HOME > すべての記事 > 住宅購入の基礎知識 > 住宅ローンはいつから考える?物件探しの前に決めたい予算と資金計画

住宅ローンはいつから考える?物件探しの前に決めたい予算と資金計画

マイホームは多くの人にとって人生でいちばん大きな買い物です。一戸建てでもマンションでも、自己資金だけで一括購入できる方はごくわずかで、ほとんどの方は住宅ローンを組んで少しずつ返していくことになります。 だからこそ気になるのが「住宅ローンって、いつから考え始めればいいの?」という問いです。結論を先に言うと、物件を探し始めるより前に、まず「返せる額」を把握するところから始めるのが正解です。ここでは、その考え方と進め方を、はじめての方に向けて順番に整理していきます。

住宅を購入するタイミングとは?

その家庭ごとに、住宅を購入するきっかけはさまざまです。転勤、結婚、子どもの誕生や進学、家賃の更新、親の介護――どれも立派な「そろそろかな」のサインです。 そこに資金の事情が重なります。若いうちは収入がまだ伸びきっておらず、頭金を準備できなかったり、生活が不安定になってしまうこともあるでしょう。反対に、年齢を重ねてからの購入は、完済時の年齢が上限に近づくぶん返済期間を長く取りにくくなるという制約が出てきます。 たとえばフラット35では、借入期間は「15年以上35年以下」かつ「完済時の年齢が満80歳まで」という条件が設けられています。「若いほど返済期間を長く取れて、月々の返済を抑えやすい」という関係があるのは、知っておいて損のない事実です。 とはいえ、焦って条件の悪い物件をつかむのがいちばん避けたい失敗です。一番よいタイミングで購入できるよう、家族でよく話し合いながら進めていきましょう。

どういった住宅にするのか?

住宅購入の資金計画を考えるイメージ 今は所有する住宅の形態も一戸建てや分譲マンション、中古リノベーションなどさまざまです。若い夫婦であれば駅近のマンションを望むこともあれば、小さな子どもを庭付きの一軒家で育てたいという場合もあるでしょう。 同じ予算でも、都市部か郊外か、新築か中古かで選べるものは大きく変わります。都市部は地価が高いぶん住宅価格も上がり、郊外や中古であれば同じ予算でより広い住まいを選べることもあります。 ここで意識したいのは、住まいの条件には優先順位をつけておくということです。「駅からの距離」「広さ」「学区」「築年数」「価格」――すべてを満たす物件はまず出てきません。夫婦で優先順位が食い違ったまま物件を見始めると、判断がぶれて時間だけが過ぎていきます。先に順位を決めておくと、迷ったときの決め手になります。

予算は「借りられる額」ではなく「返せる額」から

住宅ローンでいちばん多い失敗が、金融機関が「貸してくれる上限」を、そのまま「買える予算」だと思ってしまうことです。 審査では総返済負担率という指標が使われます。これは、住宅ローンだけでなく自動車ローン・教育ローン・カードローンなども含めた年間返済額の合計が、年収に占める割合のこと。フラット35では、年収400万円未満の方は30%以下、年収400万円以上の方は35%以下という基準が公式に示されています。
年収500万円のときに返済負担率20〜35%それぞれで年間いくら返済することになるかを示す棒グラフ
30%・35%は「審査に通る上限」であって無理なく返せる目安ではありません。持ち家では管理費・修繕費・固定資産税も別途かかります。
ただし、これはあくまで「審査に通る上限」であって、「無理なく返せる目安」ではありません。上限いっぱいまで借りると、教育費や車の買い替え、住宅の修繕費といった将来の出費に耐えられなくなります。 そこで、はじめての方には次の順番で考えることをおすすめします。
  1. いまの手取り月収を確認する
  2. いまの家賃+毎月の貯蓄額のうち、住居費に回してよい額を決める(=これが返済額の上限
  3. 修繕費・固定資産税・管理費・駐車場代など持ち家になると増える費用を差し引く
  4. 残った額から逆算して借入額を出す
マンションなら管理費・修繕積立金、一戸建てなら将来の外壁や屋根の修繕費が別途かかります。「家賃と同じ返済額なら大丈夫」は成り立たないと考えておきましょう。

返済を検討するのなら?

住宅ローンを組むにあたっては、やはりある程度の頭金があると選択肢が広がります。頭金を入れれば借入額が減って月々の返済が軽くなるだけでなく、フラット35のように融資率(物件価格に対する借入額の割合)が9割以下だと金利が低くなる商品もあるためです。 一方で、頭金を貯めるあいだに家賃を払い続けることになる、という現実もあります。「頭金がゼロでは絶対に買えない」わけではありませんので、「いくら貯まるまで待つか」は家賃とのバランスで判断しましょう。 忘れがちなのが諸費用です。融資事務手数料、印紙税、登記費用、司法書士報酬、火災保険料などがかかり、フラット35を使う場合は物件検査手数料も申込者の負担になります。頭金を全部使い切ってしまうと、この諸費用と引っ越し費用で足が出ます。手元資金は、生活防衛費とあわせて必ず残しておいてください。 なお、フラット35の借入額は100万円以上1億2,000万円以下(建設費または購入価額以内)と定められています。借入可能額の目安は、金融機関のシミュレーションで無料で試せます。

2026年8月の金利環境をどう見るか

「金利が上がってきたと聞くけれど、今は待つべき?」という質問もよくいただきます。金利の先行きは誰にも断定できませんが、いまどんな環境なのかを把握しておくことは判断の助けになります。 住宅金融支援機構が公表した2026年8月のフラット35の借入金利(新機構団信付き)は、次のとおりです。
返済期間・融資率金利の範囲最も多い金利
21年以上35年以下/融資率9割以下年3.290%〜年5.570%年3.290%
21年以上35年以下/融資率9割超年3.400%〜年5.680%年3.400%
20年以下(フラット20)/融資率9割以下年2.970%〜年5.250%年2.970%
同じフラット35でも金利に幅があるのは、実際の借入金利は取扱金融機関がそれぞれ決めているからです。「フラット35はどこで借りても同じ」ではないので、必ず複数の金融機関を比べてください。 もうひとつ、初心者の方に知っておいてほしいのが金利タイプごとに連動する相場が違うということです。ざっくり言えば、全期間固定型や固定期間選択型は「長期金利」に、変動型は政策金利(短期金利)に連動する短期プライムレートに影響を受けます。だから「固定は上がったのに変動は据え置き」という月も、その逆も起こります。ニュースで「金利が上がった」と聞いても、それが自分の借りたい金利タイプの話なのかを確認する癖をつけておきましょう。 金利は毎月見直されます。最新の金利は住宅金融支援機構や各金融機関の公式サイトで必ずご確認ください。

いつ・何から動き出せばいい?(4ステップ)

ステップやること目安の時期
1. 返せる額を把握手取り収入から住居費の上限を決め、借入可能額をシミュレーションする物件探しを始める
2. 事前審査(仮審査)複数の金融機関に申し込み、いくら・どの金利で借りられるか確認する物件を探し始めた頃
3. 物件の絞り込み・売買契約予算の範囲で条件に優先順位をつけて選ぶ事前審査の結果が出てから
4. 本審査・契約・融資実行必要書類を提出して本審査、契約、引き渡し売買契約後〜引き渡しまで
とくにステップ2の事前審査は早めに済ませておくと有利です。人気物件は申し込みが重なりやすく、事前審査を通していると売主に「資金の目処が立っている買主」として見てもらえます。審査に落ちた場合も、原因を知って準備し直す時間が取れます。

よくある質問

Q. 頭金がまったくないと、住宅ローンは組めませんか?

頭金なしでも借りられる商品はあります。ただし借入額が増えるぶん総返済額も増え、商品によっては金利が高くなることもあります。諸費用の分だけは手元に残すことを前提に、頭金を入れた場合と入れない場合の両方で試算してもらいましょう。

Q. 転職したばかりでも申し込めますか?

金融機関によって勤続年数の見方は異なり、勤続が短くても相談に応じるところもあります。1行で断られたからといって諦めず、条件の異なる金融機関にも当たってみることが大切です。

Q. 事前審査を複数の銀行に出しても大丈夫ですか?

問題ありません。むしろ金利や諸費用は金融機関で差が出るため、複数に出して比べるのが基本です。ただし本審査の申し込みは、条件を比べたうえで絞り込みましょう。

Q. 共働きなら、夫婦それぞれで借りたほうがよいですか?

ペアローンや収入合算を使えば借入額を増やせますが、どちらかが働けなくなったときの返済負担は重くなります。将来の働き方(育休・時短・転職)まで見込んで判断してください。フラット35にも収入合算やペアローンの仕組みがあります。

Q. どこに相談すればいいか分かりません。

不動産会社の提携ローンだけで決めてしまう前に、自分でも2〜3社は比べておくと納得感が違います。たとえばSBI新生銀行は、保証料や一部繰上返済手数料が0円で費用の内訳が分かりやすく、店舗での相談とオンライン手続きの両方に対応しているため、比較の起点として見ておきやすい選択肢のひとつです。

まとめ

住宅ローンを考え始めるベストなタイミングは、「物件を探し始める前」です。順番を間違えて「気に入った物件が先」になると、予算が物件に引っ張られてしまいます。
  • まず手取りから「返せる額」を決める。審査上の上限(フラット35なら年収400万円以上で35%以下)を予算にしない
  • 管理費・修繕費・固定資産税など持ち家で増える出費を先に差し引く
  • 頭金は多いほど有利だが、諸費用と生活防衛費は必ず手元に残す
  • 金利は毎月動く。固定は長期金利、変動は政策金利に連動することを踏まえ、最新の数値は公式サイトで確認する
無理のない資金計画で、背伸びしすぎない住まい選びを。迷ったら、まずは事前審査で「いくらまでなら現実的か」を確かめるところから始めてみてください。

地方銀行との圧倒的な金利差!借入れ・借換えした後もお得♪

イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。

イオン銀行住宅ローンはここがお得!

  • 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
  • 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
  • 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済

詳細&お申込みはこちら

住宅購入の基礎知識関連記事