ローコストって大丈夫?資金的に選択肢が限られている方の悩み相談
最近、パワービルダー系の建売住宅がたくさん販売されています。
法令基準をクリアしたローコスト系の住宅で、一次取得者向けの低価格路線を売りに販売数を伸ばしています。
ただ、インターネット上にさまざまな評判が書き込まれ、その品質レベルがどの程度なのかよく理解されていません。
今回は、ローコスト住宅の選び方についてアドバイスして行きます。
「壁クロスのはがれ、床にキズ、外壁にひび・・・これって欠陥住宅では?」
ローコスト住宅のクレーム箇所で最も多いと言われているのが、壁、床、外壁です。数ヶ所ならまだしも、あちこちにいくつものキズやひび、接着不足があると、さすがに施工不良とか欠陥住宅なのではと考えてしまいます。
でも、ちょっと待ってください。
それらの欠損箇所は表面的なものであることが多く、施工・構造的には問題は無いのがほとんどなのです。
そもそも、住宅の検査は行政の担当官庁によって行われ、加えて社内検査を経たうえで施主(買主)に引き渡されます。
少なくとも、基礎・柱・梁・屋根など構造の根幹をなす部分は及第点の施工である「はず」です。
でももし、職人の技量不足などで欠陥が発覚した場合は、法律で10年間の保証責任が課せられていますので、堂々とクレームを述べることができます。
「でも他の有名住宅メーカーではそんな苦情は聞きません。やはり、安かろう悪かろうと言うことでしょうか?」
悪かろうまでは言えませんが、「安い」ということはどこかでコストを落としています。
某外食店のように、有名な会社は何かあるとすぐメディアに報道されてしまいます。
有名になればなるほど顧客サービスの比重を高くせざるを得ず、当然それに充てる費用も大きくなって、その費用は商品の価格に乗せられることになります。
住宅の場合は、広告費・人件費・顧客サービス費がコストカットされ、カットした分だけ建物代金が安くなります。
特に人件費については、施工要員に若年層や外国人の労働者を使うことも増えてきており、そのあたりが欠損の原因になっているとも言えます。
どんな商品にもローコストの理由があります。
住宅購入において、資金的にローコストを選択せざるを得ないと考えている方、不安でしたら「有名メーカーが施工した中古住宅」をリフォームして購入するという選択もあるのですよ。
- 2015.11.26
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