- 公開日: 2026.07.10
- 住宅購入の基礎知識
不動産用語をやさしく解説|買付け・金消・決済とあわせて覚えたい基本用語

住宅購入では、法律や金融の専門用語が、不動産会社や住宅メーカーとの会話の中で次々と出てきます。
お客様目線の行き届いた営業担当者であれば、専門用語をかみくだいて説明してくれます。しかし、専門用語のまま話をどんどん進めてしまう担当者も案外多く、聞き慣れない言葉にとまどうこともあるでしょう。
「意味がよくわからないまま話が進んで不安……」――そんな初めての方に向けて、今回は商談の中で特に頻繁に出てくる重要な3つの用語をやさしく解説します。さらに後半では、あわせて知っておきたい周辺用語もまとめて紹介します。
「買付け」とは?
買付け(かいつけ)とは物件の購入申込みのことで、正式には「不動産買付証明書」といいます。この書面によって、買主側の購入意思が示されることになります。
内容としては、購入希望金額・売買契約予定日・資金の調達方法などを記入し、買主本人が署名・押印して、不動産会社を通じて売主に提出します。
なかでも購入希望金額は買主側の希望であるため、売主が希望する売却金額との間に開きがある場合は、金額交渉をすることになります。
実際には、買付証明書を提出する前に、不動産会社を通じて事前の交渉が行われ、売主・買主の双方が了承してから買付証明書を提出するのが一般的です。また、売買契約予定日は住宅ローンの手配なども関係するため、提出から1〜2週間後とするのが通常です。
「金消」とは?
金消(きんしょう)とは、金融機関との間で住宅ローンを借りる契約のことで、正式には「金銭消費貸借抵当権設定契約」といいます。売買契約を結ぶと、その後は引渡しに向けた準備に取りかかります。
具体的には、住民票の異動と異動先の公的書面の入手、引渡日の確定、金消の手続きなどです。
金消の期日は金融機関によってルールが異なります。引渡日当日でも可能な金融機関もあれば、一定の日数を空けなければならない場合もあります。事前の行動や準備書類もありますので、営業担当者としっかり打ち合わせをしておきましょう。
【用語ミニ解説】抵当権(ていとうけん)とは?
金消契約の名前にも入っている「抵当権」とは、住宅ローンの担保として、金融機関が購入する土地・建物に設定する権利のことです。万一返済できなくなった場合に、金融機関が担保として処分できるようにするものです。ローンを完済すれば抵当権は抹消できます。
「決済」とは?
決済(けっさい)とは引渡しのことで、「売買残代金決済および引渡し」を省略して、決済または残決(ざんけつ)などと呼ばれます。
不動産の売買は、代金の支払いと物件の引渡しを同時に行うのが原則です。法人どうしの取引などで数日の時間差が生じる例外もありますが、一般的には、どちらかが先になることは基本的にないと考えてよいでしょう。
前述の金消が完了していれば、決済日には買主の口座に住宅ローンの融資金が入金されます。そのお金を、振込などで売主に支払います。
同時に、不動産会社に支払う仲介手数料や、司法書士への登記費用、保険会社への火災保険料なども支払います。つまり、その不動産取引に関して発生するすべてのお金を清算するのが「決済」というわけです。
あわせて覚えておきたい周辺用語
上記の3つに加えて、契約の前後でよく出てくる用語を表にまとめました。意味を知っておくだけで、商談の理解度がぐっと上がります。
| 用語 | 意味 | ワンポイント |
|---|---|---|
| 手付金(てつけきん) | 売買契約時に買主が売主へ支払うお金。代金の一部に充当される | 目安は売買代金の5〜10%程度。契約解除の基準にもなる |
| 重要事項説明 | 契約前に宅地建物取引士が物件の重要な事項を書面で説明すること | 不明点はこの場で必ず質問を |
| 仲介手数料 | 取引をまとめた不動産会社へ支払う成功報酬 | 上限は速算式で「売買価格×3%+6万円+消費税」(400万円超の部分) |
| 事前審査・本審査 | 住宅ローンの2段階の審査。事前審査で借入の見込みを確認し、本審査で正式に承認 | 物件探しと並行して早めに事前審査を |
| つなぎ融資 | 注文住宅などで、住宅ローン実行前の支払いに使う短期の融資 | 金融機関により取扱いの有無が異なる |
| 登記(とうき) | 所有権移転登記・抵当権設定登記など。決済日に司法書士が手続きする | 登記費用(登録免許税・司法書士報酬)が決済時に必要 |
なお、仲介手数料の上限は法律(国土交通省告示)で定められています。速算式では、売買価格が400万円を超える部分について「売買価格×3%+6万円+消費税」が上限です。さらに2024年7月1日からは、800万円以下の低廉な空き家等について上限が引き上げられ、最大33万円(税込)まで受け取れるよう見直されました。実際の金額は、契約前に不動産会社へ確認しましょう。
用語につまずかないための進め方
初めての住宅購入では、専門用語につまずくのは当然のことです。大切なのは、わからない言葉をその場でそのままにしないこと。営業担当者が専門用語を連発してくるようであれば、「素人にもわかる言葉で説明してほしい」と遠慮なく伝えてかまいません。
また、住宅ローンは物件が決まる前から動き出すことができます。物件探しと並行して、早めに事前審査を受けて借入の目安をつかんでおくと、その後の「金消」「決済」まで落ち着いて進められます。
よくある質問(FAQ)
Q. 買付証明書を出したら、必ず購入しなければいけませんか?
A. 買付証明書は購入の意思を示す書面であり、通常は法的な拘束力までは持たないとされています。ただし、提出後のキャンセルは売主や不動産会社に迷惑をかけるため、条件をよく確認したうえで提出しましょう。詳しい取り扱いは不動産会社に確認してください。
Q. 「金消」と「決済」は同じ日にできますか?
A. 金融機関によります。引渡日当日に金消契約を行える場合もあれば、金消と決済で日数を空ける必要がある場合もあります。スケジュールは営業担当者・金融機関と早めに調整しましょう。
Q. 決済日には何を準備すればよいですか?
A. 本人確認書類、印鑑、住民票などの必要書類のほか、仲介手数料や登記費用など当日に支払うお金の準備が必要です。事前に不動産会社から渡される案内で、必要書類と金額を必ず確認しておきましょう。
まとめ
「買付け」「金消」「決済」は、住宅購入の流れの中でも特に重要な用語です。この3つに加えて、手付金・重要事項説明・仲介手数料・抵当権・登記といった周辺用語も押さえておけば、商談での不安はぐっと減ります。わからない言葉はその場で質問することを心がけ、住宅ローンの準備も早めに進めながら、安心してマイホーム購入を進めていきましょう。
※制度や手数料の詳細・最新の取り扱いは、国土交通省や各不動産会社・金融機関の公式情報でご確認ください。

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