- 公開日: 2026.08.14
- 住宅ローン商品について
ネット銀行の住宅ローン|金利・手数料・団信の見方をやさしく解説

最近は実店舗を持たない「ネット銀行」が増え、住宅ローンの借入先としてもすっかり定番になりました。口座の管理や振込、返済のお手続きまでインターネットで完結できるので、通帳の記帳のためにわざわざ窓口へ出向く必要もありません。
店舗や人員にかかる経費を抑えられる分、金利や諸費用の面で条件を出しやすいのがネット銀行の強みです。ただし「ネット銀行なら必ず一番おトク」とまでは言い切れません。ここでは、はじめて住宅ローンを検討する方に向けて、ネット銀行のプランと金利のどこを見ればよいのかを、ひとつずつ整理していきます。
最後の行に注目してください。店舗を持つみずほ銀行の変動金利(年1.025%~)は、ネット銀行の水準と比べても遜色がありません。「ネット銀行だから一番安いはず」と決めつけて比較を省略すると、かえって条件のよい選択肢を見落とすことがあります。面倒でも、候補は複数並べて見比べるのが結局いちばんの近道です。
なお、ここに載せた金利はいずれも条件を満たした場合の最優遇の水準で、実際に適用される金利は申込内容や審査結果によって決まります。みずほ銀行も公式サイトで「金利引き下げ幅は、お申込内容や審査結果等によって決定いたします」と明記しています。金利は毎月見直されますので、最新の適用金利は必ず各金融機関の公式サイトでご確認ください。
ネット銀行の住宅ローンには、いま返済中のローンを借り換えるために使えるものも用意されています。住宅の取得資金は1,000万円、2,000万円、4,000万円といった具合に金額が大きくなるため、金利がわずかに下がるだけでも、利息を減らす効果は小さくありません。
いま利用しているローンと借り換え先の金利を比べて金利が下がれば、毎月の返済額を減らせる可能性があります。毎月の返済額に余裕ができれば、繰り上げ返済に回せるお金をつくりやすくなるため、結果として返済期間を短くすることにもつながります。
ただし、借り換えには新たに事務手数料・登記費用・印紙代などの諸費用がかかります。「金利が下がる=必ずトクをする」ではなく、諸費用を差し引いてもプラスになるかで判断してください。一般には、金利差・残りの借入残高・残りの返済期間の3つが大きいほど効果が出やすいとされます。判断に迷うときは、次章のシミュレーションで諸費用まで含めて比べるのが確実です。

借入金額×2.20%(税込)で計算した場合の目安。実際の金額・料率は金融機関ごとに異なります。
一方、店舗のある銀行では事務手数料が数万円と低いかわりに、別途保証料がかかるタイプもよく見られます。どちらが得かは借入額・返済期間・繰り上げ返済の予定によって変わるため、金利と諸費用を合計した総額で比べるのが鉄則です。
なお、「メガバンクは事務手数料が定額で安い」と一括りにするのは正確ではありません。みずほ銀行にも借入金額の2.20%のローン取扱手数料型と、初期費用0円のかわりに金利が高くなる借入時負担ゼロ型があり、選ぶプランによって費用の形が変わります。
ネット銀行の住宅ローンの金利について。
実店舗が無い、あるいは店舗が少ない分、営業経費が抑えられるため、ネット銀行の住宅ローンは金利面で条件を出しやすいという特徴があります。実際の水準を、当編集部が2026年8月4日に各行の公式サイトで確認した変動金利(新規借入・最優遇)で見てみましょう。| 金融機関・プラン | 変動金利(年) | ひとこと |
|---|---|---|
| SBI新生銀行(SBIハイパー預金優遇) | 0.990% | 店舗相談とオンライン手続きの両方に対応。他の優遇との併用可否は公式サイトでご確認ください |
| SBI新生銀行(自己資金10%以上の優遇) | 1.060% | 事務取扱手数料は借入金額の2.20%(税込)の定率型 |
| auじぶん銀行(全期間引下げ・物件価格80%以下) | 1.134% | 物件価格の80%を超える借入は上乗せあり |
| ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)WEB申込コース 通期引下げプラン | 1.200% | 手続きはWEBで完結 |
| PayPay銀行(全期間引下型) | 1.330% | 新規・借換で同水準 |
| ソニー銀行(変動セレクト住宅ローン) | 1.347% | 金利タイプの変更に対応 |
| (参考)みずほ銀行 ローン取扱手数料型 | 1.025%~ | 店舗のある銀行。2026年8月1日現在 |
いま金利はどちらを向いている?
変動金利は、各銀行が短期プライムレートなどを基準に決めています。2026年8月13日には、日本銀行が9月か10月の金融政策決定会合での政策金利引き上げを視野に入れていると複数のメディアが関係者取材として報じ、市場でも追加利上げを織り込む動きが強まりました。ただしこれは報道であって、日本銀行が正式に決定した事実ではありません(次回の金融政策決定会合は2026年9月17日・18日です)。 先回りして怖がる必要はありませんが、「変動金利は下がることも上がることもある」という前提で、上がったときの返済額まで確かめてから決める——これがいちばん大事な心がまえです。確かめ方は3章と5章でご紹介します。借り換えにも利用出来るローンも在ります。
ネット銀行の住宅ローンには、いま返済中のローンを借り換えるために使えるものも用意されています。住宅の取得資金は1,000万円、2,000万円、4,000万円といった具合に金額が大きくなるため、金利がわずかに下がるだけでも、利息を減らす効果は小さくありません。
いま利用しているローンと借り換え先の金利を比べて金利が下がれば、毎月の返済額を減らせる可能性があります。毎月の返済額に余裕ができれば、繰り上げ返済に回せるお金をつくりやすくなるため、結果として返済期間を短くすることにもつながります。
ただし、借り換えには新たに事務手数料・登記費用・印紙代などの諸費用がかかります。「金利が下がる=必ずトクをする」ではなく、諸費用を差し引いてもプラスになるかで判断してください。一般には、金利差・残りの借入残高・残りの返済期間の3つが大きいほど効果が出やすいとされます。判断に迷うときは、次章のシミュレーションで諸費用まで含めて比べるのが確実です。
ローンを利用する時にはホームページに在るシミュレーションを利用しましょう。
住宅を購入したいとき、増改築・建て替え・土地の購入資金が必要なときに、頭金では足りない部分を住宅ローンが支えてくれます。とはいえ実際に借りる金額は数千万円と大きいため、毎月の返済額がいくらになるのかを先に把握しておかないと、後になって返済が苦しくなることもあります。 金利には変動金利型と固定金利型があり、返済方法にも毎月均等に返す方法とボーナス併用があります。どの組み合わせにするかで毎月の負担も総返済額も変わるため、まずは数字を並べて見ることから始めましょう。 多くのネット銀行が公式サイトに返済シミュレーションを用意しています。毎月の返済額や総支払額を知りたいときに便利ですので、次の順番で試してみてください。- いまの条件で計算する……借入額・返済期間・金利タイプを入れて、毎月の返済額を確認します。
- 金利を1%上げて計算し直す……変動金利を選ぶなら、上がったときの返済額を必ず見ておきます。ここで「これなら大丈夫」と思えるかが判断の分かれ目です。
- 諸費用を足して比べる……事務手数料や保証料まで含めた総額で、候補どうしを見比べます。
金利だけで決めない。諸費用と団信もセットで見る
はじめて住宅ローンを比べるとき、いちばんつまずきやすいのが「金利は安いのに、支払総額では逆転する」というケースです。原因は借入時にかかる費用の仕組みの違いにあります。事務手数料は「定率型」と「定額型」がある
ネット銀行に多いのが、借入金額×2.20%(税込)という定率型の事務取扱手数料です。たとえばドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)のWEB申込コースは、事務取扱手数料が融資金額の2.20%(税込)と公式サイトに明記されています。SBI新生銀行の事務取扱手数料も、借入金額の2.20%(税込)の定率型です。 借入額が大きいほど負担も比例して増えるので、金額感をつかんでおきましょう。
返済中にかかる手数料も確認しておく
借入時だけでなく、返済が始まってからの手数料も比べどころです。ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)のWEB申込コースの場合、公式サイトによると一部繰り上げ返済の手数料は変動金利期間中・固定金利特約期間中とも無料、全額繰り上げ返済は変動金利期間中は無料、固定金利特約期間中は33,000円(税込)とされています。SBI新生銀行も一部繰り上げ返済の手数料は0円で、こまめに繰り上げ返済をしたい方には見逃せないポイントです。団信(団体信用生命保険)の中身を見る
団信は、契約者に万一のことがあったときに住宅ローンの残高が保険で返済される仕組みです。ネット銀行は上乗せ金利なしで保障を手厚くしている銀行が多いのが特徴で、たとえばSBI新生銀行は一般団信に加え、上乗せ0円の全疾病保障付団信を用意しています(がん診断保障付団信などの選択肢もあります)。 ただし保障の名前が同じでも、支払われる条件は銀行ごとに違います。「がん保障」でも診断された時点で残高が減るのか、就業不能の状態が一定期間続くことが条件なのかで、実際の安心感は大きく変わります。金利差0.100%を追いかけるより、保障の中身を読み比べたほうが納得できることも少なくありません。加入条件や保障範囲は必ず各金融機関の商品説明書でご確認ください。変動金利の「5年ルール」「125%ルール」も知っておく
変動金利を選ぶ方に、ぜひ知っておいていただきたい仕組みがあります。みずほ銀行の公式サイトでは、変動型のメリットとして次のように説明されています。金利が見直されても「5年ルール」により毎月の返済額にすぐには反映されず、「125%ルール」により見直し後の返済額は前回の125%までしか上がらない、というものです。 急に返済額が跳ね上がらないのはありがたい仕組みですが、注意点が2つあります。- 返済額が据え置かれても、利息そのものが減るわけではありません。同じ銀行の説明にもあるとおり、金利上昇時には未返済分が発生し、契約の終盤にまとめて返済が必要になることがあります。
- 元金均等返済を選んだ場合は、「5年ルール」「125%ルール」の対象外です。これもみずほ銀行の公式サイトに明記されています。
ネット銀行の住宅ローンでよくある疑問
Q. ネット銀行は店舗がなくて不安です。相談しながら進められませんか?
A. 対面での相談を残している銀行もあります。SBI新生銀行のように店舗での相談とオンラインでの手続きの両方に対応している金融機関を選べば、「わからないところは人に聞き、手続きはネットで進める」という組み合わせが可能です。完全オンライン型の銀行でも、電話やチャットの問い合わせ窓口が用意されているのが一般的ですので、申し込む前にサポート体制を確認しておくと安心です。Q. 表示されている一番低い金利で借りられますか?
A. 表示されている金利は条件を満たした場合の最優遇の水準で、全員がその金利になるわけではありません。金利の引き下げ幅は申込内容や審査結果によって決まります。また、頭金の割合(物件価格に対する借入額の割合)で金利が変わる銀行もあります。実際に適用される金利は、審査を受けたあとの提示内容でご確認ください。Q. 手続きがネット完結だと、どれくらいの期間で借りられますか?
A. 金融機関や申込内容によって異なります。仮審査の申し込み自体は短時間で済むことが多い一方、本審査には収入や物件に関する書類の提出が必要で、そこから融資実行までにも日数がかかります。物件の引き渡し日から逆算して、余裕をもったスケジュールを組んでおきましょう。必要書類とおおよその日数は、各金融機関の公式サイトに掲載されています。Q. 変動金利と固定金利、初めてならどちらを選ぶべきですか?
A. どちらが正解と一律には言えません。判断のヒントは「返済額が変わったときに、家計が耐えられるか」です。教育費など大きな支出が控えていて返済額を確定させたいなら固定金利型が向きますし、当面の返済額を抑えて繰り上げ返済に回したい、金利が上がっても対応できる余力があるという方なら変動金利型も選択肢になります。3章のシミュレーションで、金利を1%上げた場合の返済額を必ず確認したうえで決めてください。Q. 何行くらい比べればよいですか?
A. 決まった数はありませんが、3行前後を「金利・事務手数料(保証料)・団信・繰り上げ返済手数料」の4項目で横に並べると違いが見えやすくなります。表にして書き出すだけで、金利の差だけでは分からなかった総額の違いが浮かび上がってきます。選ぶ前に、この4点を並べて比べる
ネット銀行の住宅ローンは、金利や諸費用の条件を出しやすく、手続きがオンラインで完結する手軽さが魅力です。ただし見るべきは金利だけではありません。事務手数料と保証料を含めた総額、団信の保障内容、繰り上げ返済のしやすさ、そして変動金利の見直しルール——この4点までそろえて比べると、自分に合う1本が見えてきます。 諸費用の分かりやすさと保障の充実を重視するなら、SBI新生銀行のように上乗せ0円の団信を用意し、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応している金融機関も、候補に加えて比べてみる価値があります。まずはシミュレーションで数字を出すところから、最初の一歩を踏み出してみてください。 ※本記事に記載の金利・手数料は2026年8月時点で各金融機関の公式サイトを確認した内容です。最新の取り扱い状況・適用金利は必ず各金融機関の公式サイトをご確認ください。
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