや工務店に建ててもらう事になります。
その場合は、設計デザイン費が別途必要になります。
まとめ
メリットが多い反面それなりのデメリットも存在する狭小住宅ですが、一戸建てを購入する選択の幅を広げてくれる事は間違いありません。
しっかりした予算設定とコスト意識、設計者との綿密な打合せを行う事で、デメリットを上手くカバーし、より多くのメリットを引き出すこともできるでしょう。
- 2015.08.16
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