住宅ローンを契約する時に知っておきたい「金利」とは何か?
マイホームを購入を検討する場合、当然ではありますが住宅購入資金が必要になります。ただし、人生で最も大きな買い物と言われている通り、多額の資金をすぐに準備するのは時間がかかります。そのため、住宅ローンを契約し借入でレバレッジをかけることで、住宅を早く手にする代わりに、毎月返済を行います。
返済する場合、単純に借りたお金だけではなく「金利」を合わせて支払う必要があります。今回は住宅ローンの契約を検討している方に、金利について解説し、適用できる金利の種類についても合わせて紹介します。
金利とはお金のレンタル料金である
住宅ローンを返済する際に、合わせて支払う「金利」とは、わかりやすく言うとお金のレンタル料に該当する金額です。
例えば、レンタルビデオ店などを利用した際に、CDやDVDレンタルすると借りる期間に応じたレンタル料を支払う必要があります。お金も同様の仕組みで、借入金額や返済期間に応じて金利が設定されています。
金利は、我々が日常的に利用している銀行口座にも適用されており大変身近なものです。例えば、普段利用している銀行にお金を預けていた場合、銀行側としては顧客からお金を借りていることになりますので、その顧客に金利である利息を支払います。そのため、銀行通帳を見た場合、金融機関から利息が入金されていることが確認できます。
ちなみに、我々が銀行に預けたお金は大切に保管されているわけではなく、今回の住宅ローンの貸付や企業の融資になど活用されます。そのため、金融機関は借りている側である我々一般顧客に支払う利息と、一般の住宅ローンや企業融資など貸している側から受け取る差益(利ざや)で利益を得ているわけです。
住宅ローンで適用される金利には主に「固定金利」と「変動金利」、「固定金利選択型」の3種類があります。
固定金利は返済終了まで金利が一定
住宅ローンの金利である「固定金利」は、返済が終了するまでの間、支払う金利が一定となる金利です。
金利が返済まで一定となっている為、金利を含めた住宅ローンの総返済額がわかりやすいメリットがあります。また、金利が低い状況など、今後金利が上昇することが予想される場合、固定金利を選択しておくことで金利の支払いを低く抑えることもできます。
一方で、固定金利では金利が高い状況であれば、将来的に金利が下がった場合、金利の支払い額が高くなってしまうことも考えられますので、住宅ローンを検討する際は、現在における金利の状況をしっかりと把握しておくことが重要です。
また、固定金利の場合、将来的な金利の変動を織り込んだ上で価格が設定されているため、市場の金利価格に比べると若干高めとなっています。
固定金利の利用は、返済期間が長めな方や、日常的に市場価格の動向をチェックすることが苦手な方、他のローンなどを併用して金利の変動による負担増を抑えたい方に向いているといえます。
変動金利は市場金利に応じて金利が変動する
変動金利は、返済するまでの間、支払う金利が市場金利の動向によって変動する金利です。
市場金利は半年に一度見直されますが、住宅ローンの場合は5年間の返済額は固定されており、6年目以降は市場金利によって返済額が変わります。そのため、金利が上昇した場合は6年目以降は総返済額が増加します。一方で、金利が下落した場合は、6年目以降の総返済額は減少することになります。
変動金利は、今後市場金利が下落する見込みがある場合に有利ですが、2018年2月時点においては低金利状況が続いていることから、今後金利が上昇した場合、総返済額が増えてしまうことも考えられます。
変動金利の利用は、住宅ローンの借入金額が少ない方など返済期間が短い方に向いているといえます。
固定金利選択型は一定期間だけ金利が固定されている
固定金利選択型は、一定期間のみ金利が固定されている金利です。
固定期間は2年、3年、5年、10年、15年から選択可能で、固定期間が短い場合は金利が低く設定されています。一方で、金利の固定期間が長い場合は、将来的な市場金利の変動を織り込んでいますので金利が高くなります。
固定期間が終了した場合は、再度市場金利の動向を見極めて固定金利を継続するか、変動金利にするかを選択できます。そのため、将来的な動向を見極めたいと考える場合には利用したすい金利であると言えます。
そのため、固定金利選択型は借入金額が少ない方や繰上げ返済などを利用して15年以内でローンを完済したいと考えている方に向いている金利であると言えます。
- 2018.03.05
- 住宅ローンQ&A
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