妥協や泣き寝入りも!未完成の新築建売住宅を購入する場合の注意点とは?
現在の居住地の近くや希少エリア内の新築建売住宅であれば、迷っている間に他の誰かに決められてしまうかも知れませんので、建築中であっても契約を結ぶことがあるでしょう。
もちろん、返済計画や住宅ローンの審査などをクリアした上で決断するでしょう。
ただ、他にもいくつか注意しておかなければならない事があります。
今回は、未完成の新築建売住宅を購入する際に注意しておくポイントについて説明していきます。
完成予定日に間に合わなかった場合の措置について、契約時に取決めしておく
未完成と言っても、上棟・サッシ・外壁まで完了していれば、だいたいの完成時期は読めますから、期日の大きなズレは少ないでしょう。
でも、まだそこまで進捗していないようであれば、ある程度の幅を持ってでも、売主に引渡し予定時期を明示させ、それまでに引渡しができなかった場合の措置について取決めるようにした方が良いでしょう。
そうしないと、職人が足りないとか悪天候などの理由を付けられて、何のプレッシャーも無く安易に工事を遅延されてしまいます。
確かに、作業員の人材不足は業界でも問題視されており、昨今の天候不順には極端なケースも多いでしょう。
しかし、それを盾に、いつまでも引渡しを延ばされてしまっては、先の予定も見えませんし、住宅ローンの金利が上昇してしまうといった負担増に発展する恐れもあります。
内外装の仕上げは、契約前に確認し、間違っていたらやり直し・補償請求
未完成物件を購入する場合、営業マンによっては買主に類似物件を見学してもらい、内外装や設備仕様を確認しながら商談を進めるといった“気の利いた”人もいます。
確かにこの進め方であれば、基本仕様を確認できますし、類似物件と相違する点については書面やプレ算シートなどに明示してもらうようにすれば、言った言わないなどの矛盾も防ぐ事ができます。
ただ、売主会社のレベルに問題があると、間違った仕様のまま完成して工事をやり直すにしても、買主側の引越し時期が迫っていたりしてそのまま引渡され、買主は泣き寝入りすると言ったケースがあったりします。
引越しが迫っているなら、引越し後でもやり直させ、且つ一定の補償を求める事さえ厭わない姿勢を見せましょう。
完成内覧会の不具合箇所とキズのチェックでは、妥協しない姿勢を見せる
建物が完成すると内覧会が行われますが、その主旨は、設備仕様の取扱説明とキズや不具合箇所のチェックになります。
大事なのはもちろん後者ですが、できれば家族全員と住宅購入者の親戚・知人にも同席してもらうと、チェックの見落としを減らす事ができます。
内覧会では、売主会社側の担当者が進行を務めますが、できるだけキズチェックを拾わない進め方をしようとします。しかし、購入するのは新築の商品ですから、とことん補修を求め安易な妥協はしないようにしましょう。
まとめ
未完成物件の購入では、希少エリア内の物件である事や売れ残り物件ではない事から、売主会社は値引きやサービスに応じないのが通常です。
ですから、その分、引渡し期日を確約させ、仕様ミスを追及し、不具合箇所やキズの補修を徹底させるといった、買主の権利をしっかりと主張し、未完成で購入するアドバンテージを享受するようにしましょう。
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