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手付金を支払ってからでは遅い!契約の前にもう1回確認しておく事―その②

前回その1では、契約する前のチェックポイントとして購入する土地・建物に焦点を当てました。

今回は、契約内容や資金面について契約前に確認すべき事をアドバイスしていきます。

売買契約書には売主と買主で承諾した内容が記載される

手付金は売買契約を結ぶ際に買主が売主に対して支払います。

売買契約では、「売買契約書」「重要事項説明書」という2つの重要な書面に記名・押印する訳ですが、売買契約書には、売主と買主で承諾した約束ごとや条件なども記載されています。

ですから、もし契約後に売主と買主間でトラブルが発生した場合、その解決・交渉を行う際に重要な役割を果たす書面となり、買主に不利とも思える解釈の記載に注意しなければなりません。

また、「重要事項説明書」には、購入する物件はきちんと法令をクリアしているのか、物件内外に瑕疵(かし)がないか(*1)など、物件の現状や問題の有無などが記載されています。

*1瑕疵(かし):それがあることによって、目的が達成されないような物件の欠陥。この場合の目的とは、「物理的にも精神的にも快適に暮らすこと」になります。

契約日の数日前に契約書面の内容を把握しておく

不動産の売買では、重要事項説明書と売買契約書の説明が契約当日に行われる事が通例になっていて、それ自体は至って合法なのですが、アドバイスとして契約日よりも前に不動産会社から詳しく説明を受け、思いつく限り質問しましょう。

もし、どうしても内容に問題があると思ったら、文言が修正できるものかを申し出ても良いでしょう。

契約書面は、不動産法令上の規定のフォーマットに従って作成されますので、条文や文言を修正することはなかなか難しいのが現実ですが、要はそれだけ契約に対して真剣に臨む姿勢が必要だということです。

住宅ローンは1度組んだら簡単には変更できない!資金計画は最も重要なファクターです!

契約書面も重要ですが、現実的に資金計画が最も重要と言えるでしょう。
無理な返済計画を組んでしまうと、その後の生活に大きな影響を与えることになります。

住宅ローンは、1度組んでしまうと簡単にはその内容を変更することができませんので、子供の進学や自身の老後など人生設計(ライフプラン)を考慮した返済計画を立てる必要があります。

また、諸費用についても、保険など必要以上の保障を付保していないか、複数の会社に相見積もりを取ったか、金額交渉をしたかなど、内容を1つずつチェックします。

さらに、住宅ローン控除、すまい給付金、省エネ住宅エコポイントなどの恩典に関する確認も、資料を見ながら説明を受けると良いでしょう。

まとめ

物件の状況や約束ごとを確認しないまま、手付金を払って(=契約が完了して)しまうと、後にトラブルの種を残すことになります。

皆さんは素人の買主なのですから、「こんな事を聞いたら笑われるのでは」などと考える必要は一切ありません。
快適なマイホームで安心して暮らせるよう、「契約前の再確認」を心掛けましょう。

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