- 公開日: 2026.08.03
- 住宅ローンQ&A
住宅ローンは金利以外も比較|諸費用・団信・特典の見きわめ方

住宅ローンを選ぶとき、どうしても「金利が何%か」ばかりに目が行きますよね。もちろん金利は総返済額を左右する大事な要素です。ただ、同じ金利でも、諸費用や保障の中身しだいで実際の負担は数十万円単位で変わります。
しかも金利は毎月動きます。2026年8月も、大手5行は10年固定型の金利を引き上げ、変動型は据え置きとしました。「今いちばん低い金利」だけで決めると、条件が変わったときに後悔しやすいのです。この記事では、初めて借りる方が金利以外に必ず見ておきたいポイントを、ひとつずつ整理していきます。
いちばん差が出やすいのが融資事務手数料です。定額型なら数万円〜11万円程度で収まることが多いのに対し、定率型は借入額に比例します。たとえば借入3,000万円で定率2.20%(税込)なら66万円(税込)。この差はそのまま初期費用にのしかかります。

定率型は借入額に比例するため、借入額が大きいほど負担も増えます(定額型の金額は一例)。
ただし、「定額型のほうが必ず得」とは限りません。定率型のほうが金利が低く設定されていることが多く、返済期間が長いほど金利差の効果が大きくなるためです。判断のコツは、諸費用の合計と、返済総額を足し合わせて比べること。金融機関のシミュレーションでは諸費用を含めて試算できるものもありますので、ぜひ活用してみてください。
住宅ローンを契約すると、その金融機関やグループならではの特典が受けられることがあります。代表的なものをいくつか挙げてみましょう(2026年8月時点)。
・イオン銀行「イオンセレクトクラブ」……住宅ローン契約者に発行される専用カードでの支払いにより、イオングループの対象店舗での買い物が住宅ローン完済まで毎日5%割引になります。日ごろイオンで買い物をする方には効果が大きい特典です(所定の条件・審査があります)。
・スルガ銀行ANA支店「マイル付き住宅ローン」……ANAのマイルがたまる特典が付いた住宅ローンです。よく飛行機に乗る方には魅力的でしょう。
・りそな銀行/埼玉りそな銀行「りそなクラブ」……住宅ローンの利用と所定の条件達成でポイントがもらえ、たまったポイントは提携先のポイントなどに交換できます。
ここで大切なのは、「その特典を自分が本当に使うか」で判断することです。買い物の割引は、そのお店を日常的に使ってこそ意味があります。特典の内容・対象店舗・適用条件は見直されることがありますので、申し込む前に必ず各金融機関の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
まず押さえたい3つの費用:団信・保証料・事務手数料
住宅ローンは金融機関ごとに「かかる費用」の組み立てがまるで違います。まずは代表的な3つを、それぞれ何のためのお金なのかから見ていきましょう。| 費用の項目 | どんなお金か | 比べるときの見どころ |
|---|---|---|
| 団体信用生命保険(団信) | 契約者が亡くなったり、所定の高度障害状態になったときに、残りのローンが保険金で返済される保険 | 一般団信は保険料が金利に含まれる(実質0円)のが主流。がん・三大疾病・全疾病などの手厚い保障は、金利上乗せや別途保険料が必要なことが多い |
| 保証料 | 返済できなくなったときに、保証会社が代わりに返済するための費用 | 「一括前払い(外枠)」と「金利に上乗せ(内枠)」がある。保証料0円でも、その分が事務手数料に含まれている場合がある |
| 融資事務手数料 | 借り入れの手続きに対して金融機関に払う手数料 | 定額型と、借入額に対する定率型がある。定率型は借入額の2.20%(税込)が主流で、借入額が大きいほど負担も増える |

団信は「どこまで保障されるか」で差がつく
団信は、住宅ローンにひもづいた生命保険のようなものです。基本となる一般団信は、死亡・所定の高度障害状態が対象。多くの金融機関では保険料の上乗せがなく、金利に含まれています。 一方で、最近は保障の幅を広げた団信が増えています。 ・がん保障付団信……がんと診断されたときに残債が半分になる、あるいは全額なくなるタイプ ・三大疾病・全疾病保障付団信……がん・急性心筋梗塞・脳卒中や、それ以外の病気・ケガで働けない状態が続いたときに備えるタイプ これらは金利に0.1〜0.3%程度を上乗せする、あるいは別途保険料がかかる形が一般的ですが、上乗せなしで付けられる商品もあります。保障の条件(何日間の就業不能が必要か、上限があるかなど)は商品ごとにかなり違いますので、パンフレットの細かい条件まで確認しておきたいところです。 なお、すでに加入している生命保険や医療保険と保障が重なることもあります。団信を厚くするか、手持ちの保険を見直すか——この視点で考えると、無駄なく整理できます。優待・付帯サービスは「自分が本当に使うか」で選ぶ
住宅ローンを契約すると、その金融機関やグループならではの特典が受けられることがあります。代表的なものをいくつか挙げてみましょう(2026年8月時点)。
・イオン銀行「イオンセレクトクラブ」……住宅ローン契約者に発行される専用カードでの支払いにより、イオングループの対象店舗での買い物が住宅ローン完済まで毎日5%割引になります。日ごろイオンで買い物をする方には効果が大きい特典です(所定の条件・審査があります)。
・スルガ銀行ANA支店「マイル付き住宅ローン」……ANAのマイルがたまる特典が付いた住宅ローンです。よく飛行機に乗る方には魅力的でしょう。
・りそな銀行/埼玉りそな銀行「りそなクラブ」……住宅ローンの利用と所定の条件達成でポイントがもらえ、たまったポイントは提携先のポイントなどに交換できます。
ここで大切なのは、「その特典を自分が本当に使うか」で判断することです。買い物の割引は、そのお店を日常的に使ってこそ意味があります。特典の内容・対象店舗・適用条件は見直されることがありますので、申し込む前に必ず各金融機関の公式サイトで最新の内容をご確認ください。
相談のしやすさ、手続きの進めやすさ
意外と見落とされがちなのが、「自分のペースで手続きを進められるか」です。平日に銀行へ行く時間が取りにくい方なら、休日にローン相談ができるか、申し込みから契約までWebで完結できるかは、実際の負担を大きく左右します。 チェックしておきたいのは次のような点です。 ・事前審査(仮審査)をインターネットから申し込めるか ・契約が電子契約に対応しているか(対応していれば印紙代がかからないことが多い) ・不明点を対面で相談できる窓口があるか ・審査に必要な書類がどれくらいか、いつまでに揃えるのか たとえばSBI新生銀行は、店舗での相談とオンライン手続きの両方に対応しており、保証料や一部繰上返済手数料が0円、一般団信も保険料の上乗せなしと、費用の見通しを立てやすいのが特徴です。原則として事前審査を行わず本審査で完結する進め方をとっているため、必要書類は最初から一式そろえておく——といった具合に、金融機関ごとの流れの違いを知っておくと準備がスムーズになります。 住宅ローンは、ハウスメーカーや不動産会社の紹介で決める方も多いものです。それ自体は悪いことではありませんが、紹介された1本だけで決めず、条件を並べて比べてみることをおすすめします。申し込み前のチェックリスト
最後に、金利以外に確認しておきたい項目をまとめておきます。気になる金融機関を2〜3行にしぼって、この順に見比べてみてください。 □ 融資事務手数料……定額型か定率型か。定率型なら借入予定額で金額を計算してみる □ 保証料……前払いか金利上乗せか。0円の場合は他の費用に含まれていないか □ 団信……一般団信の上乗せの有無、疾病保障を付けた場合の条件と負担 □ 繰上返済……手数料の有無、最低金額、Webで手続きできるか □ 借入後の条件変更……金利タイプの変更や返済期間の変更ができるか、手数料はいくらか □ 優待・付帯サービス……自分の生活で使うものか □ 手続き……Web完結か来店必要か、審査の進み方と必要書類 これらを書き出してみると、「金利は少し高いけれど、諸費用まで含めるとこちらが有利」という逆転が意外とよく起こります。初めての方からよくいただく質問
Q. 結局、金利と諸費用のどちらを優先すればいいですか? どちらか一方ではなく、「諸費用+総返済額」の合計で比べるのが基本です。借入額が大きく期間が長いほど金利差の影響が大きくなり、短期間で繰上返済する予定なら諸費用の影響が相対的に大きくなります。 Q. 保証料が0円の住宅ローンは、その分どこかで高くなっていませんか? 保証会社を使わない代わりに融資事務手数料を定率型にしている金融機関は多くあります。「0円」の表示だけで判断せず、費用の一覧を並べて確認しましょう。 Q. 疾病保障はつけたほうがいいのでしょうか? すでに加入中の保険との重複を確認してから決めるのがおすすめです。上乗せ金利は返済期間中ずっと続くため、総額で見るとまとまった金額になります。 Q. 特典目当てで金融機関を選ぶのは危険ですか? 特典は変更・終了することがあります。ローンの条件そのものを主、特典を従と考え、「特典がなくなっても納得できるか」で判断すると安心です。 Q. 一度契約したら、あとから他の金融機関に変えられますか? 借り換えという方法があります。ただし借り換えにも事務手数料や登記費用がかかるため、最初の選択で諸費用まで見比べておくに越したことはありません。まとめ
住宅ローン選びで見るべきものは、金利だけではありません。融資事務手数料・保証料・団信の3つを合計でとらえ、そこに優待や手続きのしやすさを重ねて考える——この順番で見ていけば、数字に強くない方でも自分に合う1本を選べます。 人生でいちばん大きな買い物に付き合う相手ですから、比べる手間は必ず報われます。気になる金融機関を2〜3行にしぼって、この記事のチェックリストを片手に並べてみてください。 ※本記事の内容は2026年8月時点の情報です。金利・手数料・特典の内容は変更されることがありますので、最新情報は各金融機関の公式サイトでご確認ください。
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- 疾病保障付住宅ローンは2つの特約付きでさらに安心
- 保証料0円!負担になる諸費用を大幅節約
- 一部繰上げ返済手数料0円!借り入れ後もお得に返済
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