超低金利=借入額を増やせる=予算を上げちゃえ!・・・それで本当に大丈夫?
このところ、住宅ローンの金利が史上最低を更新したというニュースを頻繁に見かけます。
その金利は変動金利ながら1%を切るまでになっており、加えて不動産価格の下げ止まり感も相まって、これを機に住宅を購入されようとする方もいらっしゃることでしょう。
しかし、そんな超低金利時代の今だからこそ心掛けておきたいポイントがあります。
今まさに購入しようという方、これから検討される方、ぜひご参照ください。
低金利の中の超低金利のローンを選ぶこともできるが・・・
おもにインターネット上で金利1%を切る住宅ローンが扱われ、利用数が増えているようですが、変動金利というところがネックになります。
最近は、不動産営業マンのほとんどが資金計画を作成する際、変動金利で計算しているようで、固定金利の計算書を並べてどちらが良いかと言われれば、返済金額の少ない変動金利を選んでしまうのが人情です。
ただ、ファイナンスの常識として、「高金利時は変動、低金利時は固定」で借りるのが大原則とされています。
実際に一般銀行で扱う住宅ローンの固定金利を見ても、1%台後半から2%台前半のものが多く、フラット35になると1.4%台と決して高い金利ではありません。
長期のローンを組む方は特に、金利上昇による家計の変動リスクを考えると、フラット35をはじめとする固定金利を選択することは理にかなっていると言えます。
収入が上がれば返済も楽になり、貯金もできるはず・・・なんて考えていませんか?
金融機関がローンの審査をする際に重要視するのが、年収と勤続年数で、これは借入希望額に対していくら貸せるかを見るのが目的です。
しかし、借金の大原則は今も昔も「借りられる金額より返せる金額を借りる」ことです。
本項表題の「収入が上がる」頃には、子供が産まれ(または増え)ることで、学費や生活費も余分に掛かってきます。
将来の収入増を見込んだローンを組むのではなく、現状の収入がピーク(=支出がボトム)であると認識し、むしろ現段階で余裕のある返済計画を立てるべきなのです。
低金利のおかげで貯金ができたから繰り上げ返済しよう・・・これ、意味ないです。
従来は、住宅ローン指南書などで早い段階の繰上げ返済が推奨されていましたが、現在ではちょっと事情が異なります。
金利が高かった平成10年頃までなら、繰り上げ返済で元本が減り、減った元本の利息も減免されるために大きなメリットがありましたが、現在の超低金利状態では、メリットが小さく、生活を切り詰めるストレスの方が溜まるばかりです。
また、住宅ローンを借り始めてから10年間については、繰り上げ返済をすると住宅ローン控除の恩典が減ってしまいます。
住宅ローン控除は当初10年間、年末借入残高の1%が控除されるため、この期間に繰上げ返済をすると、残高が減って控除される(戻る)額も下がってしまいます。
ですから、貯金ができたら繰上げ返済せず、むしろ不測の事態に備えてストックしておいたほうが賢明でしょう。
まとめ
現在の超低金利時代は、皆さんの親御さん世代と比べて、環境が大きくが変わってきています。
一方、「高金利時は変動、低金利時は固定」や「借りられる金額より返せる金額を借りる」など、変わらない大原則もあります。
市況や購入意欲に惑わされず、身の丈に合った計画を立てるようにしましょう。
- 2016.01.19
- 住宅ローンの注意点
イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。
- 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
- 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
- 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済
住宅ローンの注意点関連記事
-
古い家を解体する時に金融機関から解体費用を借り入れることはできるのか?
- 2024.01.15
- 1308view
-
住宅購入を検討する場合、物件と予算どちらを先に決めたほうが良い?
- 2020.09.28
- 2787view
-
新型コロナに感染した場合、全疾病特約付団体信用生命保険で住宅ローンの保障はできる?
- 2020.09.25
- 3582view
-
ジャパンネット銀行の住宅ローンを利用する前に知っておきたい3つの短所を紹介
- 2020.09.21
- 2444view
-
- 2020.09.17
- 2366view
-
ジャパンネット銀行が住宅ローンの取り扱いを開始!その特徴と魅力を紹介
- 2020.09.14
- 2581view