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知っておきたい住宅ローンの金利推移の基本

住宅ローンを組むときには、金利は低ければ低い方が良いですから、できるだけ低いものを選ぼうと考えるのは自然なことです。金融機関による違いはあるのですが、それよりも時期による違いは大きいと言えるでしょう。

日本が高度成長期にあった時代と現在とを比べると、かなりの違いがあることに気がつくはずです。それが分かっていれば、今後のこともある程度予想できるでしょう。タイミングを計るためにも過去の推移を知っておくべきでしょう。

住宅ローンの水準が決まる市場について

住宅ローンの金利の水準は市場で決まります。市場と言っても取引所のようなものがあるのではなくて、経済全体が市場と考えられます。市場ですから、基本的には需要と供給とによって決まっています。資金の需要が高くなれば金利が高くなり、低くなれば低くなります。

経済が好調なときには、資金を借り入れてでも事業を拡大したいという企業が増えるために、資金需要は高くなると考えられます。景気が悪くなると資金需要が低くなりますから、それによって金利が低くなると考えられるのです。
これを把握しておくと、経済の推移と連動していることが分かるでしょう。

住宅ローンの長期的な推移を把握する

住宅ローンの金利についてですが、日本の景気が絶好調だった頃には、かなり高い水準で推移していました。その傾向はバブル景気まで続きます。バブル景気には、実態以上に資金需要が高くなっていました。

ご存じのようにバブルがはじけて日本は失われた10年に突入します。それからは日銀の緩和政策などによって、ずっと低い水準が続くことになるのです。景気に対しても有効な策を打つことができずに、低い水準が続きます。現在のところは、アベノミクスによる金融緩和策によって、以前よりもいっそう低い水準が続いています。

今後の水準に関する大まかな予想について

過去の推移はこのようになっていますが、これを知っていれば今後のこともある程度は予想ができるでしょう。その基本は景気が回復するのかどうかです。景気が回復してくると、現在行われている金融緩和策は解除されるでしょう。

金融緩和が解除されることによって、政策としては利上げが行われることになるでしょう。そうなると、住宅ローンの金利も上昇することになるでしょうから、利息の支払いが一気に増える可能性もあります変動タイプで住宅ローンを組むと、このような利上げに関するリスクを抱えることになります。

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