20代で住宅を購入するのはあり?そのメリットとデメリットを解説
住宅を購入したいと検討をはじめるタイミングとして、結婚して子供が生まれるなど家族が増えるタイミングが一番多いかと思います。その年齢としては概ね30歳前後になるかと思いますが、中には20代の内に購入したいと考える方もいるかと思います。
20代でも独身の方を除いて、結婚していれば早いうちに購入しておきたいと考える気持ちもわからなくもないです。ただ、20代で住宅を購入するのは早いという意見や、年齢が早ければ老後が楽だといった様々な意見が聞かれます。
今回は、20代で住宅を購入するメリットとデメリットについて解説します。
住宅の購入者は30代が一番多い
まず、住宅を購入する方の年齢として一番多いのはどの年代かを見ていきます。
住宅支援機構が実施した「2017年度民間住宅ローン利用者の実態調査」において、住宅ローンの利用者の年齢は20代が9.4%、30代が52.8%、40代が30.2%、50代が7.6%という結果となっています。この結果より住宅を購入する年齢層としては30代が一番多いことがわかります。
住宅を購入したいと検討をはじめるタイミングとしては、結婚後に子供が生まれて、落ち着いたタイミングで検討しはじめることが多いかと思いますが、30歳前後で結婚と出産のライフイベントが多いことを考えると、住宅ローンの利用者も30歳前後に集中することも納得が行く結果であると言えます。
ただ、20歳でも、今回の調査データでは利用者の割合は少ないものの、結婚して住宅を購入したいと考えることがないわけではありません。
20歳代で住宅を取得するメリット
20代で住宅を取得するメリットとして、一番大きいのは住宅ローンの返済期間が長くできるので返済に余裕が持てることや、老後の生活費にも余裕が生まれることです。また、賃貸に住んでいれば、家賃の負担額を軽減できるメリットもありそうです。
住宅ローンの返済に余裕が持てる
20歳代で住宅を取得するメリットとしては、住宅ローンを契約して住宅を購入した場合、住宅ローンの返済に余裕が持てるメリットがあります。
日本の企業では一般的に60歳が定年であることを想定した場合、60歳までに完済したいと考えた場合、20歳であれば40年前後の返済期間を設定することができます。
老後の生活費に余裕が持てる
借入金額にもよりますが、住宅ローンの返済も30歳代で契約するのと比べて余裕を持った返済ができることに加え、返済期間が短くなれば、老後の生活費にも余裕が持てるメリットもあります。
住宅ローンの契約を遅くした場合、定年退職した後でもローン返済の必要性が出てくるとなれば、老後の生活費は切り詰めたものになってしまいます。
賃貸住宅に住んでいる場合は家賃負担が軽減される
両親の家に住んでいる場合を除いて、賃貸住宅に住んでいる場合、早めに住宅を購入することで家賃の負担が軽減できるメリットがあります。
家賃はあくまでも賃借料である反面、住宅ローンはご自身のものになりますので、その点を考慮すると住宅ローンの返済を行うほうが資産的な価値として残しやすいメリットがあります。
20歳代で住宅を取得するデメリット
ただ、20代は年齢的に仕事や日常生活などでこれから大きな出来事が起こることが予想できます。特に、住宅をローンで購入する場合、何かしらの変化に対して柔軟に対応しづらくなるデメリットが一番大きいと言えそうです。
将来の生活上の見通しが不透明である
20歳代で住宅ローンを契約して住宅を取得する一番のデメリットとしては、将来の生活上の見通しが不透明であることです。これは、2017年9月6日に記載した独身者が住宅を購入する際のデメリットにも少し共通していることですが、将来生活が変わったことで、購入した住宅に住まなくなった場合、ローンを契約していることにより、柔軟に動けないデメリットがあります。
日本では、これまで終身雇用で一つの会社に定年まで働くことが一般的でしたが、雇用の流動性が進む中で転職をする可能性なども考えられます。また、勤め先の企業は変わらなくても転勤辞令が出される可能性や、勤め先の業績悪化やご自身の病気などで収入が減ってしまうこともあります。
さらに、近年では離婚する夫婦も珍しくなく、離婚したことで購入した物件が不要になってしまうこともあり、20歳代では30歳代に比べると、将来の不確定要素が多いと言えます。
収入や貯蓄が少ないと借入可能額や購入物件を妥協せざる得ない場合も
20歳代は、収入や貯蓄が少ない方が大半であることが考えられます。その場合、収入が少なければ借り入れができる金額が低くなってしまいます。また、貯蓄が少なければ、用意できる頭金は少なくなりますので購入可能な物件は低いものとなってしまいます。そのため、購入する物件を予算に合わせて妥協せざる得なくなってしまいます。
予算を抑えて住宅を購入することで、立地条件や住宅の質を抑えたことで資産的な価値が下がってしまうリスクがあると言えます。また、将来的に家族が増えたが、当時予算を低く抑えたために家が狭くなり、結果的に引っ越しせざる得ないことも考えられます。
20歳代で購入する場合は、収入が少なくてもある程度頭金が用意できるのであれば、購入を検討するのも良いと考えています。
- 2018.05.08
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