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筑波銀行の住宅ローン|マエラク・アトラクと団信の選び方

はじめに結論です。筑波銀行の住宅ローンには、他行ではあまり見かけない「段階固定金利型(マエラク)」と「逆段階固定金利型(アトラク)」という金利タイプがあります。マエラクは最初の11年間を低く、12年目から上がるタイプ。アトラクはその逆で、最初の11年間は高めでも12年目から下がるタイプです。さらに団信は一般団信=上乗せなし/がん団信=+年0.100%/三大疾病団信=+年0.150%/三大疾病団信+三大就業不能団信=+年0.200%と段階的に選べます。そして団信は住宅ローンの契約時にしか加入できず、途中で他のプランへ変更もできません。——つまり筑波銀行では「金利タイプ」と「団信」という2つの選択を、最初に決め切る必要があります。この記事はその2つの決め方に絞って整理します。

  • 「マエラク」「アトラク」を含む2026年9月の金利と、その選び分け
  • 団信4段階の上乗せ金利と、契約時にしか選べないという制約
  • フラット35の「手数料定率型」と「定額型」で金利が変わる理由

筑波銀行の住宅ローンの特徴

筑波銀行は茨城県土浦市に本店を置く地方銀行で、2010年に関東つくば銀行が茨城銀行を吸収合併して誕生しました。茨城県つくば市を中心に県内各地、さらに栃木県・千葉県・東京都の一部にも店舗を展開しています。営業エリア内での利用が基本ですが、一部対象外の地域を含む場合もあるため、まずは相談してみるとよいでしょう。

初めての方に安心なのが、筑波銀行の口座を持っていなくても申し込める点です。正式申込のときに合わせて普通預金口座を作る形になります。土日も営業している相談窓口が用意されており、返済額や優遇条件だけでなく、ライフプランに基づくキャッシュフローの説明まで受けられるのも地域密着の銀行らしいところです。

なお、東日本大震災で被災された方向けには、専用の割引プラン「つくばの『あゆみ』住宅ローン」が用意されています。

2026年9月の金利|マエラクとアトラク

公式の「ローン金利のご案内」に掲載されている2026年9月1日現在(適用期間 2026年9月1日〜9月30日)の金利は次のとおりです。

金利タイプ 店頭金利 割引後金利
金利選択型 変動金利 年3.125% 年1.250%〜1.300%
金利選択型 固定3年 年4.550% 年2.450%〜2.500%
金利選択型 固定5年 年4.750% 年2.650%〜2.700%
金利選択型 固定10年 年5.100% 年3.000%〜3.050%
段階固定金利型(マエラク)当初11年間 年4.350% 年2.550%〜2.600%
同 12年目以降 年4.850% 年3.050%〜3.100%
逆段階固定金利型(アトラク)当初11年間 年4.600% 年3.000%〜3.050%
同 12年目以降 年4.100% 年2.500%〜2.550%
固定金利型 年5.150%

出典は筑波銀行 ローン金利のご案内(住宅ローン)です。割引後金利には適用条件があり、実際にいくらになるかは窓口での確認が必要です。またキャンペーンの実施中は、この表より低い金利が適用されることがあります。

ここで注目したいのが「マエラク」と「アトラク」です。名前のとおり、マエラク(前が楽)は当初11年間の負担を軽くするタイプ、アトラク(後が楽)は12年目から軽くなるタイプ。どちらも借入時に完済までの2段階の金利が確定しているので、金利選択型のように「固定期間が終わったら金利がどうなるか分からない」という不安がありません。

選び分けの考え方はシンプルです。子どもの教育費が重なる時期がいつ来るかで考えてみてください。借入直後に家計が苦しく、10年ほど先には収入が増える見通しなら「マエラク」。逆に、いまは共働きで余裕があるけれど10年後に教育費のピークが来るなら「アトラク」が候補になります。ライフプランの山と谷を、金利の段差に合わせる——これが段階固定という商品の使い方です。金利タイプの基本的な考え方は固定金利と変動金利どっちを選ぶ?住宅ローン金利タイプの選び方でも解説しています。

団信プランと上乗せ金利

筑波銀行のもうひとつの特徴が、段階的に選べる団信(団体信用生命保険)です。公式の金利ページに明記されている上乗せ幅は次のとおりです。

団信プラン 主な保障内容 上乗せ金利
一般団信 死亡・高度障害 上乗せなし
がん団信 一般団信に、悪性新生物(がん)の罹患に備える特約保障を付帯 +年0.100%
三大疾病団信 一般団信に、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病の保障特約を付帯 +年0.150%
三大疾病団信+三大就業不能団信 3大疾病団信に、就業不能状態の保障特約を付帯 +年0.200%

就業不能の保障は、3か月を超えて所定の就業不能状態が続いた場合に給付金、12か月を超えて続いた場合に保険金が支払われる仕組みです。また団信にはリビング・ニーズ特約(医師の診断により余命6か月以内と判断される場合に住宅ローン残高相当額が支払われる特約)が付いています。保障開始日は融資実行日です。

ここがいちばん大事なところです。公式サイトには「団信は、住宅ローンの契約時のみ加入できます。また、住宅ローンを組んでいる途中の加入、他の団信プランへの変更はできません」と明記されています。「まずは一般団信で、余裕ができたら手厚くしよう」ができないということです。契約のときに、これから数十年ぶんの備えを決めることになります。

決め方のコツは、いま加入している生命保険・医療保険の保障と重ならないかを先に確認すること。すでに手厚いがん保険に入っているなら、団信を上乗せするより保険料の総額が安く済むこともあります。逆に保険にほとんど入っていないなら、健康状態の告知だけで団体割引の効いた保障が付く団信は合理的な選択肢です。保障範囲の比べ方は疾病保障付き団信とは?三大疾病・八大疾病・がん団信をやさしく解説、団信そのものの仕組みは団体信用生命保険(団信)とは?仕組みと注意点をやさしく解説をご覧ください。

なお、各団信の診断給付金・保険金の支払いには制限条件があります。加入前に「被保険者のしおり」に記載された契約概要・注意喚起情報で、保険金が支払われない場合などを必ず確認してください。

フラット35は定率型と定額型で金利が違う

筑波銀行は全期間固定の【フラット35】も取り扱っています。ここで初めての方が驚くのが、同じフラット35なのに「手数料定率型」と「手数料定額型」で金利が違うことです。2026年9月の金利は次のとおりです。

タイプ 融資率9割以下・20年以下 9割以下・21年以上 9割超・20年以下 9割超・21年以上
手数料定率型 年3.140% 年3.460% 年3.250% 年3.570%
手数料定額型 年3.460% 年3.780% 年3.570% 年3.890%

差は年0.320%。定率型は借入額に応じた手数料を先に払うかわりに金利が低く、定額型は手数料が定額で済むかわりに金利が高い——という関係です。借入額が大きく期間が長いほど金利差の影響が効いてくるので、手数料と利息の合計でどちらが有利かを試算してもらうのが確実です。

参考までに、住宅金融支援機構が公表している2026年9月資金受取分の【フラット35】(買取型・新機構団信付き・借入期間21年以上35年以下・融資率9割以下)の金利は、取扱金融機関の範囲が年3.460%〜年5.690%で、最も多い金利が年3.460%です(出典:住宅金融支援機構「最新の金利情報」)。つまり筑波銀行の定率型は、全国で最も多い水準と同じ金利ということになります。フラット35は取扱金融機関ごとに金利が違うので、この「最も多い金利」を物差しにすると比較しやすくなります。

申込の流れとネットバンキング

申込の流れは「事前審査 → 正式申込・本審査 → 契約 → 融資実行」が基本です。自宅から事前・仮審査を申し込むこともできます。物件の売買契約より前に事前審査を済ませておくと、その後の手続きがスムーズです。必要な書類は住宅ローンの必要書類一覧|事前審査と本審査でそろえるもので確認できます。

借りたあとも、個人向けインターネットバンキングから借入内容の照会・一部繰上返済・金利プラン変更ができ、一部繰上返済と金利プラン変更の手数料は無料です。繰上返済のたびに窓口へ行かなくてよいのは、共働き世帯にはうれしいポイントでしょう。

ちなみに、旧いばぎん信用保証付・旧つくば保証サービス保証付の住宅ローンについては、平成28年9月1日以降に一部繰上返済や期間短縮をした場合、保証料の戻しの対象になります。古くから同行で借りている方は確認してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q. マエラクとアトラクは、どちらを選ぶべきですか?

A. 家計の負担が重くなる時期で選びます。借入直後の負担を抑えたいならマエラク(当初11年間の割引後金利は年2.550%〜2.600%、12年目以降は年3.050%〜3.100%)、10年後以降の負担を抑えたいならアトラク(当初11年間 年3.000%〜3.050%、12年目以降 年2.500%〜2.550%)が候補です。いずれも2026年9月の金利で、割引後金利には適用条件があります。

Q. 団信をあとから手厚くすることはできますか?

A. できません。公式サイトに「団信は、住宅ローンの契約時のみ加入できます。また、住宅ローンを組んでいる途中の加入、他の団信プランへの変更はできません」と明記されています。契約時が唯一の選択機会だと考えて、加入中の保険と照らして決めてください。

Q. 筑波銀行の口座がなくても申し込めますか?

A. 申し込めます。正式申込のときに合わせて普通預金口座を作る形になります。営業エリアは茨城県各地のほか栃木県・千葉県・東京都の一部で、一部対象外の地域を含む場合があります。茨城県内では常陽銀行の住宅ローン水戸信用金庫の住宅ローンも候補になるので、複数から見積もりを取ると判断しやすくなります。

Q. 健康に不安があり、団信に入れるか心配です。

A. 団信への加入可否は保険会社が判断します。指摘のある内容を告知書に記入したうえで申し出てください。持病があっても告知内容によっては加入できることがあります。なお、フラット35は団信への加入が任意なので、団信に加入しない場合でも利用できます(その場合は借入金利が引き下げられます)。

Q. がん団信の+年0.100%は、返済額にするとどのくらいですか?

A. 借入額と期間によりますが、上乗せ0.100%は「金利が0.1%高くなる」ということです。同じ条件で複数のプランの返済額を出してもらい、上乗せ分の総額と保障内容を並べて比べてください。無理のない返済額の考え方は住宅ローンの無理のない返済額は?年収別の目安をやさしく解説が参考になります。


筑波銀行の住宅ローンは、段階固定という珍しい選択肢と、4段階から選べる団信、そして土日も相談できる窓口が持ち味です。茨城県周辺で住宅の購入を考えている方にとって、有力な候補のひとつになるでしょう。ただし団信は契約時にしか選べず、割引後金利にも適用条件があります。提示された金利と団信の上乗せ幅をセットにして、他行の見積もりと並べるのが失敗しない進め方です。たとえばSBI新生銀行は一般団信の保険料が金利に含まれ、がん診断保障付団信や、2026年3月に始まった上乗せ0円の全疾病保障付団信も選べます。保証料0円・一部繰上返済手数料0円で、融資事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型です。「保障をどこまで付けるか」と「諸費用をいくら払うか」は必ずセットで考える——これが、地方銀行と全国型を公平に比べるコツです。

本記事の金利・団信の条件は、筑波銀行 ローン金利のご案内(2026年9月1日現在・適用期間 2026年9月1日〜9月30日)団信プラン住宅ローン よくあるご質問にもとづいています。金利・キャンペーン・団信の内容は改定されることがありますので、申込前の最新情報は必ず公式サイトまたは窓口でご確認ください。

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