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2015年度は住宅ローンの常識が変わる年?100%ローンでも家計は守れる!

「フラット35S」は、住宅金融支援機構で取り扱う長期固定金利の住宅ローンとして多くの方が利用しています。

そのフラット35Sの金利が2015年2月に引き下げられました。

なかでも注目されるのが、物件価格の100%を融資する「優遇金利Aプラン」の金利引き下げです。これにより省エネ住宅エコポイントやすまい給付金などと併用することで、住宅購入のメリットが拡大すると期待されています。

3000万円を借りると35年間で86万円返済額が減る

従来は、通常金利から0.3%引き下げることで優遇措置としていました。

しかし今回の引き下げ幅は、1.37%(通常金利)が0.77%(金利Aプラン)になり、優遇されてきた下げ幅をこれまでの0.3%から0.6%に拡大しました。

仮に、優遇金利を利用して3000万円を35年ローンで借りた場合、35年間の総返済額は86万円減ることになります。

加えて、省エネ住宅エコポイントやすまい給付金などを併用することによって、全体の支払いがさらに軽減されることとなり、マイホームを検討する方にとっては大きなメリットになります。

貯金するより借りる方が得になってしまった!

現在、「住宅ローン控除」によって10年間年末のローン残高の1%(納付所得税が上限)が戻ることはご存知の方も多いと思います。

ここで、前述の優遇金利を見てみましょう。0.77%ですね。
つまり当初10年間は、借金の金利よりもローン控除のパーセンテージの方が上回っており、実質的に利息をもらって借金している状態と言えるのです。

ですから、なけなしの貯金をくずして頭金にするよりも、貯金を温存して将来の出費に備える方が有効ではないかと考えられます。

2015年は住宅ローンの在り方が節目になる年?

従来、前述のような3000万円の物件を購入する場合は、頭金を最低でも300万円(1割)用意すべきと言われていました。

しかし、頭金300万円を入れて本件のフラット35Sを利用しても、100%ローンと比較して総返済額は約70万円しか減りません。

また、少しずつでも繰り上げ返済して負担を減らすべきとも言われてきましたが、それは過去の金利が高い時代の常識で、現在の常識は無理に繰り上げ返済せず、先々の出費やリスクに備える方が賢明な選択と言えます。

確かに頭金ゼロでローンを組むとなれば、月々の返済額は増えることになります。

前述では「借金が得」という表現を用いましたが、これは戻るお金と支払うお金の逆ザヤを表現したものです。通常の経済政策でこのような状態になることは稀ですので、この特殊な年に住宅を購入するメリットをお伝えしたのです。

何より身の丈を超えるローンは借りないことを前提に、有効な制度をしっかりゲットしていきましょう!

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