不動産用語は意味が良くわからない!素人にもわかるように話して欲しい!
住宅購入に際して、法律や金融の用語が不動産会社や住宅メーカーとの会話の中で頻繁に出てきたりします。
お客様目線が行き届いている営業マンであれば、専門用語を分かりやすい言葉に置き換えて説明します。
しかし、専門用語のままどんどん進めてしまう営業マンが案外多く、聞きなれない言葉にとまどう事もあるでしょう。
今回は、特に商談の中で頻繁に出てくる重要な3つの用語について解説していきます。
「買付け」とは?
買付け(かいつけ)とは物件の購入申込みのことで、正式には「不動産買付証明書」と言います。この書面をもって買主側の購入意思が示されることになります。
内容としては、購入希望金額、売買契約予定日、資金の調達法などを記入し、買主本人の署名・押印をして、不動産会社を通じて売主に提出します。
中でも、購入希望金額については買主側の希望であるため、売主が希望する売却金額との間に開きがある場合は、金額交渉することになります。
実際には、買付証明書を提出する前に不動産会社を通じて事前の交渉が為され、売主・買主双方が了承してから買付証明書を提出するのが一般的です。また、売買契約予定日については、住宅ローンの手配なども関係するため、提出から1~2週間後とするのが通常です。
「金消」とは?
金消(きんしょう)とは金融機関との間で住宅ローンを借りる契約のことであり、正式には「金銭消費貸借抵当権設定契約」と言います。
売買契約を締結すると、その後は引渡し向けた準備に取り掛かります。
具体的には、住民票の異動と異動先の公的書面入手、引渡日の確定や金消などとなります。
金消の期日については、金融機関によってルールが異なります。引渡日当日でも可能な金融機関もあれば、一定の日数間隔を空けなければならない場合もあります。
また、事前の行動や準備書類などがありますので、営業マンとしっかり打合せをしておく必要があります。
「決済」とは?
決済(けっさい)とは引渡しのことで、「売買残代金決済および引渡し」を省略して、決済または残決(ざんけつ)などと言われています。
不動産の売買は、代金支払いと物件引渡しは同時で行うのが原則です。一部の例外に、法人どうしの取引などで数日の時間差が生じる場合がありますが、一般的には、どちらかが先になるということは、基本的にはあり得ないと思って下さい。
前述の金消が完了していれば、決済日には買主の口座に住宅ローンの融資金が入金されます。
そして、そのお金を売主に対して振込みなどで支払うことになります。
同時に、不動産会社に支払う仲介手数料や司法書士への登記費用、保険会社への火災保険料なども支払います。つまり、その不動産取引に関して発生するすべてのお金を清算するのが「決済」になる訳です。
他にもいろいろな専門用語がありますが、前述の3つは特に重要な用語ですので、これだけは覚えておくようにしましょう。もし、営業マンが専門用語を連発してくるようであれば、素人でも分かる言葉で話すよう、クギを差しておくことも必要かもしれません。
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