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豊和銀行の住宅ローン|4商品の条件と金利の決まり方を解説

豊和銀行は大分県大分市に本店を置く第二地方銀行で、住宅ローンは「住まいる いちばん ネクストV」「さわやかスーパー住宅ローン」「ほうわオーナーズローン」「ほうわフラット35」の4本立て。前の2つは返済期間を最長50年まで組めて、団体信用生命保険の保険料は銀行が負担してくれます。かつて公的資金を受けた経緯があるため経営面を心配される方もいますが、2025年8月には70億円の前倒し返済を実施し、格付も据え置かれています。商品の中身と、経営の現状から順に見ていきましょう。

豊和銀行の現状について

豊和銀行は2006年に大幅赤字を計上し、その後、金融機能強化法にもとづく公的資金を受けた経緯があります。現在は経営改善が進んでおり、公的資金160億円のうち2025年8月に70億円を前倒しで返済し、残高は90億円となりました。2028年3月期までの経営強化計画のもとで、2029年3月の期限までの完済を目指す方針が示されています(日本経済新聞 2026年3月)。

日本格付研究所(JCR)による格付けはBBB-(安定的)で、JCRの格付一覧では2026年4月1日にも据え置きが公表されています。通常の住宅ローン業務は継続されており、現在も新規の申込を受け付けています。

はじめて住宅ローンを調べる方が気にしやすいのはここだと思いますが、預金は預金保険制度の保護対象で、住宅ローンの借り手側が受ける影響という観点でいえば、返済中の契約条件が銀行の都合で一方的に変えられることはありません。経営指標より、自分が借りる商品の条件をていねいに確かめるほうが実益があります。

住宅ローン商品の種類

豊和銀行の住宅ローンは4商品です。いずれも土地・住宅の購入や増改築、借換えに使え、住宅取得や借換資金の全額を申し込めます。

商品名 借入期間 特徴
住まいる いちばん ネクストV 2年以上50年以内
(所定の条件により制約あり)
土地・住宅の購入/増改築/借換えに対応。団信付で保険料は銀行負担
さわやかスーパー住宅ローン 1年以上50年以内
(所定の条件により制約あり)
使いみちは同様。団信付で保険料は銀行負担。短い期間から組める
ほうわオーナーズローン 公式の商品ページで確認 居住用の賃貸物件の購入・借換え向け。1K・1DK(33㎡以下)のマンションも取扱可。保証料込型(金利に保証料が含まれる)
ほうわフラット35 15年以上35年以内
(1年単位)
全期間固定の長期固定金利。定額手数料か定率手数料を選べる

返済期間を最長50年まで選べる点は、地方銀行としては手厚い設計です。ただし期間を延ばせば毎月の返済額は下がる一方で利息の総額は増え、完済年齢も上がります。まずは35年など短めの条件で試算してから、必要に応じて延ばす順番で考えると判断を誤りにくくなります。

「住まいる いちばん ネクストV」と「さわやかスーパー住宅ローン」は使いみちも団信の扱いも似ていますが、借入期間の下限などの細かい条件が異なります。借入金額の上限、保証会社、年収条件といった詳細は商品概要説明書に記載されているので、申込前に公式サイトのPDFを確認するか、窓口で「自分の場合はどちらが向いていますか」と聞くのが確実です。金利表は両商品で共通に公表されているため、決め手は金利ではなく条件のほうにあります。

全期間固定にしたい方は「ほうわフラット35」が候補です。フラット35は雇用形態や勤続年数の条件が比較的緩やかで、金利は住宅金融支援機構が毎月公表する水準がもとになります(フラット35公式サイト)。手数料体系を定額か定率から選べるのは、借入額が小さい人ほど効いてくるポイントです。

金利の決まり方と優遇条件

豊和銀行の変動金利型ローンは、多くが同行の短期プライムレートに連動しています。短期プライムレートは年3.325%(2026年9月1日現在)で、公式のローン金利ページに掲載されています。住宅ローンの店頭表示金利は同ページからPDFで公表されており、固定・金利選択型は2年・3年・5年・10年・15年・20年から選べます。

ここが初心者の方に押さえてほしい仕組みです。短期プライムレートは日銀の政策金利の動きを受けて見直されるため、政策金利が動くと、時間差を置いて変動金利型の基準金利に反映されます。政策金利にあたる無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標は、2026年6月16日の金融政策決定会合で年0.75%程度から年1.0%程度へ引き上げられ、7月31日の会合では維持されました。次回の会合は2026年9月17日(木)・18日(金)で、結果の公表と総裁の記者会見は18日に予定されています(日本銀行「金融政策決定会合の運営」)。追加利上げの観測が報じられていますが、決まるのは結果が出てからなので、今の時点で「◯月からいくら上がる」と考える必要はありません。

適用金利は、店頭表示金利から取引状況に応じた引下げを差し引いて決まります。公表されている優遇条件の項目は次のようなものです。

  • 購入費用として自己資金10%以上を利用
  • 対象物件へのエコ設備の導入
  • 定期預金・公社債・投資信託の契約
  • インターネットバンキングの契約
  • 公共料金の口座振替(2科目以上)
  • なんでん JQ SUGOCA または ほうわVISAカードの契約
  • 無担保ローンの利用

条件の充足数に応じて引下げ幅が変わる仕組みで、項目と引下げ幅は見直されることがあるため、申込前に公式サイトの優遇条件一覧(PDF)で最新の内容を確認してください。なお、金利は申込時ではなく借入日時点のものが適用されます。審査の申込から借入までに数週間かかるため、金利が動く局面では「申込時に見た金利」と「実際の金利」がずれることがあると理解しておきましょう。固定期間選択型では、最初の固定期間が終わったあとも継続して一定の優遇が受けられます。

リフォーム・空き家関連のローン

豊和銀行では、住宅ローン本体のほかに関連ローンも用意されています。店頭表示金利はいずれも同行の短期プライムレートに連動する変動金利です(2026年9月1日現在)。

商品名 上限・特徴 店頭表示金利
リフォームローン 最大500万円。増改築・改装・補修工事、既存のリフォームローンの借換えに 年3.05%
居住不能信用費用保険付リフォームローン 最大1,000万円。居住不能信用費用保険が付帯 年3.05%
ほうわ空き家解体ローン 最大500万円。3親等以内の親族が所有する空き家でも申込可 年3.60%
ほうわ空き家活用ローン 最大500万円。空き家(戸建て・分譲マンション)の改築・改装資金に 年3.60%

リフォームローンは団体信用生命保険に加入する場合、別途0.50%が上乗せされます。また、同行と提携する自治体から空き家のリフォーム等に関する補助金を受給する場合は、適用金利から0.30%の引下げを受けられます。実家の空き家をどうするか悩んでいる方には、解体と活用の両方に専用ローンが用意されているのは選びやすいところです。太陽光発電設備など環境配慮型設備を導入する場合の優遇もあります。

申込みの流れと相談窓口

「住まいる いちばん ネクストV」「さわやかスーパー住宅ローン」はいずれも来店が必要な手続きです。流れは次のとおりです。

  1. 来店して事前審査を申し込む
  2. 電話で事前審査の結果の連絡を受ける
  3. 来店して正式審査を申し込む
  4. 電話で審査結果の連絡を受ける
  5. 来店して契約手続き
  6. 借入(金利は借入日時点のものが適用)

来店が何度か必要になるため、物件の契約日から逆算して早めに動き出すのがコツです。相談はほうわつながるプラザ(097-578-7799)で受け付けており、休日の相談にも対応しています。物件が決まっていない段階でも、借入可能額の目安を聞いておくと物件探しの予算が固まります。公式サイトのローンシミュレーションで、借入額と返済期間から毎月の返済額を試算してから相談に行くとさらに具体的になります。

地方銀行の住宅ローンは、担当者に顔を見て相談できることと、地域の物件事情に詳しいことが強みです。一方で、金利や諸費用の水準は全国の選択肢と比べておく価値があります。九州の他行と比べるなら佐賀銀行の住宅ローン「あっとほー夢」や熊本銀行の住宅ローン(FFG傘下のミックスプラン)が参考になります。諸費用の分かりやすさで比べるなら、保証料・一部繰上返済手数料が無料で一般団信の上乗せも0円のSBI新生銀行の住宅ローンのように、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応している銀行も検討に値する選択肢の一つです。金利だけでなく、金利+事務手数料+保証料+団信の内容を合わせた総額で比べてください。

よくある質問

Q. 公的資金を受けているとのことですが、今後の経営に不安はありますか?

A. 豊和銀行は公的資金160億円のうち2025年8月に70億円を前倒し返済し、残高は90億円です。2029年3月の期限までの完済を目指す方針が示されており、JCRの格付は2026年4月1日時点でBBB-(安定的)に据え置かれています。通常の銀行業務は継続しており、預金は預金保険制度の保護対象です。

Q. 豊和銀行の住宅ローンは何年まで借りられますか?

A. 「住まいる いちばん ネクストV」は2年以上50年以内、「さわやかスーパー住宅ローン」は1年以上50年以内です(いずれも所定の条件により最長期間に制約があります)。全期間固定の「ほうわフラット35」は15年以上35年以内です。

Q. 大分県外在住でも住宅ローンを申し込めますか?

A. 豊和銀行の住宅ローンは主に大分県内の方を対象としています。営業エリア外の場合は利用できないことがありますので、ほうわつながるプラザ(097-578-7799)などで事前に確認することをおすすめします。

Q. 変動金利はどのように決まりますか?

A. 同行の短期プライムレートに連動して決まります。短期プライムレートは年3.325%(2026年9月1日現在)で、日銀の政策金利の動きを受けて見直されます。適用金利は店頭表示金利から取引状況に応じた引下げを差し引いた水準です。

Q. 申込みはインターネットで完結できますか?

A. 住宅ローンは来店が必要な手続きです(事前審査・正式審査・契約の各段階で来店します)。オートローンや教育カードローン、フリーローンなど一部の商品にはWeb完結型があります。

Q. エコ設備の条件はどんなものが対象ですか?

A. 太陽光発電設備など環境配慮型の設備機器が対象になります。対象設備の範囲は商品や年度によって異なるため、申込時に窓口で確認してください。

Q. 空き家の解体費用にも使えるローンはありますか?

A. 「ほうわ空き家解体ローン」が最大500万円まで利用でき、3親等以内の親族が所有する空き家であれば申し込めます(事業性用途で使用していた建物の解体費用は除きます)。改築・改装向けの「ほうわ空き家活用ローン」もあります。


豊和銀行は地域密着型の第二地方銀行として、大分県の住宅購入者をサポートしています。住宅ローンの店頭表示金利や借入金額の上限、優遇条件の最新の内容は、豊和銀行公式サイト「お金をかりる」と商品概要説明書でご確認ください。

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