「住宅ローン控除」の仕組みと申告手続きの方法
「昨年、マイホームを購入したのですが、住宅ローン控除の申告をしなければなりません。
用意する書類などわからないことが多くて戸惑っています。
わかりやすく教えてください。」
住宅ローンを利用して一戸建てやマンションを購入した場合、所得税・住民税が減税される制度を「住宅借入金等特別控除(=住宅ローン控除)」と言います。
これは、住宅を購入した方は経済的な負担が多いため、それを軽減することを目的とした制度となります。
この制度を利用するには、サラリーマンには馴染みの少ない確定申告を行う必要があり、戸惑う方が少なくありません。
今回はこのローン控除の仕組みと、申告の方法について解説していきます。
住宅ローン控除の仕組み
前述の通り、住宅を購入した方は、貯蓄から頭金や諸経費を支払うだけでなく、引越しや家財道具の処分・購入など多くの経済的負担が生じてしまいます。その負担を軽減することを目的として創設されたのが住宅ローン控除です。
この制度を利用するにはいくつかの条件があります。
条件1.
税金が控除される期間は、住宅購入から10年間である。
条件2.
対象となる住宅は、新築住宅・中古住宅・既存の住まいの修繕工事(省エネ工事、バリアフリー工事を含む100万円以上の工事)
条件3.
対象となる住宅の床面積は50平方メートル以上であること。
条件4.
購入者自身が居住するための住宅または敷地であること(賃貸目的の物件は利用できません)。
最初の年は税務署にて確定申告を
購入した翌年に管轄の税務署にて申告手続きをします。
申告の際、下記の書類が必要となります。
1.売買契約書(注文住宅や修繕工事の場合は請負契約書)
2.登記事項証明書(法務局から入手)
3.新居の住民票(6ヶ月以内のもの)
4.住宅ローンの年末残高証明書(金融機関から郵送されます)
5.源泉徴収表
また、中古住宅の場合は1〜5の他に、耐震性能を証明する資料として、
・耐震基準適合証明書
・既存住宅性能評価書
・既存住宅瑕疵保険の付保証明書
などが必要となります。
2年目以降は職場の年末調整でOK
1年目の確定申告をクリアすれば、2年目からは職場の年末調整で手続きができます。
確定申告が完了すると、税務署から10年分の「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」が郵送されますので、必要箇所を記入して職場に提出します。
2年目の年末調整で記入した申告書のコピーをとっておくと、翌年に戸惑わずに記入できますので保管しておきましょう。
サラリーマンの所得税は、課税される時は強制的に天引きされますが、減税や控除など取り戻す時は申告が必要となります。
ここがサラリーマンにとって馴染みの少ない部分なのですね。国の仕組みですから、なんとか申告をクリアしましょう。
- 2015.10.25
- 住宅ローンの注意点
イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。
- 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
- 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
- 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済
住宅ローンの注意点関連記事
-
古い家を解体する時に金融機関から解体費用を借り入れることはできるのか?
- 2024.01.15
- 1302view
-
住宅購入を検討する場合、物件と予算どちらを先に決めたほうが良い?
- 2020.09.28
- 2785view
-
新型コロナに感染した場合、全疾病特約付団体信用生命保険で住宅ローンの保障はできる?
- 2020.09.25
- 3580view
-
ジャパンネット銀行の住宅ローンを利用する前に知っておきたい3つの短所を紹介
- 2020.09.21
- 2441view
-
- 2020.09.17
- 2364view
-
ジャパンネット銀行が住宅ローンの取り扱いを開始!その特徴と魅力を紹介
- 2020.09.14
- 2579view