信用金庫の住宅ローンの審査に通過しやすい人の特徴は?
信用金庫は、民間の銀行と比べて審査に通過しやすい傾向がありますが、信用金庫とは言え、当然ながら返済が難しいと判断されると審査への通過は難しくなります。今回は信用金庫の住宅ローン審査に通過しやすい人の特徴をまとめてみました。
信用金庫を普段利用し生活費など取引がある方
信用金庫の住宅ローンの審査において、審査への通過材料としては、日常的に信用金庫の銀行口座を利用し、生活費の引き落としやクレジットカードの引き落としなど、何かしらの取引がある方が通過しやすい傾向にあります。
信用金庫は、2020年6月5日の記事でお伝えしている通り、地域の発展を重視した経営を行っています。そのため、管轄地域にお住まいの方のみが口座を持つことができますが、民間の銀行に比べると、顧客との長期的な関係を重視しています。
また、これは、信用金庫に限らず、地方銀行でも同様ではありますが、普段の生活費の引き落としなどがあれば、収入と支出が把握しやすくなることから、最適な住宅ローンの商品の提案がしやすくなり、申込みから融資実行までが迅速に手続きができます。
もちろん、新規に口座開設をして住宅ローンを申し込むこともできますが、長年に渡って信用金庫を利用している方と比べると、取引実績が多い方が優遇される傾向にあります。特に、取引が多くなれば審査だけではなく、住宅ローンを返済する際に合わせて支払う金利についても優遇されることもあります。
信用情報機関の登録状況に問題が無い方
住宅ローンを申し込む場合、信用金庫に限らず全ての金融機関で、これまで利用してきたクレジットカードやローンサービスの利用況を信用情報機関に参照します。
これまでクレジットカードやローンの返済が問題なくできていれば、今後住宅ローンを融資した場合においても、遅延や返済が不能になるといったリスクが低いと判断され審査が通過しやすくなります。
一方で、クレジットカードやローンの返済が滞っているといった情報があった場合、当然ながら、住宅ローンについても今後延滞や返済が不能になるリスクが高いと判断され、審査通過が難しくなります。
過去に延滞とった問題があった場合は、その事実が記録された完済後、5年間は信用情報に残り続けることになります。一方で、全国銀行個人信用情報センターについては、自己破産や任意整理といった情報については、10年以上記録として残ることになります。
通常の延滞などで信用情報に登録されたという場合は、最低でも5年間は待ってから住宅ローンを申し込むことをおすすめします。
また、他社からの借り入れの大小によっても審査状況が変わることにも留意が必要です。信用情報機関では他社からの借入状況についてもしっかりと記録されており、借入状況について金融機関側は容易に把握することができます。
他社からの借り入れが少ない場合は、融資がしやすいですが、借り入れが多い場合は、その分、融資できる金額も少なくなり、場合によっては最適な住宅ローン商品の提案ができず、融資ができないことにも繋がります。
勤務先の企業が信用金庫と取引がある場合
中小企業や個人事業者の場合、取引している金融機関として信用金庫と取引している企業も多いです。信用金庫は地域経済の発展を目的としていますので、地域の中小事業者を中心に取引をしており、お勤め先の企業が中小企業の場合、もしかしたら、信用金庫と取引がある場合もあります。
中小企業にお勤めの方で多いのは、通常の銀行に住宅ローンを申し込んでも、年間収入が基準を満たないという理由で断られることも珍しくないですが、信用金庫の場合は、対象の企業と取引がある場合は、経営状況についてもしっかりと把握している場合もありますので、その企業にお勤めであれば、年間収入が低い場合でも融資が可能な場合もあります。
そのため、将来的に住宅を購入したいと考えている場合は、対象の信用金庫に口座開設を行っておくことも、後々住宅ローンを借りるときに役立つ可能性もありそうです。まずは、お勤め先の企業がどこの金融機関と取引しているのかをしっかりと調べておくこともおすすめします。
自営業などご自身で事業を展開されている場合は、信用金庫に口座を作って日常的に利用することもおすすめします。今回の住宅ローンに限らず、事業関連の融資なども行っており、民間の金融機関と比べて良い条件の金利で融資が受けられる場合もありますので、一度相談してみるのも良いでしょう。
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