HOME > すべての記事 > 住宅購入の基礎知識 > 低リスクで住宅資金を確保する「国債」について徹底解説

低リスクで住宅資金を確保する「国債」について徹底解説

2017年9月21日に公開した記事でマイホームを購入する資金を貯めるための運用方法について紹介しました。その中で、低リスクで運用できる方法として「国債」を紹介しました。

銀行預金の低金利が続く中で、住宅を購入するための資金を確保するためにも効率よく運用することが不可欠となります。ただし、資金を運用するとなると、金融や経済の知識が必要になるなど一般の方には敷居が高いのが現状です。そこで、金融の知識が少なくても低リスクで運用できる「国債」について紹介します。

国債とは政府が資金調達の為に発行した債券

国債とは、日本政府が資金調達の為に発行した債券です。債券を購入することはお金を貸していることになり、それを証明する「借用証書」に該当ものです。

国債を購入することで、満期日までの間に利息を受け取り、満期となれば元本が返済されます。国債の中でも個人向けに発行された国債を「個人向け国債」と呼び、全国の証券会社や銀行、郵便局、信用金庫など多くの金融機関で1万円から購入することができます

個人向け国債は2017年9月時点で3種類が発行されており、満期まで10年で変動金利の「変動10」と、満期まで5年で固定金利の「固定5」満期まで3年で固定金利の「固定3」の3種類です。

国債の発行タイミングは毎月行われており、2017年9月時点で募集が行われている個人向け国債は、2017年10月16日に発行予定の「変動10(第90回債)」と「固定5(第78回債)」、「固定3(第88回債)」となっています。

政府が最低年率0.05%の金利の支払いと元本を保障

国債のメリットとしては、日本政府が支払う金利が最低年率0.05%を保障していることに加え、満期まで投資家から借りた元本を保障しているため、安心して投資できる点です。

2017年時点で銀行の低金利が続いており、三菱UFJ銀行と三井住友銀行における定期預金の金利は、預け入れ金額と期間を問わず2017年9月時点で0.01%となっています。一方で、国債は年率0.05%を保障していることから、これより金利が下がることがなく、銀行預金が低金利の状況においては、国債の利回りが高い状況にあります。

また、政府が投資家から借りたお金である「元本」を保障していることから、相場変動のリスクによって元本割れがありません。そのため、リスク許容度が低い方には最適な資金運用の手段であると言えます。

受け取れる利息は減るが元本割れ無しで中途換金も可能

国債は、変動金利では10年間、固定金利では5年もしくは3年間から選択できますが、満期前でも中途換金が可能で、お金が必要になった時にすぐに現金化できます。(実際に現金として受け取れるのは4営業日後)ただし、国債を購入して1年間は自然災害など止む得ない場合を除いて途中換金が出来ませんので注意が必要です。

途中換金する場合は、途中換金調整額として直前に支払われた2回分の金利に0.79685を乗じた金額が差し引かれることに注意が必要です。ただし、中途換金を行っても元本割れをすることはありませんので、住宅を購入する時期に近づいた時に好きなタイミングで換金できます。

中途換金と購入時に得られる利回りを計算するには財務省が用意した個人向け国債の「シミュレーションツール」を活用してみると良いでしょう。

住宅資金の運用は「変動10」がおすすめ!

住宅の購入に向けて資金を確保するために、国債の購入を検討する場合、銀行預金の低金利状況を考えると「変動10」で運用するのが望ましいといえます。

銀行預金は定期預金ではわずか0.01%ですが、国債は0.05%を保障しておりこれを下回ることはありません。そのため、2017年9月時点での国債の金利0.05%を考慮すると、今後は横ばいかもしくは上昇するかのどちらかになります。

ただ、低金利の状況であれば思い切ってローンを組んで思い切って購入したいと考える方も多いかと思いますが、手持ちの金融資産が少ない場合、バランスシートにおける負債の割合が大きくなり、下手すると債務超過になることも考えられます。そのため、負債と資産のバランスを保つためにも、資金が少ない場合は頭金となる資金をしっかりと用意しておくことが重要です。

ローン返済中に、失業や病気といった万が一、収入が途絶えたり多額の費用が必要となる事態が発生することも考えられます。ローンを借りすぎて返済負担が高くなると、月々の収支に余裕がなくなってしまい、緊急時などに備えておく資金の確保が難しくなってしまいます。そのため、返済が負担にならないようにするためにも頭金となる資金を十分に確保すべきであるといえます。

地方銀行との圧倒的な金利差!借入れ・借換えした後もお得♪

イオン銀行は、ネット申込と店頭相談の両方が可能なハイブリッド型!
金利以外のお得なサービスも充実しているため、生活費の節約もできます。

イオン銀行住宅ローンはここがお得!

  • 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
  • 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
  • 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済

詳細&お申込みはこちら

住宅購入の基礎知識関連記事