うっかりミスが命取り!~マイホーム購入で想定外の「お金」その3
Mさんは3年前に中古マンションを購入しました。
築年数が12年で状態も良く、LDKの壁クロス張替えとハウスクリーニングを施して入居しました。
1年前に給湯器に不具合が生じたため交換し、15万円の支出が生じました。
その時点で築年数は14年でしたし、設備業者からも設備機器が寿命であると言われたので、Mさんも止むを得ないと思っていました。
ところがその後、お金に関する問題がたて続けて起きてしまいます。
今回は、「うっかりミス」の3回目として、入居後に発生してしまった支出について、お話していきます。
想定外の問題①~マンションのランニングコストがアップ
住宅ローンの返済以外に、マンションの場合ですと管理費・修繕積立金・駐車料金が掛かりますが、Mさんのマンションでは、今年から管理費と修繕積立金が上がることになったのです。
購入の際、確かに管理費と修繕積立金の値上げが検討されていることは聞いていましたが、その額は合計で5800円。
単独の金額としては大きくありませんが、さまざまな生活費を支払った上での加算ですので、少々痛いコストアップになります。
想定外の問題②~住宅ローンの返済額が増える?
Mさんが組んだ住宅ローンは3年間固定金利のローンでした。と言うことは、今年が金利の見直し時期になります。メディアなどでは金利が上がっているという報道はありませんでしたから、Mさんはさほど気にしていませんでした。
ところが、銀行の窓口でシュミレーションしたところ、返済額が約4000円増えると言われました。よく見ると、金利が上がっているのです。
なぜそうなるのかを詳しく聞くと、新規に住宅ローンを組んだ時には、優遇金利が適用されるため、店頭金利から1%以上低い金利で借りることができました。
しかし、固定金利期間が終了すると優遇金利も終了するため、店頭金利での借入になってしまうのです。
管理費・修繕積立金を合わせると約1万円のランニングコストアップになってしまったのです。
想定外の問題③~うっかり忘れていた「更新」
家計において、数年に一度到来する「更新」という費用はなかなかのくせ者です。
Mさんは、マンション購入の際の諸費用が不足したため、火災保険の保険期間を3年で契約しました。
そのため今年が更新時期にあたっており、約6万円(5年契約)の出費が発生してしまったのです。
さらにMさんは、マンションを購入した半年後に車を買い替えていて、その車の車検費用も今年掛かってくることになるのでした。
住宅ローンは固定金利の期間が短ければ金利は低く、火災保険料も保険期間が短ければ当然保険料は安くなりますが、安さを追求する余り、先々発生してくる「見直し」や「更新」に目が行かなくなってしまうことが往々にしてあります。
今回の例で言えば、住宅ローンについては5~10年程度の固定とし、火災保険料はできれば30年全期間一括か、頭金の不足を考慮しても最低5年以上の契約とすべきだったと考えられます。
資金計画については、不動産会社の営業マンに任せるだけでなく、知人や親戚などの購入経験者に実情を聞いたり、インターネット上の「住宅購入失敗事例」などを参考にして進めて行くと、「想定外の問題」の数を減らすことができると思います。
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