住宅ローンの審査で評価される部分と注意すべきこととは?
住宅ローンは借りたいと思ってもすぐには金融機関は貸してくれません。
一般的には金融機関に事前審査の申し込み(予備審査)をして、その後本審査。
最後に契約をすることによって融資金額の支払いが行われますが、この間に金融機関は申込者のどこを見て融資をするのでしょうか?
また、審査に落ちないために気をつけることはなんでしょうか?
金融機関が融資の際に考慮する項目
銀行などの金融機関は独自の審査基準を持っていますが、詳細はわからないため、実際に審査を受けてみなければはっきりわかりません。
国土交通省が発表している「平成27年度 民間住宅ローンの実態に関する調査」によると、融資を行う際に考慮する項目の1位~10位は下記の通りになっています。
- 完済時年齢
- 健康状態
- 担保評価
- 借入時年齢
- 勤続年数
- 年収
- 連帯保証
- 金融機関の営業エリア
- 融資可能額(借り入れの場合)
- 融資可能額(借換えの場合)
27年度では10位以内に入りませんでしたが、11位に「返済負担率」、12位に「カードローン等の他の債務の状況や返済履歴」が入っています。実はこの2つが審査でかなり評価されると言われているのです。
住宅ローン以外の借り入れはないかどうか
返済負担率とは、年収に対する返済額の割合です。
一般的に、融資条件の上限は30~35%と言われています。
しかし、これは住宅ローンだけの話ではありません。生活していると、自動車ローン・ブライダル・教育・エステ・パソコン購入など、意外とローンを組む機会は多いのです。
このようなローンがあると、これらも返済負担率に組み込まれてしまうため、審査に通らなかったり、借り入れ可能な金額が少なくなってしまうことがあります。
住宅ローンを申し込む予定がある場合は、それ以外でローンを組まないようにしたり、現状あるローンの見直しをすることも考えましょう。
クレジットカードや携帯などの支払いが滞ったことはあるか
一般的な生活をしているとおそらく大部分の人が持っていると思いますが、クレジットカードの使用歴は金融機関にとって非常にいい判断材料となります。
クレジットカード履歴は実は第3者機関によって国民すべての使用状況がデータベース化されています。こういった機関のことを「信用情報機関」といいます。
代表的な信用情報機関としては、「CIC」、「JICC」「全国銀行協会」といった機関があります。
こういった所に会員として登録している金融機関は本人の同意を得ることによって、その申込者の支払い能力などをクレジットカード使用履歴を通してチェックすることができます。
もしこの時に、クレジットカードの返済が滞っていたりすると金融機関は申込者の支払い能力を疑い、審査を落とすということになります。
また、携帯電話の支払いに遅れたということで住宅ローンの審査に落ちたという話もあります。ついうっかりしてしまいがちのことなので、日頃から注意しておくことが大切です。
この信用情報は当然本人も参照することができます。
なのでぜひ一度、ご自分の信用情報を請求してみることをお勧めします。
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