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資金計画で考えておくべき住宅ローンの「繰り上げ返済」の有無

もし住宅ローンを借りるのなら、あらかじめ考えておきたいのが繰り上げ返済です。
この返済方法にはメリットも有りますが、同時にデメリットも考えておかなくてはなりません。

住宅ローンの繰り上げ返済とは?

住宅ローンは数千万円もの借り入れであり、非常に長いこと返済する必要があります。
この長い返済を少しでも短くしたり、利息を支払うのがもったいない、という人のために、繰り上げ返済があるのです。

詳しいルールはそれぞれの金融機関やローンのサービスごとに違いますが、余剰資金ができた時にまとめて支払いを行うことで、返済期間が短くなったり、金利なども含めた支払額が減るというのが嬉しいポイントです。

繰り上げ返済をすることで起こるメリットとは

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この返済方法を行うことで起こるメリットは、やはり総支払額の節約でしょう。

実は最初の数年間、住宅ローンは金利の部分しか支払っていないというのはとても有名な話です。これは元本となる借入額が非常に大きいため、そもそも金利が発生する金額がとても高く、利率が少なくても支払う金額のほとんどが元本の返済に回っていないということでもあります。

このため、繰り上げ返済をすればその一回分の支払額は増えますが、同時に元本も減ります。最終的に金利が発生することも抑えられ、節約となるのです。

繰り上げ返済、絶対に気をつけたいポイントとは

ただし、これが必ずしもいいことかというとそうでもありません。
一つは資金の使い方があります。

例えば子供がいるのなら、進学に応じて一定の出費が発生するでしょう。
この出費に備える必要がある場合は待ったなしですから、計画的に返済しないといざ進学費用が必要になった時に貯蓄がない、ということになりかねないのです。これは車の購入や旅行などの計画的にできることだけではなく、病気や怪我などの臨時的な出費にも備える必要があります。

また、もし投資がうまく行っているのなら、急いで住宅ローンを返済するのよりも投資したほうが利益が良くなる可能性もあります。年利3パーセントのローンに返済するのよりも、年利5パーセントの利益を生む投資のほうがより収益性が高いといえるでしょう。

また、こういった返済に関しては手数料の発生も忘れてはいけません。
このため、毎月数万円ずつ繰り上げして返済していくのよりも、あるとき一気にまとまって数百万円を返済したほうが、手数料としては助かる場合もあります。

ただしその数百万円が手元からなくなってもリスクがないのなら問題はありませんが、そうなのかどうか確実に考えておくといいでしょう。

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