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家の売却は「買取」と「仲介」どっちがいい?違いとメリットを解説

転勤や住み替え、相続などの事情で住宅を売却することになったとき、多くの方はまず「不動産会社」に相談すると思います。このとき、住宅の売却方法には主に「買取」と「仲介」の2通りがあることをご存じでしょうか。

住宅などの不動産の売買では「仲介」が使われることが多いのですが、状況によっては「買取」を選ぶこともできます。今回は、不動産売却における「仲介」と「買取」の違いと、それぞれのメリット・デメリットを初めての方にもわかりやすく解説します。

不動産売買における「仲介」と「買取」の違い

住宅など不動産を売却する際には、冒頭でも説明したとおり「仲介」と「買取」の2通りの方法があります。まずは2つの違いをざっくり整理しましょう。

比較の観点 仲介 買取
買い手 市場で探した個人など 不動産会社が直接買い取る
売却価格 市場価格で売れる可能性がある 市場価格より安くなる傾向
売却までの期間 一般に3〜6ヶ月程度が目安(物件により変動) 短期間で現金化しやすい
仲介手数料 必要 原則不要
契約不適合責任 売主が一定期間負うのが一般的 免除・軽減されるのが一般的
仲介は売り手と買い手の間に立って契約を進める

不動産の売買で一般的に使われている方法が「仲介」です。

仲介とは、不動産会社が売り手と買い手との間に立って、売買に向けた交渉や契約手続きを進める方法です。

不動産の売買は、売りたい人と買いたい人がいなければ成り立ちませんが、売り手と買い手が直接契約するのは、金額が高額なうえに専門的な知識も必要で、一般の方だけで完結できるものではありません。プロの不動産会社が間に入ることで、売買契約の手続きを円滑に進められるようになります。

ただし、不動産を仲介で売却するには、購入するときと同じく「仲介手数料」が必要になります。仲介手数料については2018年4月4日の記事で詳しく記載していますので合わせてご覧ください。

買取は不動産会社が直接物件を買い取る

一方の買取は、不動産会社自身が買い手となって物件を直接買い取る方法です。

不動産会社が直接買い取るため、仲介に比べると買い手を探す手間が必要なく、売りたいときにすぐ売れるメリットがあります。

買取には、売却の相談後にすぐ買い取ってもらえる「即時買取」と、まず仲介形式で売却活動を行い、一定期間が経っても買い手が見つからなかった場合に不動産会社が買い取ることをあらかじめ約束する「買取保証」の2つのタイプがあります。

仲介形式で売却する際のメリットとデメリット

不動産を仲介形式で売却する際のメリットとデメリットをまとめました。

高い値段で売却できる可能性がある

仲介の最大のメリットは、市場価格で、つまり高い値段で売却できる可能性があることです。特に築年数の浅い物件は人気が高く、思った以上の値段で売れることもあります。駅に近いなど立地条件が良い場合も、高値で売れるケースがしばしばあります。

売却まで時間を要する

一方のデメリットは、売却までに時間がかかることです。売却の依頼を受けた不動産会社は、買い手を探すために不動産流通機構のネットワーク「レインズ」への登録(専任媒介契約などの場合は登録が義務付けられています)や、ポータルサイト・チラシなどでの広告活動を行います。

買い手が見つかったあとも、買い手側の住宅ローン審査や契約手続きなどがあり、引き渡しまでには相応の時間がかかります。売り出しから引き渡しまでは一般に3〜6ヶ月程度が目安とされますが、物件の条件や価格設定によってはそれ以上かかることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおきましょう。住宅を購入するまでの流れについては2018年1月28日の記事で記載していますので合わせてご覧ください。

買取形式で売却する際のメリットとデメリット

続いて、不動産を買取形式で売却する際のメリットとデメリットです。

すぐに不動産を売却できる

買取のメリットは、不動産会社が直接買い手となるため、仲介と比べて早く物件を売却できることです。早急に現金化したい場合には便利な方法です。

さらに、不動産会社が買い手となることで、契約不適合責任(2020年4月の民法改正前は「瑕疵担保責任」と呼ばれていました)が免除・軽減されるのが一般的なほか、購入希望者への内覧対応が不要になる、仲介手数料がかからないといったメリットもあります。売却後に欠陥が見つかった場合の責任を心配しなくてよいのは、古い物件を売る方にとって大きな安心材料です。

買取価格が安くなることもある

買取のデメリットは、市場価格に比べて安い値段で買取価格が決まってしまうことです。

多くの人が売却時に「仲介」を選ぶのはこのためですが、不動産会社の側から見ると、買い取った物件はリフォームを行い、付加価値を高めたうえで再販することが目的です。

そのため、リフォームに要する費用や資金調達のコスト、人件費などの各種費用を差し引いたうえで買取価格が提示されます。どうしても、直接買い取ってもらう場合の価格は市場価格より安くなってしまうのです。

ですから、売却まで時間の余裕があり、築浅の物件など市場で買い手がつきやすい物件であれば、仲介で売却したほうが手取りは多くなりやすいでしょう。逆に、スピード重視の売却や、市場では買い手がつきにくい物件は、買取が向いています。

よくある質問(FAQ)

Q1. 住宅ローンが残っていても売却できますか?

売却できます。ただし、引き渡しまでに住宅ローンを完済して、金融機関の抵当権を抹消する必要があります。売却代金で残債を完済できるかが最初のチェックポイントです。売却代金だけでは足りない場合は、自己資金を足すか、住み替え先のローンに残債を上乗せできる「住み替えローン」などの利用を金融機関に相談することになります。まずは残債額と査定価格を比べてみましょう。

Q2. 買取価格はどのくらい安くなるのですか?

物件やエリアによって大きく異なりますが、一般に市場価格より2〜3割程度低くなるといわれています。正確な金額は査定してみないとわからないため、買取を検討する場合も複数社に査定を依頼し、仲介で売った場合の想定価格(手数料や売却期間も含めて)と比較したうえで判断するのがおすすめです。

Q3. 「買取保証」はどんな人に向いていますか?

買い替え先の購入時期が決まっているなど、「高く売りたいけれど、期限までに必ず売り切りたい」という方に向いています。まず仲介で市場価格での売却にチャレンジし、期限までに売れなければあらかじめ約束した価格で不動産会社が買い取ってくれるため、スケジュールが立てやすくなります。ただし保証される買取価格は市場価格より低めに設定されるのが一般的なので、条件をよく確認しましょう。

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